空のふちも青かったというのならそうなのかもしれない - B-REVIEW
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空のふちも青かったというのならそうなのかもしれない    

大地の裂け目のように犬が吠えている 遠く電車の音が夜の空をたたく 整合性のない明日が 幾重にも揺れている 揺れているというのならそうなのかもしれない



空のふちも青かったというのならそうなのかもしれない ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 16
P V 数 : 1109.3
お気に入り数: 1
投票数   : 5
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-26
コメント日時 2023-11-09
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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閲覧指数:1109.3
2024/11/21 22時12分29秒現在
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    作品に書かれた推薦文

空のふちも青かったというのならそうなのかもしれない コメントセクション

コメント数(16)
黒髪
作品へ
(2023-10-26)

今日と明日とは眠りによって隔てられているから、整合性がないでしょうね。 電車が出てきたために、揺れるという言葉が説得力を持ちます。 揺れているのか、いないのか。どんな詩も、the only one poem!

1
エツヤ
エツヤ
作品へ
(2023-10-26)

整合性のない明日 というフレーズが好きです!

1
m.tasaki
作品へ
(2023-10-26)

1行目の表現が巧みだと感じました。 けたたましい犬の鳴き声は、ときに大地の裂け目のような不気味な不安をかき立てます。 明日という時の未だ確定しない蓋然性が、蜃気楼のように幾重にも揺らめいている。その不安定さや曖昧さを犬の声や電車の音に託しているような、そんなふうに感じました。 短いけれど秀逸な作品だと思います。

1
1.5A
作品へ
(2023-10-27)

書かれた訳柄に深い思いを馳せるというよりも、書かれた文章の面白さに目が行く作品だと思いました。言葉の組み立て方に惹かれるものがあるという、大切な導入がこの作品には備わっていると感じます。

1
紅茶猫
黒髪さんへ
(2023-10-27)

5ヶ月ぶりに詩を書きました。暗いニュースに一向に終わりが見えないので、どうしても良くない状況になりますよね。それで少しアウトプットした方が良いような気がして書くことにしました。 温かく迎えて下さり感謝です。 電車の揺れ、あまり意識していませんでしたが、今日から明日への連続性という意味でも良いアイテムだったかもしれません。 まあ実際聞こえて来た音だったのですが。 コメントありがとうございました。

1
紅茶猫
エツヤさんへ
(2023-10-27)

ありがとうございます。

0
紅茶猫
m.tasaki さんへ
(2023-10-27)

お久しぶりです。 コメントありがとうございます。 丁寧にお読み下さりありがとうございました。

0
紅茶猫
1.5Aさんへ
(2023-10-27)

ありがとうございます。 ご指摘いただいたところをこれからも大切にしていきたいと思います。

1
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-10-28)

「空のふちも青かったというのならそうなのかもしれない 」 これは (きみが)空のふちも青かったというのならそうなのかもしれない なのだろうか。 きみに限らず、そう発言された前提があって、そうなのかもしれない、と思う「私」がいる。 その対象は分からないまでも、そうなのかもしれない、と同意しつつ なにか 私 は、屹立しているように思える。 しかしそこに、私、わたし、の語はなく、意図的に消されている。 この詩全体を通して、話者、語り部の主語はない。 空のふち、とはそらの限りなくとおく、ということだろうか。 この空のふち、もじっさいは把握することは難しく(できるのだろうか?) その、消されてしまった主語、そうして誰か相手に同意、する私の不安定性を 僕はそこに見出す。 大地の裂け目のように犬が吠えて、且つ電車の音が夜を叩く 何気ない日常性が、比喩の使用によって、少し奇異なこれはサウンド、として認識される。 整合性のない明日が幾重にも揺れている ここまで読んではっきりしたのは、先の空のふち、もじっさいは 誰かではなくて、自分自身でそう、認識し、そう、了解したという事実だと思った。 その、空のふちは、明日は、不確かなものであるけれど 漠然としたもの、不確かである、そう認識し、じぶんで了解する。 そうじぶんで了解するとき、そこには「言葉」が介在する。 揺れていると「いうのなら」そうなのかもしれない 言葉、というフィルターを通した上で作者の、そうして私たちの 事実の了解は得られる、として、「そうなのかもしれない」 その了解はどこまでも、揺れている。 その話者の言葉というものへの認識が、この作品に独特のアクセントを加えていると思った。

1
もじゃお
もじゃお
作品へ
(2023-10-28)

きれいな詩だな、と思いました。 ギュッと前の方に詰まっていて後ろの余白が効いている。 私の画面上では、ちょうど真ん中で白黒に分かれているので、それも含めてきれいな詩だ、と思いました。

1
紅茶猫
田中恭平 newさんへ
(2023-10-28)

丁寧にお読み下りありがとうございますした。 事象の断片のような詩ではありますが、それだけに解釈の余地もたくさんあるかもしれませんね。

1
紅茶猫
もじゃおさんへ
(2023-10-28)

コメントありがとうございます。 きれいさというのは、あまり目指すところではありませんが、何でしょうねシンプルな作風なのかなと思います。

0
山本やま
山本やま
作品へ
(2023-10-29)

短さも含めて、めっちゃかっこいいですね。小学生みたいな感想ですみません。率直な気持ちです。

1
紅茶猫
山本やまさんへ
(2023-10-30)

この詩は様々なところで様々に乱反射をするようです。 そうとしか思えません。 これをきっかけにもっともっと良い詩を書いていけたらと思っております。 コメントを寄せて下さりありがとうございました。 コメントを寄せて下さいました皆様ありがとうございました。

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エイクピア
作品へ
(2023-11-09)

最後の行を懐疑の行と取るのか、それとも単なるおとぼけなのかで迷いました。大地の裂け目の様に。犬のたとえ方としては、詩に徹していると思いました。

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紅茶猫
エイクピアさんへ
(2023-11-09)

創作の過程を詳しくお伝えするのは、作品をつまらなくしてしまうような気がします。 口をつぐむスタイルもあると思います。 読者に丸投げというよりは、作者の思いを押し付けたくないということの方が多いかもしれません。 詩に徹しているという言葉嬉しいです。 ありがとうございました。

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