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あの人
お父さんと呼べないあの人 お父さんと呼びたかったあの人 幼い私や母や弟を悩ませた 心が豹変して 子供のように振る舞うあの人 それでも私の父だった あの人をお父さんと呼び懐かしがると 母はまるで燃え上がる炎のように私を叱った 母にも嫌われ 弟にも嫌われ 私にも嫌われたあの人 あの人の青白い顔が でっぷりと太った腹がやけに懐かしい 思い出は破られて 紙屑となって散った 血迷った眼も 半笑いに空いた口も 名も知らぬ者と共に 黒い土の中へ それでも私には… あの人からの血を恐れ続け 心ならず慕うあの人
あの人 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 729.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-23
コメント日時 2024-04-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
お父さんと呼べたかったあの人ですね。 お母さんと呼べなかった私自身がいて、それなりに胸をうちますよ。技巧的な装いとは程遠い素直な綴りです。べつに技巧的なものだけが詩として素晴らしいものでもなく、こうして素直な文章で辺りをみつめられて書き込まれていけば技巧的なものはいつか研磨されていきます。読んで読んで他人の批評も参考にして自分なりに感想を言葉で書き上げてください。近道はありません。そのことが階段を一歩づつ上がる上達への支えとなるでしょう。と、知ったかぶりに言わせてもらいました。拝礼。
1訂正。~呼びたかった。ですね。…腱鞘炎で肩に力が入らないので、どうも打ち間違いが多くて、申し訳ないです。
1秋乃夕陽様、こんにちは。 詩を読ませていただきました。 燃え上がる炎のように私を叱る母。 私だけじゃなく母や家族から嫌われるさま。 詳しくは申し上げられませんが その描写は懐かしく深く共感しました。 真っ直ぐに想いを綴った作品を 読ませてくださりありがとうございます。
1バキだ。すみません、ぜんぜんわかってないかもですが第四連の盛り上がりとミステリーさってあると思います。それは現実の難しさを意味していると思うし、そういうものはやっぱり人間の認識に重力のように干渉すると思う。バキやカイジでもあるんだけど、そのときは時空のゆがみが発生する。。当たり前かもしれないんだけど、やっぱり論理の飛躍というのは、内省の末に現れる、詠唱破棄なんだと思いました
1メルモsアラガイs様、感想を頂きありがとうございます。 この詩はあまり凝りすぎると自分の思いとは少しかけ離れてしまうと思い、あえてシンプルに描きました。 どんなに歳を重ね、詩作を続けてもまだまだ真に納得できるものは出来上がりません。 周りの方の叱咤激励により活動も成り立つと考えておりますので、今後ともなにとぞよろしくお願いします。
0メルモsアラガイs様、大丈夫ですよ。 腱鞘炎辛いですよね。 私も何故かたまになることがあるのでわかります。 お大事になさってくださいね。
0すぅ様、こちらこそありがとうございます。 家族について描くことはなかなか難しいですが、描写について夏がすぐ深く共感して頂き、とても嬉しく感じます。 これからもよろしくお願いします。
1い好き様、感想を頂きありがとうございます。 バキやカイジは読んだことないんですが、何となくあの劇画ちっくな荒廃した世界観をこの詩に感じて頂けたのなら幸いです。
0い好き様、感想を頂きありがとうございます。 バキやカイジは読んだことないんですが、何となくあの劇画ちっくな荒廃した世界観をこの詩に感じて頂けたのなら幸いです。
1家族って、もっとこう、そんなに不幸なだけではないような、 それとも、不幸なだけなのかな? 過不足ない詩とおもいますが、一方で、これでは父様が半神みたいな気がして、 リアルではないなと思ってしまいました。
1おまるたろう様、感想頂きありがとうございます。 幼い頃、同じ社宅の友人宅を訪れた時に明らかに自分の家とは違う幸福な雰囲気を感じて「どうして私の家と友達の家とは違うんだろう」と思い、幸せな家庭に憧れたことがあります。 きっとその家庭によって環境が違うんだと思います。 決して全ての家庭が不幸でもなく、また幸せでもなく、様々な模様があるからこそ、小説にも詩にもなるのではないかと考えています。
1こんにちは。 作品を拝読させて頂きました。 何だか、切なくて物悲しげな雰囲気が感じられました。 ろくでもない人だったけど、自分の父親だったことに変わりない、嫌な人だったけど、少なくとも優しい思い出はあった、そんな気持ちが伝わってきました。 一部私事にはなりますが、私も家族構成が父、母、弟で、父親が借金と依存症でおかしくなってしまった末に母と離婚した経緯があるので、まるで、自分自身の過去を見ているかのように感じられ、心に強く響きました。 もう会えない家族について、考えさせられる詩だと思います。 ありがとうございました★
1田代ひなの様、感想頂きありがとうございます。 確かに、ろくでもない人だったけど、自分の父親だったことに変わりない、嫌な人だったけど、少なくとも優しい思い出でしたね。 とんでもなく破茶滅茶な父でしたが、私の父である事実はどう足掻いても否めませんでした。 お互い苦労した分、こうして分かり合えて、今では父に感謝です。
1親孝行、素晴らしいです。
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