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立川志の輔 「ハンドタオル」を聞いて
色が落ちた桜を遠目に見ると 牡丹ようにぽとんといなくなった おまえを思い出す 思えばおまえといた長い間は ずっと花が咲いていたようだと いまになって気づく なんの花かも分からない うるさいくらい咲いたり 狂いに狂ったり でも最後こそは牡丹のようだった でも昔の人たちは 花は散る様が美しいって 儚いって だから日本人は桜が好きなんだと でも牡丹だって美しいと俺は思う 花ごとぽとりと落ちる姿は 逝ったあとでもその美しさを留めようとしていると思ったら それはおまえだろう 檸檬だってよく合ってると思う 少々傷んでしまっていたがね さすがにもう食べられないくらい なに、痛んだ檸檬は売り物にならないって? あたりまえだろだってだれが買うんだ あんたが話し出しただって? 今の俺だったら買うかもな そんな目で見るな 見たことあるのか? 俺はあるぞ 傷んでたって美しいんだ 全く色褪せてない しわしわなのもおまえに似ているしな まあなんにせよ 珍しく気取ったものを書こうとしたが 結局こうなるんだな やっぱ俺にはあんまり向いてないな 何度も言うなやかましい しばらく静かに過ごしてから また顔がみたいよ どうせまた見たくないほど会うだろ たまにはひとりもいいだろ そろそろ終わろう 本でも読もうか じゃあな 似合ってないなんて言うなよ 聞こえてるぞ じゃあな
立川志の輔 「ハンドタオル」を聞いて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 441.5
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-04-19
コメント日時 2024-04-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
異様に良い詩だなと思ったら。志の輔師。
0ひととの関係を美しく表現したくなる気持ちは分かりますよ。世界と呼応して。
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