フィラデルフィアの夜に 50 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に 50    

フィラデルフィアの夜に針金が湧きます。  夜、真っ暗で誰の目にも映る事はなくとも、怪我を負った命というのはあります。 黒い闇の中、紅い鮮血と褐色の腐った血液の混合物を無暗に明るい照明が微かに照らしていました。  匂いを嗅ぎながら怪我に悪くとも、より瘴気に満ちた湿った隙間へと逃げる命があったのです。 大きなドブネズミでした。  飢えと言う衝動に駆られた命です。 あらゆるものを口に運び病魔に侵されながら、それでも足りず自らの同胞まで口にし、それが更なる病にさらされる。 強烈なまでに、生きていたい、そういう思いが延々と頭を巡っていたのです。 そんな命は、猫の爪が体に引っ掛かり、傷を負っていました。 傷は古くなり、それが元でさらなる傷が生まれてくる、そんな状態で生き延びる為に向かったのです。 誰もいない漆黒へと。  ついに足が止まる。 纏わりつく粘液の如き闇夜の中で。 自らの体からは、死んだ生物の香りが漂ってきて、鋭敏な鼻は動きを止めました。  何かが来る。 鼻が金属臭を捕えた。 気が付けば音も立てず周囲を取り囲んでいる。 鼻はさらに今までにないほどに鋭く動き、辺りに佇んでいる何かの形を正確に捕えた。  針金だ。 か細く長い針金がいくつも、蛇の様に首をもたげて隙間がないほどに密集している。  足は、首は、体は、一切の感触も与えられずに針金に拘束されている。 動けない。 新たな香りがしてくる。 外から? いや、自分の体から、自分の体の中からだ。 自分の体から漂う死んだ悪臭のその中から、周囲の針金と同じ香りがしてくる。 強く強く、してくる。 音もなく、針金の香りだけが。 続いて周囲の針金が傷口に集まってきた。 そして体の中から出てきた針金を迎え入れた。  針金は光輝き出し出しました。 何も見えない夜の中、温かく光ったのです。 傷口から出てきた光る蛹の様な塊は、すぐに細かな針金として展開して、周囲にいた針金がそれを支えます。 周囲にいた針金さえも明るく周囲を照らし出し、それらもまた全く新たな形へと変容していきます。  一切が迷うことなく絡み、捻じり、曲がり、巻き込み、一瞬で変化終わりました。  光でできた蝶が、そこにいました。  この世の誰もが見向きもしない、暗い夜の影の中を、飛んで行ったのです。 一匹のドブネズミを除いて。 遥か彼方、空の向こうにに飛んでいくのを最後まで。  傷を負っていた命は、再度自らの匂いを嗅ぎます。 鋭敏な鼻は、傷の匂いも金属の香りも捕えることができません。  ただ、また生きるため、食うため、漆黒の中を走り出すのでした。 今度は、光溢れた人間たちの街へ。


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フィラデルフィアの夜に 50 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 413.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-06-10
コメント日時 2024-06-20
#現代詩
項目全期間(2024/07/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:413.5
2024/07/06 21時07分10秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 50 コメントセクション

コメント数(4)
takoyo2
takoyo2
作品へ
(2024-06-18)

づっとある水準を落とさないで持続する姿勢がすごい。

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A・O・I
作品へ
(2024-06-18)

相変わらず筆力がありしっかりと読ませます、毎回楽しみにしております(いいと思ったら純粋に良い、ソレだけでええ( ´∀`)bグッ!

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羽田恭
A・O・Iさんへ
(2024-06-20)

今回、新得町の国道にバッタ塚の看板がありそこから虫関係の話をあまり書いてないと思い、このような形にしてみました。 元々フィラデルフィア・ワイヤーマンに関する情報がほぼないのと針金に個人的な愛着と好き勝手にやれる題材なのもありますが、我ながらここまでやれているのは驚きです。 幸いまだやれそうなので、気長にお待ちくだされば幸いです。

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羽田恭
takoyo2さんへ
(2024-06-20)

気が付いたら合計70を超えているんですよね。 流石に最初の方は拙かったり気に入らなかったりしますが。 続けられる限りは続けていきます。 水準も自分が気に入る程度を維持するつもりです。

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