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罫線入りの脳と
白日に白目をむいた人形たちの寺院の陰で日影を行く36才の男がいた とぎれがちな100円イヤホンをぶちりと投げすてると墓地の亡霊達は笑いながらセミとダンスをする 東京のはずれの一部屋からぶちりとちぎった君の耳を圧縮して転移 もしくは第六感で信州の白ドレスの令嬢にもごあいさつ もしくは集中ごううで休校になった東北の6年生にもあいさつ CDコンポから流れ出るカセットテープの音質は土曜の午後のピアノ教室の音にまぎれて君をいたたまれなくする 10日目の夕に彼女は気付いたがおそかった 魔の手がせまった頃には物語はつまらなくなった 彼はタバコを足でふんづけておとなしく連行された ビルというか壁 壁にぬりかためられた町はそのすきまでうごめく者の自由さえ退屈にする 活力がどう生まれてくるか見るがいい それは矛盾と、でも今では幸せな家庭 犬はまた俺にまとわりついてそのけむくじゃらの中をかきわけ俺はのどを狙う そこを開放した犬はもはや俺にさからうつもりはなく それでやっと俺も安心する ああ 平和っていいなあ
罫線入りの脳と ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 534.3
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投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-06-12
コメント日時 2024-06-15
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私はB5のA罫が好きです。妙に引き込まれる世界観ですね。脳とノートの音。ノートノートノート。ダムドみたいになっちゃった。ににに
0アメリカ文学っぽい。それも戦前の。
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