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胎内
だって君はもうそこにたっていたんだもの 羊水のような風が木々をよく撫でる ぽっかり空いた穴はどこへいくの 唄う唄う唄う 喘鳴のような地響き 「そこらですよ」 合図する小姓をおぶう 百日紅をふむ ぽっかり空いた洞はなにがあるの 唄う唄う唄う 透明な月の歌 だって君がそこにたっていたから むかえにいきたかったんだ 「もうここらですよ」 小姓が濡れたように重い 洞の奥の部屋は 子どもの頃の部屋 そこにあった写真では きみが母さんと接吻していた
胎内 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 497.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-30
コメント日時 2024-04-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
立っていたと言う事実。唄う主体は誰なのかと思いました。自然なのか物なのか。子供の頃の部屋は写真そのものになって佇んでいるのかもしれません。
1sexyな詩だなあ。背後から音楽が聴こえてくるような(しかも、かなりファンクな)
1喘鳴。ちょっと普段小目にかからないような言葉遣いは、難しい漢字のお名前からして文字の扱いには長けたお方でしょう。「胎内」羊水。小姓という古い言葉遣いも奇妙ですね。胎内が洞窟をイメージさせられたり不気味です。~だって君がそこにいたからむかえにいきたかった~まるで地縛霊にでも話しかけている様子。それが終わりの~子供の頃の部屋~で一気に現実へと引き戻されてしまう。いったいこの語り手は何者なのでしょうか。唄う唄う唄う~ファンク(笑)のような子守唄でしょうか?奇妙で不気味な印象を持つの詩です。 小姓などという小僧を指す古い言葉遣いからしても何かしら因果性を感じてきます。終わりの接吻などは現在形でみた父親のことでしょうか。暗喩を伴うので解釈はそれぞれに感じるのでしょうね。わたしはこの語り手を生を省みることもなかった水子が、それを客観的な小姓として自分に語らせている。という具合に少し複雑に読んでみましたが、
1そこにあった写真では きみが母さんと接吻していた うちにはそんな写真はありませんでした。
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