別枠表示
Letter
詩なんて 文学なんて 嗜好品らしいよ ほんとうに 言いたいことを 書くもんじゃないって それに ほんとうに 誰でも書けるんだから でも ラッキーストライクの 代わりになるから わたしは あなたに詩を書いてほしい キーボードを叩くとき もう あなたの体に毒がまわっている Word 一枚のテキストの中へ 今までの 祈り 感謝 増悪 侮辱 ぜんぶ叩き込もうとする でも 詩なんて 文学なんて 嗜好品らしい 欲望 それが数値化された世界で あっ この ラッキーストライクダーク には もうニコチンいくつとか なぜかもう書いていないけれど でも 何をしたって 何をなしたって ぜんぶ 数値化してしまう世界にあって イイネ なんてそうだろう? 背中のズキズキとした、疼きか きみはあまもの花や 水素について夢見なくていいし 書く、という感情の、暴発か きみは税金や 中国について学ばなくていい わたしは さいてい でも あなたの詩が必要なんです 今 たましい に比して わずらい の方が強くなっているのかな あっ やっぱり これ Secret textにしておいて 神様に叱られるから メフィストフェレスより
Letter ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1027.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-06-01
コメント日時 2023-06-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
これは作品に大いに関係があるけれども、朝から「ロックンロール」を聞いた。 ニッポンブンガクデ、ニッポンヲアカルクシヨウ。 くるり - ロックンロール https://www.youtube.com/watch?v=YXgkortTFhY
0こんにちは。 悪魔からの手紙ですか。 文学や詩を嗜好品と見なすことを是とするか非とするか、それによって書く詩のスタイルが変わってくるのかもしれません。 この詩の場合の嗜好品とは、読み手へのものではなく書き手へのもののことなのでしょう。 詩を書くことが嗜好品。でもそれには、数値化される欲望や、夢も学びもない感情の暴発という毒性があって、それこそが悪魔の必要としていること。 そうとらえると何やらとても恐ろしいですね。 神様に叱られるような内容の詩。 恐ろしいけど面白いです。
1端麗です、ね。辛口ではございませんけれども(かといって甘口ではない)。 「イイネの数」や「中国について」等、ピリリ、と沁みる要素も過不足なく散りばめられており、とてもおいしく拝読させていただきました。 「詩学」と「神学」の対立の構図等、確かシスティーナ礼拝堂天井画の一角に描かれておりました様に記憶致しておりますが。 鑑みまするに。確かに「神学」から見る「詩」とは、悪魔の所業にほかならないのかも、知れません。 深刻を深刻に語らぬ、技巧へと感嘆をしつつ。
1訂正。正しくは「ヴァチカン宮殿署名の間に於ける四つの寓意天井画」でございました。 そして「詩」と相対するのは「神学」ではなく「正義」でございます。 情報を誤り、重ね重ね、失礼を致しました。
1第3連のリズム感は最近流行りのJPOPに通じるものがありそうでオシャレだなと思いました。カラオケ帰りなので余計に気持ちよく刺さりました。 それ以降の空白と改行に対して どこまでが意図的なんだろうか、という感想も持ちました。本当はここは1行だったのに折り返されたのか。このスペースは貼り付ける時にシステムの兼ね合いで入ったのか。丸ごと意図的に調整してあるのか。横書きがベストなのか。縦書きにしたらどうなるのか。 人の詩を読む時にレイアウトとリズム感が気になる私にとって、まさにこの詩は悪魔からの手紙であり、嗜好品となり得ます。ありがとうございました。
1お読みくださりありがとうございました。 じぶんの経験則に於いて、詩作、文学はこれは毒である。それで書き続けていいし よしてしまってもいい、しかし、よすに、なかなか困難そうだ。 ですが、自分の中で、是はいちばん伝えたかった 今までじぶんが伝えたいことが、あまりなかったようですから じぶんとしては、貴重な一品、になりました。ありがとうございました。
0ありがとうございました。 その、言っても、この詩は鷹枕可さんとか他の詩人さんの作品に誘発される形 動機はそこにあって、その私としては悪魔としてこの絵を画いた。 その絵を鑑賞するとして、それは人間であるか、天使であるか なんてことを念頭に置いたわけです。 ですから、まあとおまわし、おせっかい?になってしまうのですけれど そうあまり書き手として気を落とすこともあるでしょうけれど、少しの経験則 のびやか、羽を伸ばして、その書くことに向かって頂きたいと。 たぶん、こうコミュニケーションしていて、何かそのやりとりでも 感じとっていただけたら。 悪魔が下手な絵、画いた、もっとうまい画書いてやる。 絵に、スープぶつけるとかありますよね。何かそういうものを期待してしまいます。
1もじゃお様、お読みくださりありがとうございます。 そのレイアウト、重要な指摘事項だと感じ入ります。 というのも、詩は、スマートフォンや書籍で読まれるとして はたして、これは縦書き、横書きどちらがベストだろうか、という 問題提起も孕んでおります。 加えて、そのletter、文中にあるように、Word一枚、に拘った、という視点を 作者自ら強調します。 それはなぜかといいますと、社会に出ると、様々なレイアウト様式を要求されるのですね。 その、社会の為の詩であるためには、わたしのなかで、何某かの レイアウト様式に則らねば、ならない。そう、判断致しました。 その、昔は手紙いちまいでも、わりとこころはそこにあらず 書いていたような気が致します。 ありがとうございます。
0お返事ありがとうございました^ ^ レイアウトにはまらざるを得ず、曲がる体があれば レイアウトの中でこそ、深まる思いもあるのかな、と思いました。 理解が深まりました。 ありがとうございました。
1ラッキーストライクは相当伝統の有る煙草の銘柄ですね。煙草と言えばニコチンですが、 「でも 何をしたって 何をなしたって ぜんぶ 数値化してしまう世界にあって イイネ なんてそうだろう?」 この三行で、サイトやブログ、ツイッターなどを思い浮かべてしまいますが、数値化の魔力が印象的で、魔力の意味を思わず考えて仕舞いました。
1こちらこそ、ありがとうございました。 その、詩が、社会的に有益なものなのか、どうなのかを考えます。 勿論、そんな文化事業については詩人のしごとは違いますよ、ということは 反論として想定しつつ じぶんはその事務所につとめている、市井のひととして そのなんとか社会に詩が必要なんです、さいていでも私にとって、ということを 主張したいです。 それが何かな、と考えたときに、煙草だったんです。 勿論、その世の風潮、時代の流れ、等々を汲みつつですね 僕から見れば、そのバイアス(思い込み)だらけであって そのバイアスに斬り込んでゆくのが現代詩かな、と思います。
1重要な指摘ありがとうございます。 その、ちょっと古いのですが、ロックバンドのニルヴァーナのボックスセットの ライナー・ノーツにそのことについては言及されていまして その知人が、アメリカで起きたことは、何年かかけてそれは日本でも起こりますよ と説を説きまして その、成果主義が導入された、プロセスでなく、結果、つまり数字の問題なんだ ってことが言われています。これはもう前提?としての考え方でしょう。 悪魔としてはそう考える。 一方、僕は、プロセスも考えます。ワークということに関しては。 ですから、非常に流行的な作品になりますけれど、そういう悪魔に対する 皮肉でもあります。 だから何度も名前を出して失礼ですけれど鷹枕可さんのワーク、アートが 非常にじぶんのなかで重要でして。 その、海外の映画をちらと目をやっても「イイネ」批判?批評なりの映画、 これはもう撮られています。 さて、ニッポンブンガクとしてはどうなることやら、それは「みらい」の話しですね。
1詩や文学が嗜好品というのは同意します。 昨年50歳になった私はいまトランスフォーマーのおもちゃにはまっているのですが、おなじ変形おもちゃでも、非常に手の込んだ作りのものに驚き、喜び、稚拙な出来のものにしょーもなさを感じたりしています。
1コメントありがとうございます。 しかしなかなかむずかしいのは、私としては非常に、この詩というものを煙草に例えるのは 皮肉めいているといいますか、その、自虐めいた書き方をしております。 ですので、やはり >稚拙な出来のものにしょーもなさを感じたりしています。 というコメントを頂きますと、気の急いて作品を発表してしまう自分がいますので これは丁寧に作品作りを行っていかなければならないと思います。 その、アメリカの、囚人の読書クラブ?正確なタイトルは失念しましたが そのアメリカの囚人たちが、読書会を開くルポみたいな本があるのですが その、結局、彼らにとって、読書というのは嗜好品の代わりでしかないのかもしれない(正確な引用ではない)なんて記述がありました。 それでも、その読むという行為を通じて筆者は寧ろ、囚人という非常に 特殊な環境下に置かれた方々ですけれど、パーソナリティなりスタンス、人間性を 見出してゆく、 その本のことが念頭にあり、忘れられなくて書きました。
1あまのじゃくなので嗜好品かと言われたら本当にそうなのかなって考えてしまう。必須なのかと言えばそうではないかもしれないけど、この宇宙を外から見ると、詩を読んだ自分と読まなかった自分を別々に考えることはできるのかもしれないですよね。煙草を吸った自分と吸わなかった自分より、ある詩を読んだ自分と読まなかった自分というのは、なんとなく本質的。ある夏、8時10分の目覚ましで起きた自分と起きなかった自分、朝ごはんにたらこスパゲティを食べようとして根性で起きた自分と起きなかった自分
1