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吹雪
まもなく6月だというのに 私は毎日いつか今ではないいつかを生きている いつなんだろう もしかして あの夜とか あるいは あるいは あの声 あの笑顔 もしかして ほうれん草と牡蠣のパスタ もしかして あのいつもの話 ネタがなくなるときの あのいつもの話 あるいは あの公園 あの駅 あの電光 あの あの あの あのときに大事なことを言おうとして言い淀んだ あのときの、吹雪のような言い淀み そうだ! 私は あのときの、パスタと話と声と笑顔と公園と駅と電光と吹雪がこもった言い淀みを 生きている! あの あの あの あの あの あの あの あ の あの あの あの あの あ あの の あの あの あの あの あの あの あの あの あの あ の あの あの あ の あの 言い淀み越しに見える 彼の あの 表情 あの あ の あの あ コーヒーの あの 香水 あの あの あ の あの あ ライン の あの あ 突然かかってくる電話 の あの 彼女の 顔 あの あの あの あの あの あの 声 あの あの あ の あの あ コート の あ 姿の あの あの あの 記憶 あの あの 私の あの あの あの あの 妄想 あ あ 発狂 の の あの あの 涙 あの あ あの あの の あの あ 詩の あの あ の あ 悪夢 の あの あの あの あの あ あの 髪の 毛 ああああああああああ まっしろくふぶけ いますぐ 吹雪らしくふぶけ ふぶけふぶけふぶけふぶけふぶけ ぶってぶってぶってぶってぶってふぶけ 私が全てを忘れるまで私をぶってぶって ふぶけ ふぶいて命令だふぶきつづけろ 私に わたしにわたしの時間 わたしの6月 わたしにわたしが戻るまでに 私をぶってふぶいてふぶきつづけろ ふぶきつづけろ そしていつか きれいにふぶききって ふぶききって ふぶき きって くれ よ だって ここは ここ は 寒いよ 6月だというのに ふぶきで とっ ても寒い よ
吹雪 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1210.7
お気に入り数: 2
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-06-01
コメント日時 2024-06-17
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
実験的だ。
0コメントありがとうございます! ちょっと暴れてみました笑
0これ、横書きにしたほうがよかった気がしてきました。横書きの気持ちで読んでてくださいね!笑
0縦書きです笑
0弱そうに見えて、KO率高い、みたいな感じで。長島☆自演乙☆雄一郎みたいだな。ほんと才能あるわ~
1自分を構成するものが「あの」記憶らに断片的に散りばめられている。どれも断片的で、掴もうとすることのできない、「これが自分だ」と言えないもどかしさ。ただ、どれも断片的なら、断片として一つの冬景色を作ってしまえ、と回想を加速させる。より、降らせる。発想の転換、吹雪とたとえるのも良いですね。 横書きか縦書きかの問題、うーん、どちらが良いんでしょう。 私は詩を変に読むタイプで、最初と最後の行を見てから読み始めるのですが、スクロールしたらなんだこれ! となりましたね、この詩では。 横書きの方でも良いんじゃないですかね? 離れて見てみると、普通の地面と、それに積もった真っ白い雪の層みたいにくっきり上下に分かれたメリハリのある詩に見えるようじゃないですか? と、思いました。
1おまるたろうさん、読んでいただきありがとうございます! ノックアウトしまくりたいですね。
0熊倉ミハイさん、コメントありがとうございます! そつですね、「あの」は記憶でもあり、言い淀むときの「あのぅ」でもあり、そしてそれが「私」が今いるところでもあり、「私」そのものでもありますね。丁寧に解釈していただいて嬉しいです! あはは、この詩の最初と最後の行を読むと「まもなく6月だというのによ」ってなんかやから感ある詩に見えますね笑 んー、縦書きにすると空から降る雪に見えるのかなって一瞬思ったんですけど、そっか、逆に「積もった雪」として見るのもいいですね。ありがとうございます!
1発想がとてもいいなと思いました。ただ、読ませて頂いて、作者の方の書きたかったことと、実際に書かれてあることが、どことなく一致していないように感じました。運動でいうと、無駄な動きがあるような。本当に書きたいことはそのままに、勢いで書いてしまった部分があれば、そこを選別・推敲して、すっきりさせたあと、また言葉を付け加えていく。それを繰り返すことで、言葉が濾過されて、必然的に大切な表現が残されていくのではないかと思いました。
1最初読んでびっくりして、最後まで読んでおもしろかったです。エネルギー消費量が高いと思いました。
1中盤から終盤にかけて文字を吹雪のように表現しているところが面白いですね★目でも楽しめる作品だと思います!
11.5Aさん、コメントありがとうございます! 具体的にどこが無駄に見えたのかを詳しく教えていただけると大変勉強になります!よろしくお願いします!
1この作品は①感覚的に読むべきか、②順序立てて読むべきか、それとも③その中間として読むべきか、読んだあとの感想として、①・②の感じもあるのですが、③に近いかなという印象を持ちました。いくつかの繰り返される言葉が、この作品には登場します。その言葉が適切に配置されているのかどうか、というのが(この作品の)ひとつのポイントだと思います。例えば、この言葉がこの場所にこの順番で置かれることで初めて成立をしていく、その動きが連続して展開されていくと、自然に作品としてまとまっていく。というのは理想論かもしれませんが、それが無駄のない作品なのではないかと僕は考えます。ほりさんの『雨と桜』という作品に、そんな感じを受けます。でも、適切に言葉が配置されているかどうか、どこに無駄な部分があるのか、ということは僕にも正直よく分かりません。ただこの作品に関しては、繰り返される言葉によって、作品の物語性が見え(分かり)づらくなっていると感じました。ですので、いったん字面をシンプルにして、物語をしっかりと組み上げられてから、言葉を付け加えていく、という方法を取られると良いのではないか、感覚と物語が近づき、その両方を感じられる作品になるのではないかと思い、前のコメントではそう書かせて頂きました。また、こういうふうに書かせて頂いたのは、この作品に、②順序立てて読む、という物語性を、僕が勝手に感じてしまっているからだと思います。もし②が破棄される形で書かれていたら、違和感は感じなかったかなと思いました。的を射る回答にはなっていないかもしれません。こんなふうに読む奴もいるんだな、という程度に見て頂ければと思います。
0佐々木春さん、読んでいただきありがとうございます! 書き終わってほんとに脱力してしまいました笑 おもしろいと言っていただいて嬉しいです。
0田代ひなのさん、コメントありがとうございます。 そそ、文字を吹雪のように表現してみました!そこが伝わって嬉しいです!
01.5Aさん、丁寧にご説明ただきありがとうございます! なるほど、わかった気がします。難しいですね、この作品は確かに物語的なところがありますね。ありますが、記憶が吹雪のように無秩序に飛び交っているという点では感覚的でもあると思います。これらをどう両立させるかちょっと考えてみます。一応私の中ではキーワードみたいなのをいくつか出しているはずですが、それらをもっと強調するっていうか、それらを中心に吹雪をふぶかせるのがいいのかもしれません。 意見を教えていただいて本当にありがとうございます。勉強になります!
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