平和という戦争
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海が嫌い。
飲み込まれそうになるから。浜辺が嫌い。砂まみれになるから。潮風が嫌い。寒いから。波の音が嫌い。怖いから。 海が嫌い。消えてしまいそうになるから。 水平線を眺めているとその先に行きたくなる。 何も見えない。何も見えないけれど。 何も見えないその先に向かいたくなる。 私は飛びたいわけじゃない。地面に足をつけているだけの今から、どこか遠くへ向かいたいだけだ。 私は水平線の先を知らない。知りたい。でもそういう訳じゃないのかもしれない。 いつだって不透明な自分自身の、いつだって不透明な未来の、その先にきっと何かがあると、水平線に投影しているだけなのかもしれない。 だから私は海が嫌い。 無力な自分と向き合わなければならないから。 だから、だからこそ。 苦しくて逃げたいときは、 海を見に行こう。 そこにある今から逃げないように。
海が嫌い。 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 10
Ｐ Ｖ 数 ： 747.6
お気に入り数： 1
投票数 ： 1
ポイント数 ： 23
作成日時 2024-02-07
コメント日時 2024-02-14
Ｐ Ｖ 数 ： 747.6
お気に入り数： 1
投票数 ： 1
ポイント数 ： 23
作成日時 2024-02-07
コメント日時 2024-02-14
#現代詩
| 項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 10 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 8 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 5 | 0 |
| 総合ポイント | 23 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 10 | 10 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 8 | 8 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 5 | 5 |
| 総合 | 23 | 23 |
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- 作品に書かれた推薦文
海が嫌い。 コメントセクション
コメント数（10）
海について、真摯に向き合った思考が楽しい詩ですね。 もの悲しさを感じさせる海、その向こうには何があるのか。 波や、浜辺や、そういったものが、海を示す。 私は、遠さに気がくらみそうになっても、しっかりと立っていて、強い意志を受け取る。 確かなイメージに支えられた良い詩だと思いました。
1なんかこう導かれるように海をみにいきたくなることがありますね。 何もかもから逃げ出したくなって海へ一人旅したのを思い出しました。
2私は何かから逃げ出したいときに海を眺める時があります。海を眺めると心が落ち着くので好きです。
2コメントありがとうございます。 私も海を眺めるのは好きです。心が落ち着くと共に感情が澄み切っていく感覚が心地よいなと感じます。
0コメントありがとうございます。 何もかもから逃げ出したくなったときに海へ行く感覚、とても分かります。このコメントを読んで私も同じように何度か旅をしに行ったときの記憶を思い出しました。
1コメントありがとうございます。 最初書き始めたときは漠然としたものだったのですが、進めていくと同時に自分自身の経験も踏まえて表現したいことがどんどん具現化していった感じでした。 そのイメージがしっかりと伝えられて良かったですし、どんどんこういった表現ができればいいなと私自身思います。
1随分真面目な気がします。海の良いところだけをいただけばいいのに。
1コメントありがとうございます。 確かにそうかもしれないですね。 良いところだけをいただく、私には中々持てない観点なのでこういったコメント頂けてとてもありがたいです。
1ディズニー映画の歌詞みたいですね、爽やか。わたしは海なし県で育ったので、海が身近なこういう作品好きです。
1海が嫌いになる背景に個人の経験があるようで、それが素敵だと思いました。
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