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やわらかな日々に
泡沫の、森の奥の雑木林のその奥 一本の松の木があって 松の木の根本には、養分を蓄えた赤ん坊が眠っている 言葉の裏の裏に何があるかって それはミニスカート それはプラネタリウム それは 言葉の裏の裏には、小さな仔猫がいる まだ目も開かないけどにゃーと鳴いて小さな前足で顔をなでる 触れたら壊れそうな気がして いや、もうとっくにそれは壊れていて ぼろぼろになった歯車に油をさして滑りを良くして それは中古車のエンジン音 レトロな風合いでディーラーから人気の車 もうとっくに、寿命は迎えているはずの 生産終了した車の運転席に乗り 遠い宇宙のことを思い浮かべ小旅行をする あの小さな星の輝きと 毎日8時間労働した対価のお金を注ぎ込んだ スマホゲームの課金ガチャで星5確定の演出に光り輝く画面の どちらの煌めきが尊いのだろうと考え いや、それは四捨五入すれば同じくくりで 泡沫に沈んだ石を拾い集め、幻をつくる 心なしか、遠くで泡が弾ける音がした
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やわらかな日々に ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 843.7
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-18
コメント日時 2024-10-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
連想力があるし、全体の、、なんていうか、アジ―ルな雰囲気(自分でも何言ってんのかよく分かってません...)が特に惹かれました。 エボシ御前の下で働いてる娘が書いたポエムみたいなものを想像をしました。
2おまるたろうさんの仰っているように言葉の意外な(そして意外過ぎない)つながりがおもしろくてよい詩だなと思いました。 ここからは完全にわたしの趣味かもしれませんが、前半の谷川俊太郎さん的な部分が少し浮いているかなと思った(ない方が一貫性が増すような)のと、ポイントになる「四捨五入」はもっと「あ~!」ってなる表現があるといいなと思いました。四捨五入って単に数字を丸めるためのものだし星の輝きと携帯の画面は同じ数字としては表せないと思うので。 とか言いながらわたしにもよいアイデアがあるわけではないですが、例えば微分(傾き)?積分(面積)?あと光束っていう言葉をきっかけにすれば「光の束をまとめてみたら」とか(思い付きです笑) ごにゃごにゃ言いましたが、こうやっていろいろ考えてしまうほどによかったです!
1やわらかな日々に タイトルを照らし合わせて考えてみた場合、改行も途切れ途切れで、モノでごちゃごちゃして読みづらい印象ですね。 やわらかな日々、このようなタイトルで、物語る外景やモノに置き換えられ逆に硬くソリッドな印象で言葉を操るのならば、やはり内面性で勝負を挑んでほしいとは思います。つまり硬く重苦しいこころのうちにですね。これがやわらかな印象で書かれるのならば、このような途切れた改行の文体ではやはり結びつきにくいと感じます。
1#定型
1おまるたろうさん、コメントありがとうございます! エボシ御前というと、もののけ姫に出てくる登場人物のことですよね。確か、タタラ場の指導者で率いていた人物で、この書き手はそこで働く娘というポジションと考えると面白い読み方ができるのかもしれないな、と思いました。 この詩は、どちらかというと、書き手の状況や、人物像を定めずに書いた詩なので、自分でも想定していない指摘でなるほどなぁとなりました。 タイトルであるように、「やわらかな日々に」という日常を抽象的に、シュルレアリスム?のようなイメージで書いてみました。日常だけど夢の中のような感覚ですね。
0佐々木春さん、コメントありがとうございます! 谷川俊太郎さんの「生きる」という詩を、小学校の頃に音読朝会で暗記するという出来事がありまして、それが「言葉の裏の裏」を考えたときによみがえってきました。 谷川俊太郎さんは、プラネタリウムの後に、ヨハンシュトラウスを挙げたけども、私は、その後の言葉が浮かばなかった(そのために空白にしています) 星の輝きと携帯の画面が同じ数字として表せられないという言葉に、気づかされることがありました。私は、=なのかなと思っていましたが、佐々木春さんのおっしゃるように、微分、積分、光束という言葉を用いることで、また言葉選びが変わってきそうです。 リライトする際の参考にします!色々考えてしまうほど、よかったというお褒めの言葉、嬉しいです。
0メルモsアラガイsさん、コメントありがとうございます! 「文体が途切れ途切れ」で、結びつかないというのは、私の詩を書くときの手癖であることでして、(言い切りの形を使わずに、「~していて」などの形式にしてしまう)滑らかに紡いでいくということを意識しようと思います。 内面性に勝負をする、ということで、確かに、この詩には内面的な部分(書き手自身がどう思っているのか)に触れていないため、その部分を書く、また、改行して文体を整えていくということをしたいと思います。アドバイスありがとうございます!
0空想の翼に同伴し、気持ち良いです。
1作中に、ちいさな世界があって、 それはちいさな箱庭、あるいは、うまく書けないけれども、 これで良いって感じさせる、 肩の力の抜け方が、よい感じに思いました、
1湖湖さん、コメントありがとうございます! 空想の翼、ということは地上から飛び立っている状態だと思いますが、それに同伴するという表現が素敵です…!
1ryinxさん、コメントありがとうございます! ちいさな箱庭、そうですね、心理学の箱庭療法的な、癒す要素も作りつつ、私自身も狭い世界しか知らないという書き手の心理も出ているかもしれません。 私自身は、いつも緊張しておりますが、肩の力を抜いていいと言い聞かせながら今に至ります。
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