別枠表示
意識
もう 見ることのない みずうみの 雨、 明け方のからだに こんなに弱く 落ちて とけはじめたぎん色の、 なだらかな 指は とおく はなれた 背中の熱さをひそませる 舟 忘れられた 傷ぐちの 甘い匂いに触れる なまぬるい手のひらを汚してしまうこと。 淡い 眠りを象るような ちいさな かすれたこえを つめたい呼吸のなかに 泳がせる。 だれのためでもなく ひそかに ひらきかけた意識に、 等しく重ねられた心音の さざめきを残して かすかに 崩れ、 なみうつ背中に きっと 沈んでゆく 指に だれのものでもない みずうみの 正しい 深さを与える。
意識 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1045.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-12-31
コメント日時 2018-01-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
たゆたうじかんに、「波うつ背」をつたう指を、舟とよんだことがとても新鮮でした。
0美しい景色をまえにして、眠るようにゆっくりと眼を閉じる。暮れてゆく湖の静かな音の調べ。マーラーの交響曲第五番アダージェットは、残り少ない人生のひとときを自然とともに天上へと誘う。そのように死ねたらいいな。これは理想ですが、この詩も聴覚を意識してしまいますね。無意識に自然の中に溶け込むように。ただ一連に置かれた、みずうみの、雨、雨をいきなりここでもってくるのか、という違和感は残ります。
0花緒さん fiorinaさん アラメルモさん コメントありがとうございます レス返すの苦手すぎて何言ったらいいのか整理できないですが、ありがたいです。 雨、の部分 書いてると違和感とか自分だと分からなくなってしまうので指摘してもらえて良かったです。 ありがとうございました。
0ひらがなと漢字のバランスがちょうどいいと感じました。 ただ少し、読後感が弱かったです。
0