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霊
逆さまに流れる川 渡る舟 みなも征くかかとのかすかな光り、 水辺で魚を焼くほのお 神の御前に生きるわたしと 食前の祈り、産毛に星がふれて、 ほむらあなたの髪を乾かす 捻じれ咲く花言葉 見下ろす雲 うら返る声が巻き戻す十年 「あなたは神を信じます。」 嫌い、嫌い、嫌いだ。かげろう
霊 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1594.0
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 7
作成日時 2024-06-26
コメント日時 2024-06-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 7 | 7 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 7 | 7 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ほむらの髪を乾かすと言う表現に立ち止まりました。「あなた」に「わたし」と言うルビ。「かげろう」とは神の別名かと思いました。
0幸福と名を押さえられた いのちみたいなものが 見えます。無理に ではなく 必然 としてここにある。もうそれしかないから、それいがいはありえない、そういった強い意志と決意。最終連、繰り返される、「嫌い、嫌い、嫌いだ。」「かげろう」陽炎はたちのぼり、蜉蝣はしんでいく「あなたわたしは神を信じます。」振り払うかのようで自らが飛び込むような、いのち。霊として括るのか、といった圧倒的凄み。畏怖。
0失ってしまった10年を現実のように叫ぶ死者の声って感じでしょうかね。イメージ的には過去を遡りながら空間が逆転して流れていく。それらが断片的につながっていくんだ。しかしやはりあなたの作品には何かひとつ足りないものを感じる。ここでは(わたし)という象徴化されたモノの何かだろう。べつに簡略化されて短いというだけではないのだ。
0逆さまに流れる川? 因果が逆になるって事? お題に即して考えると処女懐胎なのかな ベツレヘムの星に花言葉があったような気がする 調べたが純粋か… … 当てが外れたかな
0例えば、バーネット・ニューマンにおける崇高さの感覚、 川は異界との接点でもあるように想う
0各連の繋がりを、あと少し引き寄せたら、 ボクのようなアホ馬鹿マヌケな読者の理解を もしかしたらほんの少し、 助けることが出来るかも知れない たとえば「逆さまに流れる川 渡る舟」は 飾り気もなくセンテンスをただ並べた感じだし、 あまり優しさの感じられないカット(映像イメージ)が 日本語としてはどうも円やかに膠着しておらず、 カットバックの描写が即物的すぎる‥‥ というか、フェードアウトの余韻が深く 各連の繋がりが謎すぎるのかも知れない 好意とは裏腹に((´▽`*))、悪い言い方をすれば、 ダンナへの愛の感じられない鬼嫁料理‥‥ それともケンカした翌日の仕返し弁当風でもあり、 もしくは、ちがう言語圏の文章みたいだ――とも感じた しかしワケワカメなイメージのモンタージュが これまた独特な印象を与えていることも事実であり、 加えて音の繰り返しとリズムが美しく、 ニヒルな筆致から一転、 「嫌い、嫌い、嫌いだ」という 子供っぽい繰り返しのところがとても良かった
0時代が遠い過去なのが、それとも超未来なのか、 背景が想像つかず、まずそこが面白かったな。 たぶん、作者さんは歴史だとか倫理だとか詞の意味だとかに重きを置いてないと思われる、 ガッツフィーリングで、全体で読むしかない。 構成要素は美意識だけでしょう、ここまでストイックだと、異彩を放ってますね。それだけに広くいきわたる威力がある作品だと思います。 一瞬、怖いような気がちょっとしたのですが、よく読むと可愛いな、と思います。しいていえば、そこが課題なのかな? もっと怖くなってほしいと思いましたね。atsuchan69さんの読みは極褒めでしょう。 そこまで生々しい生命の手触りがない。 なんでかと考えたのですが、人称がないからかもしれない。
0とてもとても、ことばがきれいで、頭の中に情景がほわりとうかぶようです。 目の上をゆったりじっくりと流れるようなすばらしい詩。ありがとうございます。
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