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鰹節
君の体がどんどん縮んで 鰹節になってしまうなら スリムになれて良かったと 笑ってあげないといけないかい? 君の心がだんだん削れて 削り節になってしまうなら せめてその一欠片 美味しいと思わないといけないかい?
鰹節 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 796.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-18
コメント日時 2018-03-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
シンプルな作だと思うんですが、コメントしようとすると捻りが効いていて、少し立ち止まってしまう作品だと思いました。鰹節を人間に見立てながら、加えて鰹節の二つの側面から見ようとしているのか。体と心の話をしている所が巧みだと思いました。なんとなくシンデレラ体重思い出しますね。もう少し他の方のレスが読みたいなぁ。
0花緒さま コメントありがとうございます。 「君」を哀しいだけの存在と認めたくない思いと、悲劇を賛美する事への抵抗感の間で葛藤があるイメージで書きました。 現代詩そのものに対しては何も意識していなかったので、現代詩に深く触れてらっしゃる花緒さまならではの視点ですね。現代詩にはそういう側面もあるもかと考えさせて頂きました。
0百均さま コメントありがとうございます。 細かいところ気づいて下さって嬉しいです。 シンデレラ体重、最近Twitterで話題になっていましたね。 意図してはいませんでしたが確かに前半部分がタイムリーにマッチしているなと読み返して思いました。
0今、わたしの机の上には うずたかく ダイエット本が重ねられていますので、この詩に釘付けになりました。 キャッチィで とても魅力的な詩文です。 そして なにより 文字通り味わい深いです。良い詩なので、さらによくする方法は ないかなあと 思いました。 そういえば、小学校か中学の頃の授業で、詩作する時間があり 詩作のヒントを教わりました。 「同じ単語が詩文にあるときは、ほかの単語が ないかを探してみる」という ヒントでした。 この詩の題名は 詩文と同じ題名があります。もしやほかの題名ならば、もっと魅力的なのではないかと考えてました。 私が、おもいついたのは、こんな題名です。 〇ダイエット〇脳萎縮とダイエット〇「diet」って国会っていう意味なんだってよ。 〇やるせないダイエット〇リストラ〇俺は煮えてきた ざっと こんなふうに ほかの題はないかと考えてみたのですが、結局。 この詩は わたしがなにかを考えるよりも 作者が考えておられる このままが一番 良いと思いました。脱帽でございます。
0>るるりら様 コメントありがとうございます、私の詩を気に入って下さりとても嬉しいです。 私も投稿前にタイトルはいくらか考えたのですが、 結局出来るだけ詩の解釈を限定しない意味でもシンプルにいたしました。
0タイトルを含め、過不足のない言葉選びでうまく纏められていると感じました。装飾等を楽しむタイプの詩とは対極、特定の人物へのメッセージのみで出来ているシンプルさに好感がもてます。 一連目……私が中学~高校生の頃、同級生の中に摂食障害の子がいまして、その子達のことを思い出しました。それから、じわじわ痩せ細る祖母……とか。 二連目は、挫折を糧にするような自己啓発や、辛い過去を美化する成功体験ばかりを強調する人を批判しているようにも見えました(私が批判したいので、そう見えるのかもしれない)。 削り節のパックや、 出汁をとった後の鰹節にも思いを馳せたところで、 私はこの詩の問いかけに、否定も肯定もできやしない……。
0この台詞のような詩に文句を言えないような、 そんな詩を自分も書きつつ、この詩に同意したいです。 自分の中に享楽的なテーマってないの?と。 整っていて、皮肉っぽさが利いてますね。
0すいません、さっきのコメントに「キュレーターの方たちのコメントに影響受けてますが、」って文が抜けてました。付け加えてください。 変なコメントで失礼しました。
0ライトな作品なのはそうとして、むしろこの詩は濃厚な批評とかよりもそのまま快楽として享受するほうが合っているのではないか、とそう思った 明らかにこれは考える詩でなく楽しむ詩であって、そういう詩はあっていいしむしろもっと増やしたい
0悲劇を賛美する事への抵抗感 が、無駄なく表現されているいい詩だと思いました。 個人的にかなり好みです。 ただ、削られる前の鰹節に馴染みのない世代には(実は自分もそうですが)、なかなかピンときづらいかもしれませんね。 あのミイラみたいな堅く凝縮した質感からの連想こそ、本作の肝だと思うので…。
0ナンセンスでユーモラスなのですが、微塵も悲劇性が感じられないところは硬質な面もあるのかと。鰹節になってしまう。削り節に。考え方によってはぞぞっとする内容なのかもしれません。
0R様 コメントありがとうございます。 伝わりやすいシンプルさは私も意識したところであります。 この詩の問いですが、私自身も答えられる気はしないですね…。 答えられないからこそ詩になっているという側面もありますが。
0社町 迅様 詩作歴が浅いため現代詩界隈の雰囲気をまだ掴み切れていないのですが、 キュレーターの方や社町様のような方向性の解釈ができるという事はなんとなく分かってきました。 暗いテーマから来る作品は嫌いではないですが…何とも言えないですね。
0渡辺八畳@祝儀敷 様 コメントありがとうございます。 深読みしようとすればいくらでも読めてしまいますが、軽く楽しむのもまた一つですね。 作品の捉え方にも、この詩の問いにも正解はありませんですし。
0蛾兆ボルカ 様 コメントありがとうございます。 いけないね。 いけないなぁ。 いけないよね…。 語尾をほんの少し変えるだけで意味や味わいが変わるところは面白い所ですよね。 読み替えて遊んでみるのも楽しいかもしれません。
0二条千河(NIJO Cenka)様 コメントありがとうございます。 ご指摘の点は確かにその通りだと思います。 実は私自身も、実物の削られる前の鰹節は見たことがないのです。 その意味では作者自身も、この詩が表現しているものの本当のところは分かっていないかもしれません。
0エイクピア様 コメントありがとうございます。 私自身詩における硬質性、軟質性を正確に捉えられてはいないかもしれませんが、 なんとなくニュアンスは伝わりました。 悲劇性の薄さは、語り手の姿勢がが結局どちらつかずなことも関係しているかもしれませんね。
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