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父さん
助手席のあなたがふと、「仕事がつまらないんだよな」と言うから 私は「ふーん」と、受け流してしまった。 けれど思い返してみれば、ほとんど愚痴も悩みも言わないあなただ どんなに強くそう思ったのだろう。どんなにそれを抑えようとしたのだろう。 私は、私のことでいっぱいで あなたの痛みをないものにしていた。 あなたは絶対に崩れることはないのだと そう、何故か思っていたのだ。 もしもあなたが、今私と似た傷を抱えていて もしもあなたが、同じ選択肢を見ていると知ったのならば 私はきっと、あなたのことを全力で止めるだろう 私は私の願いを抱きながら、止めるだろう 愛の語源が執着である由縁は きっと、こういうことなのかもしれない 私は痛いほど、その理由がわかるのに 無責任にも、残酷にも、 あなたと願いの前で対話したいと思うのは 愛だけが理由だと思いたい
父さん ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 683.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-09-20
コメント日時 2024-10-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
すみません。いいと思います。私も仕事の話は好きです。そうですね、途中で「私と同じ選択」とほのめかすのは、このごにおよんでもまだ自分のことを語りたいという欲のように感じてそこは少し気になりました。ただ必ずしもこころよく読ませたらいいだけではないと思うので……それより私は、本当に困っている人が、本当に困っているということを、真剣に、人に話して聞いてもらうことの難しさというのはあると思ってて、それが良かったです
1レトリックで濁さず、はっきりと言ってるところが、力強く、瑞々しい。具体性に欠けるのを私はあまり好まない質ですが、この作品はすらすらと読めました。
0遅れましたがコメントありがとうございます。 確かに「私と同じ選択」とほのめかすのは悪手だったかもなと読んで思いました。詩は得てして自分のことを語るものですが、「自分語りしてるな」と読者に感じさせるような表現は失敗だと私も思います。建設的なご意見で参考になりました。ありがとうございます。
0なるほど。
0何かに納得出来たのなら良かったです
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