ぼくは詩集 - B-REVIEW
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ぼくは詩集    

バーコードがピッと鳴りました 書店員 600円になります こうしてぼくの人生が決まりました たどり着いたのは埃まみれの本棚 両隣の水着の写真集が恥ずかしいです ご主人様は深夜2時を過ぎると 眠たいぼくを本棚から起こして 大声で詩の朗読を始めます しかも呂律が回っていません 時折よだれがぼくの体に落ちてきます でもこのご主人様は ぼくの裏表紙を見て 俺といっしょだなぁ と呟きながら バーコードを指でやさしくなぞってくれます



ぼくは詩集 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 13
P V 数 : 1146.7
お気に入り数: 2
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-07
コメント日時 2024-10-26
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:1146.7
2025/04/10 11時13分11秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ぼくは詩集 コメントセクション

コメント数(13)
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-10-07)

ウケる。なんだか絶好調ですね。

0
1.5A
作品へ
(2024-10-07)

裏表紙の記述がなかったことで想像をする余地を生み出されていると思います。あるいはもっとぐっと価格を下げられても、作品の世界観に迫ったのではないかと思いました。

0
湖湖
湖湖
作品へ
(2024-10-08)

ペーソスがありますね。私も詩集だけは新刊で買います。神聖な気がして、ね。

0
たわし
おまるたろうさんへ
(2024-10-09)

こんにちは。これは最初に谷川俊太郎の詩集を買った頃の作品で以前どこかに発表したものです。今はもうこんな詩は書けません。

0
たわし
1.5Aさんへ
(2024-10-09)

よくわかりません。

1
たわし
湖湖さんへ
(2024-10-09)

、ね。で思い出しましたが茨木のりこのもたれ掛からず、という詩集を新品で買った頃の作品です。

1
紅茶猫
作品へ
(2024-10-09)

最後のオチは頭頂部を指し示すものなのでしょーか。何か明るい悲哀を感じました。書籍全般冬の時代に詩集はどうでしょう。死臭を漂わせている場合ではありませんね。失礼致しました。

0
たわし
紅茶猫さんへ
(2024-10-20)

こんにちは。そうですね。ご想像にお任せします。あはは

0
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-10-25)

分かりやすいのに、オチが予想できなかった、こういう作風巧すぎますねたわしさん。なんだか悔しい。 タイトルが二重の声に変わる最終連。その結末が予想できなかったのは、読み手側の偏見のせいですね。水着の写真集に挟んだり、深夜に大声で叫んだり、でも呂律が回ってなかったりという人が、しんみりするくらい詩に心酔していることが明かされる。 そうだなあ、詩を読むって、こういう時も全然あるなぁ、と。ちょっと普通に、泣かされそうになりました。滅多にないのですが。 詩集側の意識が、バーコードの鳴る音から生まれ始まるのも強いメッセージ性があります。自分だったら、書かれたその瞬間の意識を書いてしまうかもしれません。が、それだと成り立たない詩ですね。凄い詩でした。

0
ほば
作品へ
(2024-10-26)

600円という価値付けをバーコードでされている。これは詩集本人(?)には避けられないもので、これを読んだひとが自分と同じだとバーコードの部分をなぞる、ところが印象的。値段など関係ない自分にとっての大切なものにこの詩集の買い主は触れているのでしょうね。

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ほば
作品へ
(2024-10-26)

600円という価値付けをバーコードでされている。これは詩集本人(?)には避けられないもので、これを読んだひとが自分と同じだとバーコードの部分をなぞる、ところが印象的。値段など関係ない自分にとっての大切なものにこの詩集の買い主は触れているのでしょうね。

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たわし
熊倉ミハイさんへ
(2024-10-26)

こんにちは コメントありがとうございます。書かれた時からの意識、というのはまったく思い付きませんでした。自分は何となくかきました。

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たわし
ほばさんへ
(2024-10-26)

こんにちは コメントありがとうございます。この作品を書いたときは、まだ詩集が珍しかったです。

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投稿作品数: 2