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パワー
ビルの間を縫い合わせるように 人が行き交う 人の為に建てられた筈のビルが ビルの為に生きている人に守られて成長する からっぽで形作られる世界を 何で満たせばいい? この世の空はいつも青い 赤いのは太陽が沈む時と昇るいっときだけ 夜の闇も青い 何も話さない内から小鳥がお喋りを始めて まだ何の意味もない歌を聞かせてくれる 詩を書いてはいけないのだろう、そうふと思う これ以上先に行ってはいけないと書かれた紙を 戻ることは二度と許されないふるさとに宛てる 共に暮らした人々の愛が報われるように パワーのカードは 燃え尽きることもなく与え続ける定め 悲しいのはあなたに何も出来なかったから 人の足では届かない所に行く、 翼を持ったものに空の話を聞きたい どんなに高く飛べるかを教えて欲しい 残り少ない水を飲み干すように 飢えている時 与えられたことへ感謝する気持ちにはなれないのだろう 捧げれば与えてくれるからだろう 与えれば与えるほど人は悲しんだ 見えると思って地上に人を描いたのが間違いだった 出せる限りの声で 神に届けたい祈りを呟く 憐れみたまえ その心を愛と呼ぶには幼過ぎるまま
パワー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 534.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-06-09
コメント日時 2024-06-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
どこか物悲しげで、それと同時に気品に満ちた詩に思えました。
0逃げる人々は、元居た場所で生き続けて死ぬ覚悟がないのでしょう。 逃げた先には、どこにも逃げなかった人々が生活しており、彼らにとって現れた者は追放者としか捉えられないのです。 分かっていても、それでも保護を期待して逃げるしかない。 弱さってそういうことだと思います。 気品とは死ぬ覚悟です。 有難うございます。
0(ちょっと気になったことがあったので二度目のコメント) 羊飼いさんの他の詩やコメントを見た感じ、羊飼いさんの詩風あるいは思想には一種のキリスト教の一面があるのかなって思ったのですが、合っているでしょうか? (ただ、僕が慣れ親しんだトルストイや尹東柱のキリスト的なのとは違って、『弱さ』に否定的だなと思える部分もあったりするし、ただモチーフとして詩に聖書的なものを使っていたりする可能性もあるし……もし見当違いな質問だった場合はご容赦ください)
0信仰するものはまだ決めていません。 天使や悪魔の話が好きなのは、普通の現代日本で生きている中で触れられる物語の根底に、いつも西洋文化の影響があったせいだと思います。母親なんかはお題目(で合っているのかな?)を家族の安全の為に線香を焚きながら毎日熱心に唱えていました。お陰で神様というものが身近に感じられたのでしょう。教えを伝えるものが、キリストか仏かという違いだけです。 灰の掃除をするのは私の役目でした。 弱さを認めてしまうことで、自分よりも弱いものを護ることができなくなるのが怖くて強がっているるのですが、他者の弱さは悪いことではないと思っています。むしろ、自分の弱さを認められることに憧れます。
0恋(それもわりと悲しい方の?、でも恋はいつだって悲しいよね)を書いた作品かなと読みました。
0そうですね。恋の終わりの詩です。恋人を神だと崇めたことで道を誤ってしまった人が、それに気付いた後の。
0なるほど……わかりました。 ありがとうございます!
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