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夏蔭 夢の序章
夏蔭にこの身浸してたそがれる セミたちの声は胸を清めるように僕を 遥かなる空の青へと開いてくれる ちっぽけでささやかな生だからこそ 和やかなトーンの下ではきっと歴史刻んでいけるさ たとえば物哀しい夏の夕暮れの光のさなか ひとたび語らい始めるや〈時〉が沈みゆく いつの日にか大切な女(ひと)とともにできるのだとしたら 十年一日のごときこの日々こそが 静かでたおやかな夢の序章になる 地の果ての理想郷でも ここではないどこか、でもない 汲めども尽きぬ女(ひと)の胸にこそ 夢は 遠い明日から夢の雫が煌めき滴る ちょっぴりオシャレな喫茶店 流暢ながらあどけなくもある語り口 高揚のあまり時空は壮麗な風に満たされて 僕は翼を生やしあなたの下へと めくるめく季節を飛び越え辿り着く あなたのあどけなさが好きだ 語り口を録音して千回再生したいくらい好きだ それは僕にはないもので 違うあなたに接すると衣擦れのような音がする 同じのさなかのでも違うという引っ掛かり そこからあなたの心のへそへとダイブしたい それでも笑い合える悦びを それでも戯れ合える奇跡を ぎゅっとこの胸に抱きながら あなたは僕と同じ〈人〉 あなたは僕と〈違う人〉 孤独の狭間に一寸寄り合い 再び僕らは孤独になるのだろうか 女性たちの別れ際の 伏し目がちな切ない瞳 それは傍らにある孤独への 緩やかながらもたしかな離陸のよう 多少ぎこちなくとも 1人で在ることを知っている女(ひと)が好き 美しい降雪のような沈黙ー 夢をそっと溶かし込むように 夏の陽射しに目を瞑る セミたちの声が優しい
夏蔭 夢の序章 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 321.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-18
コメント日時 2024-08-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私が思う悪い点を率直に言います。あまり、気づつかないでください。ごめんなさい。 まず、文体に統一感がない気がします。ひとたび、汲めども、壮麗、この身、これらは古めかしい書き言葉で、ぎゅっと、ちょっぴりオシャレ、これは話し言葉です。意図的に、そう書かれているかもしれませんが、そこにどういう効果があるのか、私は理解できませんでした。 続けて駄目だしをしますが、風景描写と、心理描写の配分があってないと思います。最初の夏蔭という設定が、締めと雰囲気に使われているだけで、あまり活きていないです。 さらに、この詩が誰に向けられて書かれているかも私にはわかりません。一見、好きな「あなた」にですが、そしたら、冒頭の一文に、「僕は」とかを付け足さないと、それを伝えているという意思がわかりません。誰にも伝えるつもりのない(読者のためだけに)言葉を頭の中だけで想像しているのなら、頭の外の描写に急に繋げると、読者は混乱してしまいます。 最後に、全体として感覚を刺激するような表現がないせいか、あまりに詰め込みすぎたせいか、私は文字を追うことだけに気を取られてしまいます。比喩を避けて即物的に描いて、余韻をつくり、その中に感情表現や比喩を嵌め込むような書き方を私ならします。 これはあくまでも私の意見で、私は割とオーソドックス、平凡な書き方をするので、私の慣れた枠からはずれている作品をみると、こうして講釈を垂れてしまいます。私は、いろいろ試してみて、結局は自分が読みたいものを書くのが一番だと思います。 長々と失礼いたしました。
1女を愛する心が美しくて感動した。貴方の美質だね。乾杯。
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