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どんなだったかな
最近よく眠れるから思うんだ どんなだったかな、って あの時、 私はどんなに暗いところにいて 今と同じ光を どんなに眩しく眺められたかなって とっても想像できない 私のこと 私のことだからこそ、 一番想像できない 今の私に感性が捕らわれて どこにも行けない 程よく明るくて どこにも行けない それはいいことなんだろう 落ちていく浮遊感は知らないし 眩しさに焼かれたりしないよ でも とっても健康で健康で、仕方がないから 今日も十時に寝る …… 夢だ、これは夢だ。 春と冬の混ざり合ったみたいな、 重りと浮力が一緒になったみたいな、そんな夢な気がする。夢は好き。 (無意味な底流でゆらゆらする形のない何かが一人称になったり三人称になったりして性の欲動と永遠の間に果てしないエネルギーが私を私にする) だからずっと包まれていたいけど、なんかすぐ忘れちゃうんだろうね …… ふと思った 良く寝た気がする明晰な頭で思った 私はあの日見た リビングに舞うキラキラした埃を ずっと追いかけてたけど もうどんなだったか思い出せないな、って 今日見るのは全然違うんだ あの日の、それと私 目を細めて手を伸ばした 私の感性 一体全体、どんなだったかなあ。
どんなだったかな ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 752.7
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-18
コメント日時 2024-09-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ぼくは昨日の晩に何を食べたのか思い出せないおじさんなんですが、初めて履いたトランクスの柄も思い出せないです。どんなだったかな。 この作品の出発地点でもあるふと思ったということばで自分の輪郭をなぞるのはなんかいいっすね。
1繊細で柔らかな存在を感じた。
1平易な言葉で紡がれた、浮遊と繊細さの織り交ざった、そんな綺麗な詩に思える。 夢に特有のふわっと消えてしまいそうな、そんな寂しさも感じる。
1素直な詩だなと思いました。作品としてすごくポエム的で。この夢の感覚を思い出せない、どんな夢だったんだろうという視点は、例えばサルバドール・ダリは「目覚めの一瞬前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢」という興味深い絵を描いています。ダリほど偏執的でなくとも、夢から目覚める前というのは、人々にとって面白いモチーフなので、この詩ももう一歩踏み込んで描いたら、印象がかなり変わったのでは、と思います。
1返信遅くなりましたが、コメントありがとうございます。何かを思い出そうとする瞬間ってなんかいいな~ってふと思って書いた詩なので、そう言ってもらえて嬉しいです
0自分は夢を思い出そうとする瞬間に訪れる、言語化するなら湖湖さんが言うような“繊細で柔らかな存在”をテーマにした文章を書いたので、この詩でそう思ってもらえたならめっちゃ嬉しいです!
1長い夢を見た後特有の美しさと寂しさを書こうとしたので、そう感じてくれた方がいると知れて嬉しいです
0返信遅くなりましたが、コメントありがとうございます。何かを思い出そうとする瞬間ってなんかいいな~ってふと思って書いた詩なので、そう言ってもらえて嬉しいです
0返信先を間違えてしまったので、もう一度返信することをお許しください? ダリの作品は恥ずかしながら知らなかったのですが、タイトルも作品も自分が夢に対して感じていたものと似ていてすごく好きでした。作品の名前を出していただいて感謝です この詩は「思い出す」という行為をテーマにして書き始めた作品なのですが、夢の描写を書いていくうちに、確かに自分でも「夢に比重を置いた方が良いのではないか」と思っていました。次はそこをテーマにして書いてみようと思います。テーマの一貫性って大切ですね、、
0(無意味な底流でゆらゆらする形のない何かが一人称になったり三人称になったりして性の欲動と永遠の間に果てしないエネルギーが私を私にする) この詩行に注目しました。形のない何かとは何か。果てしないエネルギーが私を私にするとはもうちょっと詳しく説明するとどんなことなのか。など、どうとればいいのかが分かれば、この詩はもう少し楽しめると思いました。
0今の私に感性が捕らわれて どこにも行けない そのときどきの感性にしばられますね。
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