サイクル - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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サイクル    

放物線に沿って引き上げた右脚が心を込めてペダルを踏みつける運動エネルギーは冷静な電気動力に後押しされて銀色のホイールがアスファルトを前向きに回転する、引力を全身で微かに感じながら一拍遅れで加速する気持ちは周囲1000㎥にひとり浮かんで朝の光に目を細めてて、視線を落としたスチールのかごでタンジェリンが原子みたいに震えてて映像より記憶の中の色とか匂いとか光沢ある皮の柔らかさはただサラサラした冬の世界にすごく似合ってるけど、路側帯の少しだけ車道側を前のめりに走り抜けるわたしのことはビルも道路も白線も信号も気付かないから最期まで何も起こらなくたっていいんじゃんって期待がわたし以前の際限ない青空に原子レベルで拡散していく、その同じ瞬間、躑躅色のダウンコートは逆ベクトルに心をくるんで、きみと眠りに落ちるくらいの温度でわたしをここにまとめておいてくれる、これから死ぬまで生きておかないといけないからせめてこの場所に棲んでいたいってお守りみたいな感情を見つけることができたこと、きみにお礼を言わないといけない。


サイクル ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 17
P V 数 : 1238.0
お気に入り数: 2
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-02-16
コメント日時 2024-02-24
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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 エンタメ00
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閲覧指数:1238.0
2025/04/15 13時23分40秒現在
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    作品に書かれた推薦文

サイクル コメントセクション

コメント数(17)
A・O・I
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(2024-02-16)

すんごく頑張って難しく書いてきたような印象を与えるけど、難しいというか偶に妙に引き伸ばしたイメージ。後で付け足しているのかな?やはり違和感を感じる。兎角たのしんで詩作するといいとおもいます。

0
紅茶猫
作品へ
(2024-02-17)

こういう形式はコンクリート詩というのでしょうか。 1平方㎞に浮かんでいるとは詩的ですね。

0
佐々木春
佐々木春
A・O・Iさんへ
(2024-02-17)

コメントありがとうございます。難しくしてるつもりはないんですが、それが今のわたしのリズムなのかもしれません。

0
佐々木春
佐々木春
紅茶猫さんへ
(2024-02-17)

コメントありがとうございます。コンクリート詩なんて大したものではなく、どこで改行してよいのかわからないのでこうなっています。1平方kmというのも、単純に10mの立方体に囲まれて生きてるように思ってるっていう感覚です。

1
1.5A
作品へ
(2024-02-17)

自分の感情をあえて無機質な言葉に変換していて、でも閉じた箱の中から光が漏れ出ていくように、その無機質な言葉の中心に無数の感情のきらめきが込められたような作品だと思いました。文章の雰囲気、物語の流れに一貫性があって、読むことでそこから言葉が、動きが、生まれてくるような印象を受けました。また、生まれた言葉のスピードを消すことなく、最後までイメージを持続できていたこと、かけられた魔法をすっと解くような終わり方も、とても良かったと思います。

1
黒髪
作品へ
(2024-02-17)

知性的で、詩的な文だと思います。かなり難しい概念を使って書かれています。マンディアルグ の文章に似ているなと思いました。こんな文章のような現実が毎日あれば、楽しいだろうな と思います。詩を書くことで、過去の経験が、より光り輝くような効果があるのだと思います。 毎日が詩、そんな気持ちを想わせられました。

1
紅茶猫
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(2024-02-17)

1立方㎞でした。 訂正します。

0
紅茶猫
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(2024-02-17)

ひとかたまりに見えるフォルムから勝手にコンクリート詩などと書きましたが、コンクリート・ポエトリーという正式な詩の形式があるようです。 例えば鳥が飛翔する様などを文字を使って視覚的に見せたりするものらしいのでこちらの詩は該当しないかと思います。 大変失礼致しました。

1
佐々木春
佐々木春
1.5Aさんへ
(2024-02-17)

ありがとうございます。 「閉じた箱の中から光が漏れ出ていくように、その無機質な言葉の中心に無数の感情のきらめきが込められたような作品」と言っていただいてうれしいです。そういう作品を書きたいと思っています。終わり方は自然と出てきた感覚を言葉に乗せてみました。

1
佐々木春
佐々木春
黒髪さんへ
(2024-02-17)

ありがとうございます。「こんな文章のような現実が毎日あれば、楽しいだろうなと思います。詩を書くことで、過去の経験が、より光り輝くような効果があるのだと思います。」と言っていただきうれしいです。楽しいことばかりではありませんが、生活の中でふと湧き出る温かい感情をかたちにしていきたいなと思っています。

0
佐々木春
佐々木春
紅茶猫さんへ
(2024-02-17)

いえいえ、わたしも紅茶猫さんのコメントを読んでコンクリート・ポエトリーを調べてみたくらいなので、全然気にしないでください。

0
もじゃお
もじゃお
作品へ
(2024-02-17)

電動自転車に乗っているので思わず読み込んでしまいました^ ^ 読めば読むほどなにか甘酸っぱい気持ちになります。 いいなぁ。

1
佐々木春
佐々木春
もじゃおさんへ
(2024-02-18)

読み込んでいただき、ありがとうございます。電動自転車で走るのってささやかだけど楽しいですよね。

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佐々木春
佐々木春
A・O・Iさんへ
(2024-02-21)

今になって前半?は確かに長いような気がしてきました(ただ気がしてということで「何」が長いのか短いのかはわからないのですが)。実際にはだいぶ削っています。こうやって振り返るのもおもしろいですね、キリがなくなりそうですけど。

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A・O・I
佐々木春さんへ
(2024-02-22)

最初読んだときにtitleがサイクルだったので、循環とか周期のほうかと勘違いして読みました。それで何周か読んで気づいて、これは前半の自転車の部分と後半のきみに対する部分のバランスが悪いなと、つながりが希薄だなと思いました。なので前半が長いと書きました。でも皆さん褒めていたので、また読み直しました。で、よくよく見れば自転車はよく書けている、引き伸ばして単独でイケる強さだった。佐々木さんがどちらに基準を置いて書き出したのかは、わからないけど。走り続けているということを考慮すればラスト二行の強引さも構わないのかもしれない。ただ、きみに対しての思いが形として見えてこない、やっぱり印象は前半の自転車しか残らない感じがします。

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佐々木春
佐々木春
A・O・Iさんへ
(2024-02-24)

丁寧なコメントありがとうございます。実は最初はラスト二行がふと浮かんで、それが自転車に乗ってるときのイメージとつながったのでこういうかたちになりました。そのつながりが自分の感覚のままでかたちにできてないから弱いのかもしれません。あと「きみ」は特定の誰かではありません。ぼんやりしたちょっと投げやりなあたたかい気持ちを書いてみました。 前半の自転車、よく書けてると言っていただいてうれしいです。また書いていきたいと思います。

1
天才詩人2
天才詩人2
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(2024-03-26)

ホント薄いコメントで申し訳ないんですが 光系ポエムってかんじ どこか透明なエモみがありますね

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投稿作品数: 1