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祈り
爆散する 流れ星が青いなんて知らなかった 一瞬の朝をもたらすなんて知らなかった 願い事は明るいところでしか叶わないという疑念が 確信に変わってしまった ある極夜が明けることは 反対側の誰かの気まぐれの祈りが 季節風に乗ってくるからか 夜の中に閉じている人の寂しさは 明け方のキジバトの声に取って代わられる 洞窟の暗がりを照らす松明は 酸素を材料に我々の願いを聞いてくれる 映る影が真実でないとしても それを信じるしかもう 息は続かない 爆発する 一瞬の閃光 こめられる祈り 届くまもなく熱に飲まれて 偏西風に乗って 反対側の知らない誰かの 灯火になる
祈り ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1364.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-06-01
コメント日時 2024-06-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
まあなんというかロマンチックですね!好きです!
1お読みいただきありがとうございます。 好きと言っていただき嬉しく思います。
1戦争詩に見えます、タイトルも祈りなので
1流れ星が青いなんて知らなかった、とあり、そうなんだ、と思いました。 祈り、願いということを、テーマにしていらっしゃいますね。 それらを叶えるものが存在する、ということを確信するのは、やはり夜ですね。 簡潔で、楽しめる詩を読ませていただいて、ありがとうございます。息を続けるために、 酸素で燃える火と、酸素で活動力を得られる人間の、両方を洞察しておられます。 我々は火なんだから、いつか消えるまで燃え続ける、そんな風に生死を考えてみました。
1お読みいただきありがとうございます。 詩を書き終わって眺めた時に浮かび上がってきたものの一つです。 タイトルは少し悩みましたが、この詩自体も祈っていたいと思い、つけました。 コメントください嬉しいです。
0お読みくださりありがとうございます。 楽しめる詩と言っていただき嬉しく思います。 火に燃えて立った煙が登って行ったずっと先に星はあるだろうし、星に届く前に風に流れて雲になるかもしれない。流転する火に準えて生死を考えるのも大変面白そうです。 コメントをいただきありがとうございます。
1独自の表現や難解な思考はみられませんが、 あいかわらず、卓越していらっしゃる。 中沢さんは、このサイトの頂点にいる人でしょう。 それ以上の、つまり、それ以上の哲学的な議論、 AOIさんがおっしゃるような戦争詩だとするならば、 結局は当の問題と向き合うしかない... なにより詩の在り方というか、 いろいろ考えてしまいましたね。
1お読みいただきありがとうございます。 肯定していただき、素直に嬉しく思います。 コメントいただき、私自身も詩というもの、あるいは言語活動一般が何を行っていることになるのか、改めて考える機会が得られました。 言葉によって悲苦を語ろうとするとき、それはあくまでリアリティを相当次元落としたものだと考えることができますが、しかし行いうる最も身近な行動が私にとっては言葉であると今は直感しています。 尤も、そこに義務感や使命感、大義や美学を有することには一種の傲慢さを感じてしまう嫌いがありますので 結局のところ私はただ好んで詩を書き、言葉を発しているだけであると納得しています。 そしてこういった抽象的なことをずっと考え続けて暮らしていくのでしょう。 少し駄弁が過ぎました。コメントいただきありがとうございました。
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