感染性暴力 - B-REVIEW
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感染性暴力    

きみの中で反響している 暴力、暴力、暴力は 合わせ鏡の洪水だ なあ、爪痕は強さで埋める他ないのか 自分が傷つけられた構造を なぞらえるのは怯えているからじゃないのか 他人の痛みを感じやすい人ほど 潰されていく 自ら気付かず 鏡の中にいるのは誰だ 痛みは救いに直結していない 少なくともそこは一本道ではない 周辺に無数の落とし穴 人塊 それを墓とは呼ばない あまりに遠い 私はまた 取り戻さなければならない


感染性暴力 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 900.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-01-08
コメント日時 2018-02-12
項目全期間(2025/04/19現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:900.1
2025/04/19 11時21分28秒現在
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    作品に書かれた推薦文

感染性暴力 コメントセクション

コメント数(3)
緑川七十七
(2018-01-15)

「爪痕は強さで埋める」この表現超すきです。超クール! 弐瓶勉とか伊藤計劃の世界観を連想しました。 重厚なSF世界の中におかれたモノローグ、として読んでみたのですが、たぶん物語を読んでいてこの箇所まできたら、「いえーい!」ってなるやつだと思いました。 これ単体でももちろんかっこいいです!

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三浦果実
(2018-01-16)

朗読すると軽快に読めて内容の重たさとうまく融和して入ってきました。語り手が放つ暴力が心理的ストレス対象としての他者の存在が伝わってきました。しかしながらストレスそのものが、こっちには来なくて、何というか、防弾ガラス張りの向こう側の出来事のようで。逆にそれが他人との断絶感になっていて、ネガティブな気持ちですが、リアルに感じました。もしかしたら、魂がそのガラス張りの向こう側にあって。取り戻さなければならない対象は魂なのかと考えた次第です。ホントは考えちゃいけない作品なんじゃなかろうか。感じる作品なんじゃなかろうか、とも思ったんですが、私的には最後まで考えてしまいました。

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百均
(2018-02-12)

フレーズ一つ一つを見ていくと、ぶっ飛んでいる感じがします。 >人塊 >それを墓とは呼ばない これが凄くいいです。落とし穴のイメージからそこに落ちていった人たちを塊としてしまうのですが、それを墓と呼ばないという断定がもの凄く面白いです。 >あまりに遠い >私はまた >取り戻さなければならない 最後の帰結の部分として、一連目で提示された永遠に反射し続ける合わせ鏡の中における自分の中の感情みたいな物から、それらに感染された自分から抜け出して、そうじゃない自分を取り戻すというのは、自分の過去みたいな物と色々当てはまる所があり、共感した詩です。

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