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未処理
誰のものでもないから 太陽は落下してゆく 水草のした めだかたちは 昼がすこしずつ濁り夜になってゆくのを ただ 観察している 鏡のなかへ アフリカの凧がゆっくりのぼっていくと 携帯が鳴る わたしの顔に置かれた眼鏡 もう すべてがどうでもいい 少年のころから 観葉植物みたいに生活してるよ いつか 牡蠣の殻をじっと見つめていた そのせいで 羽根が生えてきた背中
未処理 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 943.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-15
コメント日時 2018-03-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
世の中が遠い。そんなことを思いました。
0コメントいただきありがとうございます。 原口さん 月一くらいの頻度で、ふと世界が遠のいていくような感覚を覚える時がありますね。 蛾兆さん ラース•フォン•トリアー監督の映画とか、鬱々としたものに惹かれてしまうところがあります。今までで最高に鬱くしいと思った作品は、アゴタ•クリストフの『ふたりの証拠』でしょうか。 抒情ということの意味を最近自分なりに色々と考えています。ほんの短い詩句が、読者にいろいろな感情を喚起させるというのが、とても不思議な現象にわたしには思えるのです。「未処理」という言葉も、なにかその言葉そのものから、孤独感や厭世感がわたしには感じられて、おもしろいなあと思った次第です。 花緒さん 詩を書くときに、意味と無意味の丁度中間地点を狙って書いているところはあります。ちょうどいい具合に意味がはっきりしない詩が私は好きなので。 最近またポエム熱が高まってきたところなので、ガシガシ良い作品を書いて投稿したいと思います。宜しくお願いします。
0なんかあんまりレスする気が起きない作品ですね。脱力感に襲われるというか、意味を解きほぐす行為そのものが面倒に思えてしまう。全体的に観察している気がします。「対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て、その変化を記録すること。どれだけその変化を見つけられるかが重要である。」これはWikiの文言ですが、例えば、自分がいつから眼鏡を掛けているのか、僕は覚えてないないよなとか。wikiでは観察とは変化を見つける事が重要なんですけれども、気がついた所でどうでもいいというか、多分どうでもよさが只増していくばかりみたいな事を、見つけたシステムに対して思うばかりみたいな感じでしょうか。神様でも心の内に飼っているのかもしれないですね。
0おはようございます。 本作品は気になって何度か再読した作品の 一つです。 歩いて移動中などに なんどか この詩の冒頭を思い出していました。 太陽が落下するのは だれのものでもないからなのかー。と、いうふうにです。 毎日毎日が、さまざまな選択の連続です。時間も 物も すべて自分のものだと思いたいから選択をよぎなくされる。けれど 太陽が落下するのはだれのものでもないからなのかー。と思うと 心が ほっとしました。 ついでに ほかのことも連想しました。落下するものは ほかのものも だれのものではないのかなー。と、思いました。たとえば、私の気分が落下する時 だれのものではないなー。とか。または、ボールが落下するとき だれのものではないのかもとか。 皿が落下するとき だれのものではないなー。と、落下するほかのモノを連想してみました。 ただ本作品の語は【太陽】です。太陽は また昇るモノ。この詩では 太陽が帰ってくることは言ってないのですが、太陽が 落下することを想うと、わたしの心が 自然と浮上するのを覚えました。スノードームが逆さにしたときのように 私の周りのものが浮上するような感覚を覚えたのです。 アフリカの凧って、日本のものとは かなり違うようですね。わたしが検索で目にしたのは ご陽気な風船のようなモノでした。アフリカ凧は あがるというよりも 浮いているという感じがしそうでした。 この詩の中に流れる時間は、すべてが止まっているかのようにゆっくりです。この詩にながれる時間もまた だれのものでもなくて 自由ですね。 色々書きましたが、本作品で わたし自身が一番好きだった箇所は、太陽でもアフリカの凧でもなく、牡蠣の殻です。牡蠣を見続けたら羽根が生えてきたーだなんて、なんて恍惚でしょう。牡蠣の形状って そういえば羽根のようでもあります。まったくもって、羽根が生えそうです。
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