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帰省
さとがえり、久しぶり。 たぶん、夏くらい? 相変わらず何にもないのが変わらなくって、ふって笑った。 凍えた息と分厚いコート、前より多い荷物。 服の数は変わらないはずなのに、たぶん冬の服は嵩張るからだ。 冷たい指で滅多に使わない鍵をたぐり、ポケットであっためる。 ぴかっ、いきなりサーチライト? 違うや、公園の向こう側の道から、車のライト、たぶん、ハイビーム。 やだな、迷惑、こっち側の道まで、まぶし。こんな明るいの、車のライトって。 ……あれ、公園のブランコ、なくなってる。 そっか、もう冬なのか。
帰省 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 551.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-12-26
コメント日時 2023-12-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>冷たい指で滅多に使わない鍵をたぐり、ポケットであっためる。 なにげないといいますか、小さな所作について語る箇所ですが気になりました。 公園のブランコがなくなっていることに語り手は気づき作品は終わります。 時の流れと季節の変化、記憶と消失。ハイビームのライトにより視界が眩み、瞬時に気づく。このあたりのつながりや唐突な感じが興味深く感じられました。
0確かにハイビームを考えると夜出歩くのはあまりよくないと考えることがよくあります。公園のブランコが無くなって居ると言う発見。もしかしたら公園そのものが廃墟になると言う事態は避けられて胸をなでおろしている詩作者が居る様な気がしました。
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