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black
肉片にこびりついた言語 無邪気な穢れ 処理される前の血の臭い 動脈に静脈に毛細血管に 感情は流れ 肉の震え 響き 黒い夜に 人々は呟く 歌う 黒い歌を 願い 祈る 黒い歌を 黒い歌 合わせ鏡の中で映像は僅かな変化を続けて この鼻は最初に血の臭いを嗅ぐのだ 貴方達の欲望を私は許すことが出来ない 貴方達の欲望を私は許すことが出来ない 私自身の欲望によって 血の来歴を その歓びを 安寧を 苦しみを 痛みを 憎悪を 醜怪な喜びを 昏い記憶を 卑劣な愛を 踊れ! 獣は溶けてバターになりましたか? 彼らは一塊の氷となって浮遊していますか? お金の無い人達が暮らしていますか? 肉と肉を擦れ合わせる喜びは永遠ですか? 貴方は何故 愛する人と愛し合わないのですか? 私の視たものは何でしたか? 青い幽霊を視た、 月の夜に、 彼と踊った、 彼はよく笑う幽霊だった、 私が鏡の中で剃刀で自らの腕を裂くと、 肉の狭間から百合の花が咲き乱れ、 彼はその青い唇で、 その花々を食んだ、 彼はその青い舌で、 百合と共に零れ落ちる私の血を舐めてくれた、 痛みは感じ無かった、 幸福だった. 昏い場所に響く歌を 黒く染まったその歌を 人々の内臓をぐちゃぐちゃと取り出して 私は指を刺して笑う 彼らの愛を笑う 彼らの歓びを笑う 彼らの生を笑う 捲り上がる唇から 小さな牙が零れて 滴る 滴る 一滴の黒い歌 あなたの その黒い歌を 私に聴かせてくれますか?
black ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 921.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-01-23
コメント日時 2018-01-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
すごく曖昧な指示を受けながら、どこかも分からない目的地を目指すことを強要されている気分。言葉が何かを指示していて、僕は僕の中にある指示されたもののイメージを喚起させるんですが、像を結ぶ前に置き去りにされるような。それが心地いいこともありますが、この作品にはそれがない。 >私が鏡の中で剃刀で自らの腕を裂くと、 例えば。「で」が続いて文章から滑らかさを奪っていると思う。「鏡の中の私が、剃刀で腕を裂くと」とか、どうでしょう。この文を含む「青い幽霊を視た、」から始まる連にだけ読点が振られていて、ここがこの作品の棘波かと思いましたが、上述の文に限らず、率直に言って文章が下手だと思います。少なくとも下手なのが魅力になっていない。読みやすさを忌避するなら、一度、例えば友人にも見せられるような下書きをして、そこから彫琢しつつ読みやすさを放擲していくと、有効かどうかは分かりませんが、思いがけない形にはなったりするかもしれません。
0題名が black、そこに 黒い液、黒い歌、黒く染まったその歌・・・と重ねていく、わけですが・・・ 黒、という抽象性が、あまり深められていないように感じました。黒によりかかりすぎている、というのか・・・。 (暗示、闇、悪、憎悪、嫌な感じ、嫌悪、その他もろもろのイメージ)を持つ、黒。 冒頭は「液」という具体的なもので、なんらかの映像を結びそうにも見えるのですが、すぐに「歌」を形容する抽象名詞になってしまい、その「黒さ」がいったい、何に由来するのか、曖昧なまま、同じ単語を重ねていってしまう。 もったいないような気がしました。同じワードを重ねる時、言い換えるとどうなるのか、重ねていくことによって、どんなバリエーションや変化が現れるのか、それをじっくり、吟味してみると良いかもしれません。
0コメントが難しい作品です それはもちん、悪い作品だからという訳ではありません。黒のモチーフが豊穣だからです。 どのように黒をとらえるのか、大分悩みましたが、僕は生のイメージで大枠をとらえました。 >青い幽霊を視た、 >月の夜に、 >彼と踊った、 >彼はよく笑う幽霊だった、 >私が鏡の中で剃刀で自らの腕を裂くと、 >肉の狭間から百合の花が咲き乱れ、 >彼はその青い唇で、 >その花々を食んだ、 >彼はその青い舌で、 >百合と共に零れ落ちる私の血を舐めてくれた、 >痛みは感じ無かった、 >幸福だった. このイメージが凄まじくいいですね。(というのと、今月の二篇は幽霊が出てきますね)腕を切り裂くと、血の前に百合の花が咲き乱れて出てくる所が面白い。勿論血も出るんですよ。でもその前に百合の花が出てくるんですね。黒い血は、僕は生のイメージで捉えました。あるいは土のイメージですね。鑑の向こう側の世界で花が咲くイメージから、鑑が土と空気の境界線みたいな感じかなぁと思いました。 黒い血と白いユリの花の対比でみてしまうのは危険だと思いますが、語弊を含めていってしまいますが、それだけ生のイメージは混交した色彩にまみれて真っ黒になってしまうのに、死後の世界は白くて青いのですね、みたいな感じでイメージとして掴みやすいんです。と同時に、それらが花咲く為の土壌そのものは語りきれない。という感じがします。「血を舐めてくれた」というのは僕は浄化のイメージとしてとらえました。 中々丁寧にほぐしていくのが難しい詩だと思います。もう少し他の方の読みが見てみたいですね。僕が一読して惹かれた所を抜き出して、その読みの痕跡を提示するのが今の僕に出来る事ですかね...という感じです。
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