柳 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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花骸

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人の気持ちは水のように流れていくと感じるのに なぜ 水のように気化して雨になり川になる如く循環しないのだろうか 私の気持ちが 貴方の気持ちが 循環してまた 同じ温度を取り戻せば良いのに 気持ちは冷えゆくばかりと思いますか 気持ちは流れゆくばかりと思いますか 延命せよ 延命せよ 気持ちの延命をせよ どうか留まって どうかどうか 私の気持ちは燃えゆくばかりです 私の気持ちは私を蝕むばかりです 水のように流れ揺蕩うあなたに どうかどうかと 延命を望むばかりです 流れ往くあなたを留めることは出来ないので 岸辺の向こう 私はあなたを見つめ、多くの言葉を交さずにいる事を 貴方の、私への気持ちの延命措置とし 締め付けられるような気持ちで どうかどうかと願うばかりです


柳 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1011.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 13

作成日時 2018-01-16
コメント日時 2018-01-31
項目全期間(2025/04/20現在)投稿後10日間
叙情性50
前衛性00
可読性40
エンタメ20
技巧10
音韻00
構成10
総合ポイント130
 平均値  中央値 
叙情性55
前衛性00
可読性44
 エンタメ22
技巧11
音韻00
構成11
総合1313
閲覧指数:1011.7
2025/04/20 02時30分09秒現在
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    作品に書かれた推薦文

柳 コメントセクション

コメント数(3)
まりも
(2018-01-19)

気持ちの延命・・・考えたこともなかったけれど、自分の意識とはまったく別物、そんな異種の生き物のように感じることは多々あり・・・その体感を、うまくとらえていると思いました。 流れていく、気持ち。 あなたと私の、温度差。 気持ちは、霧散したり、どこかから不思議に湧いてきたりする、感覚もありますが、雨のように降ってくる、ことは無い、かもしれないですね。そう考えると、面白いものがあります。 問いかけ、命令形、願い、いずれも「あなた」への呼びかけ、ですよね。 自分に言い聞かせる部分もありますが、呼びかけが続くとかえって平板になるような印象もありました。 どうか、とか、せめて、という強い念のこもる言葉は、ここぞ、というところで繰り出すのが、よいかもしれません。

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三浦果実
(2018-01-20)

何度か読まさせていただきました。衝動的な気持ちが「どうかどうかと」というフレーズに感じられました。衝動的な気持ちって、詩にするとき、いや、詩を書くまではいいとして、書いた詩が投稿掲示板にあるとき、ひとりよがりな作品として映りがちだと思うのです。べつにひとりよがりな作品が掲示板にあって、悪いわけでなく、べつに評されなくてもいいとも思う。もっと言えば掲示板にあって誰のコメントも付かない作品のほうが、存在感があってよかったりする。 「柳」というタイトル。一見、内容とまったく関係ないようでありながら、本作の本質を表している。 さびしいという気持ち。 誰のコメントも付かない詩がだらりと一本、道端に立っている。 そんな存在のさびしさを詩を好む人々は美しいと、うそぶく。 嘯かない衝動的な気持ちがある本作はブルーハーツのリンダリンダみたいにドブネズミの美しさがあるよ。 なないろさん。

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百均
(2018-01-31)

>人の気持ちは水のように流れていくと感じるのに >なぜ >水のように気化して雨になり川になる如く循環しないのだろうか 滅茶苦茶魅力的な始まり方で、発想がすごくいいです。こういうをセンスと言ってしまうのは一種の逃げだと思うんですがとてもいいです。柳の木の意匠を紐解いていくと、より詩の深みが分かるような気がするのですが、取りあえず僕が感じたのは、川の傍に植えるのは柳の木なんですよね。それは柳の根が太くて、柳の生えている土地の土を固めるからだそうです。 延命のイメージ、それか彼岸のイメージ。三途の川のイメージ。という所に柳を置く。柳は人間だと思います。その葉は流れる長い髪のようだ。でも川の傍にあっても水のように循環する事は出来ない。 凄く切ない詩だと思いました。

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