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似合う服
日常にシミひとつ いや、かわいい水玉がひとつかな かき混ぜたら淡く消えるくらいの 中途半端な柄 まだら模様 オーガニックとか 結構こだわりあるからさ 漂白剤は使わない派の宗教で 濡らした綿でとんとんしてたら 染み込んじゃったよ 誤算だなあ そういうイレギュラー活かすの得意だから 歪んだシミに合わせる感じで 生活のコーディネート キメちゃう ほら結構 サマになってる この体型に合わせて切り落とした端切れは 二度と元の布には戻らない ってこと ちゃんと分かってる とっておいたところで どうせ使い道なんて多分ないけれど 捨て去るなら潔く 心残りは拭き取って でも ゴミ箱に投げ込むときは 注ぎ得る至上の優しさで そんな腹づもりで生きている
似合う服 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 387.3
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-28
コメント日時 2024-09-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
何だかオシャレですね★ 明るくポップな表現の中に何処か闇を感じるような雰囲気が好きです( ꈍᴗꈍ)
1シミか水玉か。歪んだシミには合わせなくては。「そんな腹づもり」とは何かと言う国語の問題に正解できればこの詩が分かるような気がしました。
1ナルシズムに違いないのだけど、純度が高いし、 見事に対象化されていて、 もうそれだけでこのサイトでは群を抜いているように思えるのだ。 あまり詩的ではない表現も、砂柳さんがやるとさまになる。 詩をかくに足る文学的素地というか、教養があるのだろう。 育ちの良さみたいな部分ですね。
1第四連からの変化がいいですね。第三連までは、普通に服のアレンジのことだけで、人によってかもしれませんが私は現実的に受け入れられた。(日常にシミひとつ、という一行目だけ比喩ですが) しかし、第四連って、無慈悲に服の布を切り落とすんですよね。柄とかそういう問題ではなく、「体型」の問題で。他者の目云々に自分の着るものが左右されるより、自分の内面も絶えず伸縮していて、そのサイズに合うかどうかが大事なのだ、という連のように思いました。この緩急がいいなと。 自分を着飾る、という言葉が、たとえば見栄を張る意味として使われたり、そういう表現から着想されたのかなとか思いました。
1りっぱな見解だと思う。
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