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夏牛
黒い顔で 炎天下の今日も 牛は来る 暑くとも 真夏日に 「だからどうした」 反芻の顔に 牛は来る 励まされ 着てるツナギの背 搾れるほどに濡れ果て それでも仕事は続いていく 汗をかき 塩を舐め 柔らかい 牛が集いて 鼻近づけて 黒毛に熱溜め 塩を舐め 柔らかい 汗をかき 塩味の 腕を舐め舐め 牛の舌 足を踏まれて 頭突きも食らい また牛が来る 母牛の腹の中から 暑くとも 灼熱太陽 なお暑くとも 祝福し 子が産まれ 灼熱に 耳が垂れ 乱れ飛ぶ ずらり点滴 マイコプラズマ 薬シリンジ 熱中症 蔓延し 疾病よ 何用だ 長靴の淵 牛舐める 臭うのか 臭うのか 長靴の香り 牛群がり 気が付けば 夏牛寄せる 蒸れる足 黒毛和牛 肥えていく夏 雨が降る 日も落ち始め 風が吹く 「お疲れ」 涼しくなって 牛眠る 夏空に 思えばここに 秋の風
夏牛 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 973.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-27
コメント日時 2023-08-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 そちらではもう秋の風音が聞こえてきますか? まず文字の置き方が斬新で面白いと思いました。 ただ、読む側のデバイスの問題なのでしょうが 、マイコプラズマのところが少しずれていました。 ネット経由で表現する難しさですね。 夏場の牛の世話は、とてつもなくたいへんそうですね。 また、牛の病原マイコプラズマにはいくつもの種があるようですね。それへの予防措置もたいへんそうです。 でも、最後から2連目の "「お疲れ」 涼しくなって 牛眠る " というところは、少しホッとする感じが出ていて良かったです。 どうかお体にはお気おつけください。
0スマホから見ているため 理想的なレイアウトで見れているのかは分かりませんが、読むルートを選びながら楽しめる詩ですね。 同じような仕組みの詩を作りかけでストックしているのですが、なかなかに拙いため、レイアウトや分量など参考になりました。 また牛が来る、という1行にリアルを感じました。 最終連が風流でタイムリーでした。 食欲の秋に 美味しくいただきます。
0とてもいい品なのですけれど・・・ 私の個人的なね、これは趣味の問題なのですけれど それは河東碧梧桐と種田山頭火の句を、今、閲みしておりまして この世界観にちょっと食傷気味になっており 自分の体質?として、フラットに鑑賞できないというのがあります。 それは本来、都市生活を送っている方に、牛の動向を読んでもらって、秋の風 これはいいと思うのですけれど、その個人的な理由でもって フラットに鑑賞できませんでしたことを、ご容赦下さい。
0世の中牛肉流行りですが、美味しく食べている人間に読んでもらいたい詩です。牛を育てるって本当に大変だということも伝わってきますが、「お疲れ」の一言のぶっきらぼうさがこの詩に効いていると思いました。
0北海道も今年はしつこく暑いのが続きましたが、ようやく落ち着いてきました。 文字の配置は自分のパソコンだと問題はないのですが、スマホだとなんだか訳が分からくなっていました。 少し特殊な配置なのでこれは仕方ありませんが。 夏だと基本的に暑さに弱い牛なので、病気が蔓延してしまう事があります。 換気を徹底して、牛舎を石灰塗布したり水槽を小まめに洗ったりしますが、なかなか完全に予防は難しいですね。 軽い熱中症になったのか、体温が高めで息も荒い牛も出ることがあります。 それでも夕方になって大分落ち着く事もあるので、最後から2連目は割と本心です。
0フィラデルフィアシリーズはアウトサイダーアートが元になっているのもあり、やりたいようにやっております。 警鐘というのは考えていません。世の中の流れから外れた人物や舞台を良く出しているのでそのように感じるのは当然かもしれないのですが。 自分の特性として基本的に仕事全般と牛が好きと言うのがあり、そのためプロレタリアートと言うより牛を主題にした労働賛歌の側面が強くなっています。 自衛隊時代の経験を元にした作品でもその傾向はあります。 好きな事を題材にしてしまうと苦しみというのは出にくくなるのではないでしょうか。 結局好きな事をやっているからプロレタリアートから離れて行ってしまったのかと。
0今夏は人にはもちろん、牛にとってみてもつらかったことでしょう。まだ暑い日は続きそうですが「お疲れ」さまです。
0スマホだと思いっきり構成が崩れてしまっているかと。 それでも楽しんでくれたら幸いです。 あまり深く考えず書いていった所はあるので、参考になるでしょうか? 珍しい構成をやったのでサンプルにはなるかもしれませんが。 食欲の秋に頂いて下さい。 全力で生き抜いた牛と必死に育て上げた従業員の結晶ですので。
1とてもいい品、という評価だけでもありがたいです。 もし再び読む機会があり、そのときにでもフラットに読んでいただけたら幸いです。
0生き物相手なので大変ではありますが、結局好きで働いています。 「お疲れ」暑い中育ってくれる牛を見ると思わず出ました。 人様のことはまるで考えず全力で生きているだけの牛なんですけれど。
1北海道でも暑くて大変だったので、本州などではさらに大変だったでしょう。 何せ熱帯夜がありますので。こっちにはないのです。 牛に限らず、みなさん暑い中お疲れ様です。 また秋が来ます。
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