the Milky Way - B-REVIEW
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the Milky Way    

見ろ、あの空、 the Milky Wayを、 小さな星々が照らす 十二月の夜を。 北風が通る街の、所々で 肌が触れ合っては離れ、 人は熱を交わし合って、 擦れて落ちる日々の果てに 誰もが、静かに熱を失った あの日は去った だが、 the Milky Wayが現れ、 失くした全てをすくってくれる この場所で祈る者たち、 土に埋もれた誰かのために 離れかけた記憶を 残した この地に 取り戻そうとして まだ過去の小さな窪みに留まっている 家はまだ形として 漂っている 全てが終わる だが、 the Milky Wayが現れ、 失くした全てをすくってくれる ああ、星々はつかず離れず、 自身の速度で回っている それを包むのが あのミルクみたいな天の川。 the Milky Wayが現れ、 失くした全てをすくってくれる


the Milky Way ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 996.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-12-18
コメント日時 2017-12-25
項目全期間(2025/04/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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閲覧指数:996.9
2025/04/21 23時21分45秒現在
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    作品に書かれた推薦文

the Milky Way コメントセクション

コメント数(9)
カオティクルConverge!!貴音さん
(2017-12-18)

はじめまして、貴音です。震災を経験した私から見て、暗くないレクイエム、メメントモリーを感じる事が出来ました。 そのつもりで書いてなかったらすみません。

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李沙英
(2017-12-18)

こんばんは、よろしくお願いします 題名通りの題名から一ミリも離れることもぶれることもなく実直にthe Milky Wayを遂行されていて この空の下で営まれる日々、憂いをメルヘンチックに書き綴られてるなあ~って しかし可愛らしさの中に時々現れる恐々しさも感じてしまったり。

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三浦果実
(2017-12-19)

投稿ありがとうございます。 十二月の夜を。 こちらのワンフレーズが最後まで情景を引っ張っているんじゃないかと思いました。最初の掴みとしてはイージーな感じが少しあったのですが、最後まで読んでみると、本作を支配しているのは十二月の夜でした。

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日下ゆうみ
(2017-12-20)

>カオティクルConverge!!貴音さん コメントありがとうございました。暗くないレクイエムや、メメントモリーを感じて頂けて嬉しいです。自分としても非当事者ではありながら、何かそこに通底するものがあるかもしれないと考えて作っていたので、そう感じて頂けたなら嬉しい限りです。ありがとうございました。

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日下ゆうみ
(2017-12-20)

>仲程 コメントありがとうございました。この詩では確かに輪廻のように還っていく場所として天の川があって、思い出はそれに熱を与えて帰る故郷としての意味を与えているのかなと思いました。 語呂合わせは言葉の音の側面を思い出させてくれるという点で面白いですよね。いつか試してみても良いかもしれないなと思います。

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日下ゆうみ
(2017-12-20)

>李沙英さん コメントありがとうございました。自分は一つのイメージを続けていくのがなかなか苦手だと感じているので、それが出来ているなら良かったです。the Milky Wayの意味を自分の中で確かにしようと努めたのが功をそうしたのかもしれません。 自分としてはあまりメルヘンや恐々しさというイメージを意識していなかったのですが、天の川に託してしまう箇所や、そもそも祈らなければならないという状況はそういうものを抱えているのかもしれないなと、少し発見がありました。ありがとうございました。

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日下ゆうみ
(2017-12-20)

>三浦果実さん コメントありがとうございました。「十二月の夜を」が最後まで情景を引っ張っているという指摘で、確かに例えばその寒さが無ければその後の熱は確かに機能していなかったかもしれないと思って、イメージの引っ張りという意味ではこれからもその点を大事に考えていきたいと思いました。 また、イージーな感じというのも詩のイメージとしてこの詩では祈りに対して大事なことだったのかもしれないと考えました。 ご指摘頂き、ありがとうございました。

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百均
(2017-12-21)

読んでいて不安になりました。不安というのは、僕がこうして生きている事の足下をすくわれそうな感覚というのでしょうか。 >the Milky Wayが現れ、 >失くした全てをすくってくれる この繰り返しが、怖いですね。淡々と繰り返しているだけなのですが、怖いです。「失くした全てをすくってくれる」なんて普通は無理だと思ってしまう。そこまで万能な物はどこにもないからです。しかし、この詩はそういう感慨すら全てすくっていってしまう。救済のイメージよりは揚げ物の残りかすも全て掬ってしまうような、圧倒的な気配があって、 >家はまだ形として >漂っている こういう単語が差し込まれながら、 >全てが終わる だが、 >the Milky Wayが現れ、 >失くした全てをすくってくれる このように絡め取ってしまう。あらゆる叙情をこのワンフレーズが無慈悲にすくっていってしまう。でも、これ以上に慈悲深い物もない、メメント・モリですね。こめかみがビリビリしました。

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日下ゆうみ
(2017-12-25)

百均さん コメントありがとうございました。実はこの詩は他人の言葉に端を発していて、その点ではまだ自分の中でも慈悲深さはまだ頼ってしまっている部分があるのだろうと思います。ただ自分としてはその内で、失くしたものをすくうというところが強くあって、それも掬うと救うという二つのイメージがそこに重なっているように感じていて、一つとしてはそれを出すつもりでこの詩を書いていたので、そのすくっていく側面に注目していただいて嬉しいです。 「あらゆる叙情をこのワンフレーズが無慈悲にすくっていってしまう」というご指摘でしたが、確かにささやかな喪失を差し挟みつつ、そうした何もかもを最後にすくいとるというこの詩の形式も、この詩のテーマに関連して大事なことだったのだろうと思いました。ありがとうございました。

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