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a poem
疫病のようなその噂話のような、不安に夕間暮れ、ハート・ビート打っている。トックン、トックン。自律神経がぜんぜん、自律していないような気がして、この体のはんぶんの。だから走っている。休憩は、たこ公園で、加熱式煙草を喫った。頭の中、反復するメモリアル。リアルがない。川の向こうから、こっちへ向かって短パンの少年が敬礼した。そのあと出した舌は青かった。ぜんぶ夢んなか。 ほら、百科事典から僕を構成している要素が抜けてゆくの。うれしいような、うれしいような・・・。どんなに感興しても拍手で済ませてしまうような。 すっかり寒くなったねぇ。息の白さはいまだ遠くありそうな。27℃にして失敗している部屋で、Tシャツでいる、そんな人間の性は。どんな気分でもあって、そんな気分もあって、リズム・マシーンの刻むBPM110へ乗っかってゆくよ。ひとりにされることも、うれしいような、うれしいような・・・。あとは落っこちてゆくだけなんだねぇ。でもあなたは心配してくれた。ありがとうございます! ずいぶん悲痛なことがあったみたいだけど、スマフォ一台じゃわからない。もう冷水で顔を洗い、三度の食事のことしか考えていない。しろいカーテンふわり。ギシギシいうベッド。いつかじぶんのことを幽体だとおもってた。今どう思うのか、おもい起こせない。あなたは優しいけれど、理解できないと言って僕のPoem=こころ、を台無しにした。 感情。起点を失くして、解放されたとして、されなくて介抱されて、出くわした途端気づいてしまった。瓶の中。花と灰は混ざる。できれば会いたくなかった。そっと目をとじる。ふっと送られたボールへ、信仰を込めるとして、ほんとうは何もなかった。お風呂に入ってもじぶんを笑うことしかできない。風邪をひいてしまうよ。だらしなくなったらじぶんを励ましつづけて、日記を読みかえせば書きつめた、言葉に責めたてられてゆく。軍隊のよう。医師のよう。天使のよう。書いた言葉に辱めを受けるけど、自分の言葉に生かされてゆく。メッセージとしてブレスしかない。あとは遊んでいればいいだけだから。だけど巣作りの手伝いをして、親鳥はもう帰ってこなかった。 溢れるものがあって、またキーボードを叩いている。すがるとして手はそこに確かにあるんだ。ずっと視えているものの前で不安になっているんだ。あなたは欠伸をしたんだ。ずっと昔から居たみたいな、今居ることが不思議なひとよ。途端 トタン屋根打ちつける雨 西日照る裏道を走りぬける。これはビリビリにやぶくことを前提とした手紙。 追伸 Winter is my least favorite season.
a poem ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1300.9
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-11-05
コメント日時 2023-11-11
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>ほら、百科事典から僕を構成している要素が抜けてゆくの。うれしいような、うれしいような・・・。どんなに感興しても拍手で済ませてしまうような。 書きつけているこの、詩のことですよね、スルスルと出てくると面白くて拍手したくなります。でもそれだけなんですよね。思考が勝手になにかを整理したがって書かされるような、ものだから。 >これはビリビリにやぶくことを前提とした手紙。 とオチつけられる。手紙、と封じたから気持ちも落ち着く感じ。だれに渡すものでもないと。そして今をおもう。ひやりとしたのかもしれないしこの先をみたのかもしれない。ただ間近にせまるものは冬。I also hate winter
1あっ。ストライクとられたっ。 そうなんです。最初はその、私もよし、アーティストしようと思ったけれど 結局、なんだろう、その、整理された、まあ一個のフォーマット上にのせきって 出してしまったんですよね。 それが結局、思い返せば手紙を書く、ってことに近いんですけれど、醒めた目でみたら こんなPoemは夜に浮かされて書いたもの!って思って ビリビリにやぶくことを前提とした、と。 その、頭を冷やす、意図かな?これは無意識に、I hate winter、と。 季節を大切にしてますね。
1「a poem」に書かれた全ての言葉が、自分に宛てられた手紙だと思いました。そのあと出した舌は青かった、という表現がとても好きです。青いフーセンガムを食べていたのか、その舌の青さに吸い込まれていくようにして続いていく自分という物語。幽霊みたいだと思いながらも、動き続ける心臓を止めることができなくて、欠伸を噛み殺しながら書いた手紙(幽霊が本当の僕で、体はあなたのようで)。それはいつか自分で自分を破く、という戒めにも似ているのではないかと思いました。色々な角度から言葉が投げかけられてくるので、その数だけ考えさせられることがあって、でも大変なことばかりだと逆に笑ってしまえるような、そこに含まれる楽しさみたいなものを感じました。田中さんの詩は、自分と向き合っていらっしゃると感じることが多いのですが、感傷を読み手に強要するわけではなく、共感に落とし込める、見るのではなく、読むための作品なのだと思います。
1こんにちは。そうですね、その文体といいますか、タッチで好みを想う読者もいれば、私は俄然、内容を読んで欲しいのですけれど、そういった意味で、読むための作品、と仰って頂けたことは嬉しいです。その前に書いたのですけれど、私はフォーマットありきで、フォーマットならばそれは幾つか握っている、という感覚があります。しかし、内容は、というと、本当に破ることを前提としたといいますか、今回、書き込んでいることが多かったですね。投げた言葉は、多くなりました。その整合性みたいなことでいったら、きっと1.5Aさんに及ばない感じで、そうして、純なPoemとしたら、А・O・Iさんには頭上がらない感じでして、じゃあ何がしたいの?っていうと、単純に今回は自分に宛てて書いている。それが、ひとりよがりになっているのか?ないのか?なかなか気にしつつ、気づいたらもう冬なんですよねぇ、といった感じです。
1たこ公園というのがいい
1いつか、東京の夜、友人と仕事のあと、走って遊んでいたんです。そうして、じっさい、たこ公園はありました。フィッシュマンズという、日本のバンドと、日本のヒップホップ、それと、エモなギターロックのバンドが全てでした。フィッシュマンズというバンドの「ナイトクルージング」という曲を聞いてみて下さい。良かったのならば。それは、きっと若者のカルチャーをとりまく、亡霊でありつつ、今も、聞かれつづけているとして、私は老いたと思います。それは、精神的に。それと、白髪が生えてきており、メッシュのようになってしまっています。
0うまく言えませんで恐縮なんですが、必ずだれにでも矛盾するところがあって、その矛盾を認めるでもなく否定するわけでもなく、矛盾として存在させるしかなくて。でもそれはストレスフルだったり苦痛だったりするという。そういう感じなのかなと思いました。だから希望も絶望もなく、ただ冬が来る、あるいは来てしまうということなのかなと、勝手に考えてしまいました。的外れだったらごめんなさい。
1シノハラさま、コメントありがとうございます。 ビーレビューで仕事をしており、まあそれに限らないのですけれど 私は理想主義と現実主義と、これ、ごっちゃになっていますね。てんでばらばらです。 うーんと、会議室と現場主義が、それがごっちゃになっていますね。 そういうストレスフルな所が詩文に於ける、いわゆるエッジになっているような気がします。 ともかく日々刺激をほどよく受けて、それは単純に「巧い詩」を書きたい、 そう思いつつ、全然的外れではありません。ありがとうございます。
1サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の雰囲気があると思いました。 この本何度読んでも途中で挫折してしまって、今は真ん中あたりで止まっています。 一つ面白いなと思ったのは完全に語呂合わせですが「メモリアル」はリアルなメモになる。 何となくふわーッと意味も通ってしまいそうな感じが面白いです。 全編通して随所に感じる「ふわ面白さ」ですね。 アメリカの田舎町が舞台で翻訳された読み物的な、そこを狙って書いているのかもしれませんが。 リズム良く読み手を飽きさせないエンタメ的な要素があると思いました。 それで「たこ公園」だけはなぜか日本のイメージですね。
1こんばんは! ライ麦畑、おもしろいんですけれど、私はその真ん中のシーンがガクーンと抜けてしまっています。そうそう、「ライ麦畑でつかまえて」は「ライ麦畑の捕まえ手」になりたい少年の話なんですけれどまあ今パッと書いた言葉の変換、僕は非常に面白いなと思っていますね。 ふわ面、ですね。 いや、これは東京郊外を狙った感じなんですけれど、確か、東京、大宮駅付近にたこ公園 あるんですよ。今も多分。あるかなー、ないかなー?また調べよう。 リズム、エンタメ。 今ニューヨークでは殆どスムース・ジャズというものが、ヒップホップとジャズの融合が 隆盛しているとして、2010年にはその仄かなインスピレーションを 僕の所属していたコミュニティってきっと先取りしていたと自負しますね。 たこ公園で。 そういう街だった。東京。今は地方郊外をあちこちしながら、山へ海へ遊んでいます。
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