フィラデルフィアの夜に 51 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に 51    

 フィラデルフィアの夜に針金が密集しています。  薄暗くなった昼と夜の間頃、一人ぽっかりと空いた穴へと向かわされています。 囃し立て、脅す子供たちが同じ年くらいの痩せた子供を、無理にその穴へと向かわせているのです。  使われなくなった下水なのか索道なのか、乾いた昼の明かりの下に、湿り暗く粘りついた水が延々と垂れ流れ続けている穴へ。 壊れた立ち入り禁止の柵の、その向こうへ。怪物がいると言う噂のある穴へ。その噂が本当か確かめるために。 無理矢理に。  一歩一歩怯えた足取りで、暗い中へ入っていきます。 一度入ったら二度と戻れないという噂もある穴へ。 薄くなった昼の光は、穴の闇に阻まれその子が奥へ行くたびに照らすのを少しずつ諦めていきます。  もうすっかり、陽の光にも奥へけしかけた彼らにも見えなくなって少し経った頃。  ぎゃあ  ただ事ではない叫びが穴の中で反響しました。 大急ぎで戻って来る何か。 怯える様にさらに薄くなる陽の光と、彼らは見ます。 顔の半分に隙間なく太い針金が突き刺さっている、穴の奥へ追いやったその子を。 そして、その針金が穴の奥へ長く長く、繋がっている事を。  その子は言葉にならない呻きだけを上げながら手を伸ばしてきます。 その子に刺さる針金の部位は爆発的に広がっていき、気が付けば体の全てが密集した針金に覆われていったのです。  日没のわずかな光の中、けしかけた彼らは一目散に逃げだし、一瞬振り返って見ると、針金があの穴の中へ戻っていったのを見ました。 あの子の姿はもうありませんでした。  流れる。 流れていく。 水の中を流れていく。 薄暗い中を、流れていく。 青の光の中を、流れていく。 暗い中を流れていく。 微かな光を目指して、流れていく。  子供がひとりいなくなったと大騒ぎになるも、あのけしかけた彼らは青白い顔のまま、黙り込んでいる。 何も、誰にも出来事を話さなかった。  流れる。 流れていく。 水の中を流れていく。 薄暗い中を、流れていく。 青の光の中を、流れていく。 光を見つけ、流れていく。  彼らが街中を俯き歩いていると。 地面が急に湿り気を増していく。 石畳の隙間から、アスファルトのヒビから、コンクリートの割れ目から。 あの穴みたいな水が湧き出てくる。 あの穴から伸びていた様な針金が噴き出してくる。  混乱が急激に周囲を覆い、針金があらゆるところに、水が全てに忍び寄ってくる。  流れていく。 光と共に。  彼らは足元に眼球が転がっているのを見つけた。 ぎょろり、と見るそれに、急激に針金が密集してくる。 瞬く間に顔を形成し、体が、腕が、足が針金によって作り上げられていく。 光り輝く針金によって、あの痩せた子供の体ができ上がっていく。 排水溝よりその時来ていた服が流れ込んで来て、針金に引っ掛けられ、着せられていく。 水が吸われいき、元の人間の外見へと、あの時そのままの姿へと戻っていく。  衆人環視の街の中で。 「ああ、気持ちよかった」 その痩せた子供は言いました。  よく分からない出来事の後、諸々の話を聞かれた後、脅されたその子は大人たちに散々怒られてきた彼らにこう言います。 「あの穴には怪物がいる。噂は本当だ。でもそれは僕たちの正体が怪物という事だ。 あの穴に入れば僕たちは本当の姿にされてしまうという事だ。」  もう二度と行くわけにはいかないけれど、僕の本性になる事は気持ちよかった、と続けました。  あの穴の入り口は、埋められてもう覗き見る事も出来なくなっています。


フィラデルフィアの夜に 51 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 730.9
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-07-10
コメント日時 2024-08-02
#現代詩
項目全期間(2024/09/08現在)投稿後10日間
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2024/09/08 10時37分05秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 51 コメントセクション

コメント数(4)
よんじゅう
よんじゅう
作品へ
(2024-07-23)

文章にキレというものがあるのかないのかは置いといて、文章のキレがあまりないように感じました。全体的に読ませたい部分って感じで書かれている気がしてぼく疲れちゃった。

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羽田恭
よんじゅうさんへ
(2024-07-23)

否定できないんですよね。 元々出入りしている小説家になろうの公式企画の「うわさ」というお題でのホラーを書いてみようとしたのです。 ただあまりよくないできになってしまったかなと。 没入感が少ないといいますか。 それでもせっかく書いたので投稿しました。 また、何か書きます。

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黒髪
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(2024-07-30)

独創的な発想が凄いですね。世界の探検において、自らを見出すというのは、 この詩世界ではどこかミノタウロスの迷宮をほうふつとさせます。

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羽田恭
黒髪さんへ
(2024-08-02)

>この詩世界ではどこかミノタウロスの迷宮をほうふつとさせます。 その発想はありませんでした! そういえばミノタウロスの迷宮は糸玉を使って脱出したのでしたね。 ここでは針金で脱出したと言えるかもしれないです。

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