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連詩 郷愁の視線
流れゆく銀色の清流に郷愁が泳いでいる 細かくちぎれた視線が青葉を結わえたが 分岐し円環を成す葉脈の迷路に陥り 私の眼差しは遥か胚発生を遡り始めた 少女の首飾りには一粒の真珠がついている ある時巨大な真柏に出逢い恋をした 水の鳴る方へ向かう そこより先は果てである 少女は夏至の日に死んだ 青い青い雁来紅が娼婦の様に咲いていた 黒繻子から零れ落ちた手首が、 青い血を滴らせていた 少女は彼方に許すと言った 広がり続ける母なる海より 瑠璃唐草を踏み千切り その瞳とこぼしただけでも 午後の鯨の背に乗って影泳ぐ空をゆく 瞳瞳瞳瞳少女達の行く末 斜めに眺める瞳瞳瞳瞳 うすらわらう狂気 もえる草 個体発生は系統発生をたどって 夕陽があらぬところに射し込むと 新しい何かが始まるかもしれないと あの少女も郷愁の影になってゆくのか 遡りゆく胚発生の果ての果て 少女として生きた追憶の海に漂う 雲母の如き脆い恋の影と狂気を超えて 許しの瞳を辿る遥かなる郷愁の視線 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 砂まみれさん、鷹枕可さん、A・O・Iさん、もじゃおさん、ABさん、連詩へのご参加ありがとうございました。 ※なお、コメント欄もご覧ください
連詩 郷愁の視線 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 908.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-01
コメント日時 2023-08-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
個人的な意見なのですが、もじゃおさんの連を3連目に、A Bさんの連を5連目に入れる方がいいように思えましたので、参考までに入れ替えた詩を載せておきます。 宜しければご意見下さい。 宜しくお願い致します。 ――――――――――――――――――――――――― 流れゆく銀色の清流に郷愁が泳いでいる 細かくちぎれた視線が青葉を結わえたが 分岐し円環を成す葉脈の迷路に陥り 私の眼差しは遥か胚発生を遡り始めた 少女の首飾りには一粒の真珠がついている ある時巨大な真柏に出逢い恋をした 水の鳴る方へ向かう そこより先は果てである 午後の鯨の背に乗って影泳ぐ空をゆく 瞳瞳瞳瞳少女達の行く末 斜めに眺める瞳瞳瞳瞳 うすらわらう狂気 もえる草 少女は夏至の日に死んだ 青い青い雁来紅が娼婦の様に咲いていた 黒繻子から零れ落ちた手首が、 青い血を滴らせていた 個体発生は系統発生をたどって 夕陽があらぬところに射し込むと 新しい何かが始まるかもしれないと あの少女も郷愁の影になってゆくのか 少女は彼方に許すと言った 広がり続ける母なる海より 瑠璃唐草を踏み千切り その瞳とこぼしただけでも 遡りゆく胚発生の果ての果て 少女として生きた追憶の海に漂う 雲母の如き脆い恋の影と狂気を超えて 許しの瞳を辿る遥かなる郷愁の視線
2美しい連作ですね。 特に1、3、7連がお気に入りです。 耽美な詩を作られる方がまだまだいらっしゃるようで、大変嬉しく思います。 耽美はまだ死んでいない!
2コメントをありがとうございます。 耽美ということについては意識していませんでしたが、私が担当した1,7連を気に入っていただき嬉しく思います。 お読みいただきありがとうございました。
2参加させていただきありがとうございました! 連詩として出来たものを組み替えるとはなかなか力技ですね^ ^ 全体のバランスは組み換え後の方がいいと思います。 そのぶん最終連の効きが弱くなったようにも思います。 私の書いた連が第三連としてもある程度はまるのは驚きました。 皆さんの書いた連を読みながら考えたから意識的にも無意識的にもつながるワードが入っていましたね。 ただ、第三連としてならこんなにサイコパスな感じでは書かないですねw 毎日チェックしていたので、締めの前に起承転結の「転」にあたる何かがあった方がいいんじゃないかという思いに駆られて作りましたから。
2コメントをありがとうございます。 なるほど、起承転結の「転」だったのですね。それを動かしてしまったために、最終連の効きが弱くなってしまったのですね。 3連目がやや不穏な感じでしたので、そこだけが浮かないように治めようとしたのですが、なかなか難しいです。 全体の構成や読む人の受け取りかた等を、もっと考えなければならないようです。 勉強になりました。 ご指摘ありがとうございました。
2詩にも起承転結は有効です。 一般の文章より「転」で「発想の飛躍」をガツンと取ることがポイントで、「結」との落差でカタストロフを得ます。 どこも浮かない文章は、下手すると起伏がなく読み手の心に引っかからない文章になる恐れがあります。 ただ、詩は読む人の感性に訴えるものですから起承転結をまるで無視した作品も大きく人の心を打ちます。 今回の連作では、起と承の間をふわふわしている感じで、このままだと締め方が窮屈になったり、静かすぎるかもしれないと感じました。下手なりに突っ込んだら、ABさんがいい感じに繋いでくださったので浮きすぎなくてよかったです^ ^
2「少女は彼方に許すと言った 広がり続ける母なる海より 瑠璃唐草を踏み千切り その瞳とこぼしただけでも」 この連に感銘を受けました。「許す」とは一体何でしょう。私は個の生命を越えたある何か、民俗の理想、生命倫理の最果てすら感じました。人間の生きる理想が表されているのではないでしょうか。
1コメントをありがとうございます。 この連はA・O・Iさんが書かれた連ですので、A・O・Iさんにコメントをいただいた旨お伝えしておきます。
1起承転結の説明でカタストロフと書いているのですが、正しくはカタルシスかと思われます。うろ覚えで書いたので間違えてしまいました。 申し訳ないです。
2少女は恋をした、少女は死んだ。とありましたので……少女はここに囚われているままだと、青い血は滴らせたまま、広がり続け、母なる海とあっても。そうおもって書きました。 瑠璃唐草の花言葉のひとつに「あなたを許す」とあります。なので安直に使ったのですが。 そのひとつひとつの花を、すべての、いちどきの少女の瞳からこぼした涙とする。それを踏んで散らして今になる。だからあなたを許すという。 そういう意味で置きました。エイクピア様 コメントありがとうございます!
1連詩ですか。 少女を死なせた連書いたの誰すか(笑)いいすね。それで方向性がぜんぶそっちへ行っちゃったなというのがあって興味深かったです。 その、シテ、ワキならばみなさん、みんなシテをしたいのでしょう。まあ、そういう風に編集されたのかなと思いつつ、ストーリーラインから全く外れた連があっても面白いのかなと。
0コメントをありがとうございます。 少女が死んだ連を書かれたのは鷹枕可さんです。 連詩ですと、詩の流れの一貫性や起承転結をつけるのが、なかなか難しい面もあるのですが、逆に参加された方々の個性の違いを観られるのが面白いところなのかなとも思います。 投稿した詩は特に編集はせず、参加された順番通りにそのまま投稿しました。 なお、コメント欄の冒頭に順番を入れ替えたものを載せてありますので、宜しかったらそちらもご覧ください。 お読みいただきありがとうございました。
1あっ。鷹枕可さんかwいい仕事してますね。goodでした。こちらこそありがとうございました。
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