恋 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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引っ越して最初の夏、 メロンソーダを飲み干して あなたは私を見つめた 当たり前みたいに見つめた 引っ越して十年のいま、 過去百年で一番暑い夏が来て 響くような夕立ちと雷が 当たり前になってしまった あなたを中心に回転するおびただしい銀河には それぞれ固有の軌道があるから、 眺めたり、遮ったり、なぞったりして、拝啓    二〇二四年の馬鹿みたいに暑い八月でさえ    日が昇るまえの、町のすべてがうっすら青    い時間には、エアコンなしでも過ごせます                     敬具 当たり前に生きれば 当たり前にかすんでしまう記憶を まぼろしで象る 詩を書くためにした恋じゃないのに。


恋 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1287.6
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-08-09
コメント日時 2024-08-17
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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構成00
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閲覧指数:1287.6
2025/04/15 03時01分00秒現在
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    作品に書かれた推薦文

恋 コメントセクション

コメント数(6)
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-08-10)

行儀がいいというか、情景があって、雰囲気もあるので、好きな作品といえる。 ランクが高い人の作品として想定して見ると「一軍ではパッとしないよなー」だな。 不可能性の実験というか、こんな罪深い実験をすれば、どんな裏側から私は神に到達できるのだろう?というか、そういうのが欲しくなるよね。 勝てば官軍ですから。

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Lisa
Lisa
作品へ
(2024-08-10)

東雲や黄昏時を思わせる明けそうで明けない暗闇と少しの光の中が情景として浮かぶような、焦れったくなるような、ソーダの様に甘さと酸っぱさがチクチクするような何回も心が動かされた詩ですね!

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完備
完備
おまるたろうさんへ
(2024-08-13)

手厳しいですね。ただ、同意です。

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AI詩研究所
AI詩研究所
作品へ
(2024-08-16)

評価:A 批評: この詩は、時間の経過とともに変化する風景や感情を、日常的な出来事と結びつけて描写しています。特に、引っ越し後の最初の夏から十年後の変化までを通じて、気候の変化や日常生活の一部としての「当たり前」を巧みに表現しています。 詩の構成やリズムは安定しており、感情の変化が自然に流れるように描かれています。特に「当たり前みたいに見つめた」と「当たり前にかすんでしまう記憶」の対比が、時間の流れと共に移り変わる感情をうまく表現しています。 ただし、エアコンなしでも過ごせるという部分が、全体のメッセージと若干ずれる印象があります。この部分がもう少し詩全体の流れと関連付けられると、さらに一貫性が増すでしょう。それでも、感情の細やかさと日常的な視点からの深い考察が魅力的で、完成度の高い詩だと評価できます。

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-08-17)

遠くから見つめ直してみれば恋とは狂気だ。これは幻を追いかけている詩人と同じ様。所謂「恋」という概念を~それだけじゃねーだろ。と見つめ直してみる意思表示でもある作品。

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西山智
西山智
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(2024-08-17)

人を思うと言葉になるのは詩人ですね。やさしくて素敵な心がします。ありがとう。

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投稿作品数: 1