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Yの葬列
雑居ビルの路地をゆくのは なめし革のしなやかな肉体に ボディハーネスを装着した チッペンデール犬 今日は SM女王120代目地獄太夫の襲名式 巨大な十字架を高々と担ぎ上げ チッペンデールたちは ガチョウ足行進の 勝ってうれしいはないちもんめ そいやそいや 拘束された太夫をかかげ そいやそいや 前略、道の上よりケルベロス いそいそと通りに出ては パチンコ店前にてケルベロス のぼりを引き抜き 十字架を 旗立てブロックに突き立てる ぶすりぶすりと 鉤爪を 若い生贄の艷やかな表皮に 突き立てる 歌舞伎町の平たんで すえた匂いに満ち満ちた空を 一羽のトビが旋回する 血肉を撹拌するように ぐるぐると 生きた記憶の走馬灯 奥深くで押し広げられる 錆びた赤の 果て あの子がほしい あの子じゃわからん この子がほしい この子じゃわからん 忌み子は今日も逝きました かんざしを突き立てたゴム腫から 濁った声が どくどくと溢れだしている 外八文字の足はこびで アニマルマスクの一行がゆく どんどんどこどん ぴいひゃらら はりつけにされた十字架上で 美しいY字をつくる太夫 頭をがくんと胸の前に垂れ 翼を広げるトビのポーズで 葬列が燃えている 植え込みに伏せたホームレスの 寝タバコから火がついて ああ むなしいねぇ むなしいねぇ 燃えながら 投げ込み寺への下り坂を 転がっていくのはザクロの実 負けてくやしいはないちもんめ
Yの葬列 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1738.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-12
コメント日時 2024-08-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はないちもんめと言うと子供の遊びだと思ってしまうのですが、キリスト復活の儀式のような重大な背後事情が感じられました。太夫の存在。チッペンデール。ザクロの実。アニマルマスクの一行。ボディーハーネスを装着したチッペンデール犬が地獄で吠えているような気がしました。
1むつかしいことばをネットで調べてみたり いろいろ探ったり深読みしようとしたのですが 結構、複雑で濃密、手に負えませんでしたが なんか思い切り自在に書いているなという迫力 というか意気込みは伝わってきました。
1コメントありがとうございます。さすが読みが面白いですね。 わらべ歌「はないちもんめ」は、遊郭に売られる娘の歌という裏の顔も持っているようです。 チッペンデール犬はゲイの半獣人ポルノスターです。完全変態妄想世界です。
0コメントありがとうございます。 「わかろうと努力はしたんだ。でも、ごめん。やっぱりちょっと何言ってるかわからない」ってサンドウィッチマン富澤に言われたような気分です。嘘です。
0素晴しい。無駄な描写力と事物配置の妙(誉めて居ります)。 お次は、マリア神輿とキリスト神輿の衝突を、 汗食めるむくつけき若衆の揉み合いもろともに描写をいただけますと面白うございますかもしれません。 面白うございませんかもしれません。
1ペエ太さん、すごい想像力ですね。便秘気味のケツめがけて蚊が刺さりそうな勢いには翻弄された。飄々と呑み鉄本線洗貝線です。 町を闊歩した花魁道中は地獄太夫。哀れY字に括られ獣椅子に乗せられ、高下駄は飛び裾払いペエ太のあたまにコッツンコ。おお!いまやジーザス地獄太夫はスーパースター。吉原からエルサレムを巡りユダはチッペンデールで坂臨む。ワッショイワッショイと丁髷鬘はパレスチナ。モンペ袴の町衆がベネチアマスクで大集合。なんか昔観たミュージカルジーザスクライスラーはスーパーカー?違う。再び赤線地帯が観たくなりました。 完
2コメントありがとうございます。 >無駄な描写力と事物配置の妙(誉めて居ります) 無駄な描写力、笑いました。 マリア神輿とキリスト神輿の衝突、センスありすぎなテーマじゃないですか。騎馬戦みたいな絵が浮かびますけど。壮大な親子ゲンカですね。 >汗食めるむくつけき若衆の揉み合い 「だんじり祭り」の美意識過剰表現ですよね。もちろん誉めて居ります。
1コメントありがとうございます。 なんて優しさに溢れた響きでしょう、コッツンコ。花魁の高下駄、あれは履き物じゃないです。台です。石原裕次郎が港で足を乗せてるやつです。あんなものが頭に飛んできたらそれこそパッカンコです。 獣椅子ってもう。ド変態じゃないですか。たしかにこれは花魁道中を模したSMパレードであり、またモンペ袴のわっしょい地帯でした。読みが見事ですね。 ジーザスクライスラーはスーパーカーかつジギースターダストのスターマンでしょうやっぱり。
0職場の翔太くんを思わずペエタさんと言ってしまい、怪訝な顔をされてしまいました。彼はKinkiの剛なのです。
1笑い主体で行くか、作品主体でいくか? これはその中間に位置する懐かしい感じの笑いです。 ああむなしいねえ、は郷ひろみのリンゴ殺人事件のパロディー。桑田佳祐的なシュールな言葉遊びとパロディワールドが展開されている。その一つ一つを紐解くのは少し骨の折れそうな作業ですが、全体に流れるムードとシュールな映像イメージを感じるにはやはり声に出して読むのが一番! 作品から古館アナのナレーションが聞こえてきました。 なにかが常に起きている世界における時間の経過と、それをプロレス風に中継しているというそんな印象です。タモリさんが昔そういうネタをやっていて、僕も真似したりしてました。
1ペエタって。キリストのピエタみたいですね! 居酒屋でキンキの煮付けを食べた時、思わず皿の上の煮魚の顔を凝視してしまいました。剛と光一どっちに似てるのかなって。由来はそこからじゃないだろうことはわかってたんですが、つい、
0ビーレビは親切な読者が多いですよね。詩人の理解者になってやろうとする太っ腹な読者が! 読者を酔わせないといけないのにお前が酔ってちゃだめでしょって、いつも自分のほっぺたをペチペチ叩きながら詩を書くんですけど私。詩人は「私をわかってください」みたいな理解者探しをしてはいけないんです多分。やりがちだとは思うんですけど。自分が読者の理解者にならないといけないのに、ここでは逆転してる場面をよく目にします。 仕事の延長のように万太郎さんは詩人のケアまでしているのかと、そんな風に見えて仕方ない時があります。私はコメントを頂くたび頭が下がる思いです。 古舘アナのナレーション、プロレス中継、それいいッ!!読みが斜め上行ってて面白すぎです。 リンゴ殺人事件は私のイメージにはなかったけど、あのこそば痒い存在感はなかなかにインパクトありましたよね。、ボケなのかマジなのか、うまいのかヘタなのか、美形なのか不細工なのか、すべてが微妙で痒いんです。 タモリのデタラメ外国語シリーズ好きです。ほんと天才だと思うあの人は。
2不気味な雰囲気の中に、厳かな神聖さ、人々のドロドロした欲望が混ざり合って独特の雰囲気を醸し出していますね★ 怖いけどついつい読んじゃう( ꈍᴗꈍ)
1コメントありがとうございます。 ドロドロ感や怖さを感じ取って頂けた、そんなことを聞くとホラーエンタメ仕掛け人としてはにんまりしちゃうじゃないですか。 宗教画って巧みに寓意が込められていて、掘り下げるほどにゾッとするんですが、これもそんな作品にしたかったかな
1世界を切り離してみたら視点変えてこんなものかもしれない。 世間は案外グロくてエロくて、それを何食わぬ顔して隠しているだけで表皮一枚剥がしてみたら不可解で理不尽な赤い血の塊が現れるのかも知れない。
1コメントありがとうございます。 あいかわらず核心突いてきますね。思わずうなってしまいました。 人間も一皮めくればただの獣ですよね。私らも野に放たれればヒトを捨てざるをえません。仕留められそうな獲物であれば見境なく殺し、犯し、食うんでしょう。 時にそれを無意味にやってしまうからどちみちケダモノのままなんですがヒトは。ヒトのつもりのヒトだらけですよ世の中なんて
1退廃的な感じがいいです。
1コメントありがとうございます。 健康的なものはすべて美しいが、美しいものがすべて健康であるとは限らない。こんな言葉あったような
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