高橋先生 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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高橋先生    

ヒヨコを煮込みます 渇いた森を走り抜け 番いの若者を見つければ途端に殴り倒します 赤ずきんでも同じです その時には、枯葉が舞います 浮浪者には盗んだ金を恵みます 笑顔を睨みます 横断歩道では手を挙げません 高橋先生、 僕は人になれましたか? 風の強い日は太陽の真似をします まんまの演技です 隣人の顔にラム肉を押し付けます 救急車には乗せてもらえません 豪雨の中に倒れてる人が居たら すぐに足を止め、黙って見つめます お陰で世間はびしょ濡れです 高橋先生、 僕は、もう人ですか? 見てくださいほら 過去を引き伸ばしたおかげでまだら模様になった光が突き刺さってます 孤独な光です 空腹も指定席も戦争も知らない孤独な光です それよりも高橋先生、 あなたはどれだけ人ですか?


高橋先生 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 892.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-12-15
コメント日時 2017-12-23
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
構成00
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叙情性00
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閲覧指数:892.9
2025/04/06 19時04分18秒現在
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    作品に書かれた推薦文

高橋先生 コメントセクション

コメント数(8)
三浦果実
(2017-12-16)

投稿有難う御座います。世代間、戦前・戦中世代と私たちの大きな違いが「戦争体験」にあることはもちろんですが、共同体(国家)、あるいは社会秩序・倫理としての「父性」との距離感覚も個人差はあるにせよ、その世代ごとに覆う空気があると私は思っております。その父性の比喩が髙橋先生ではないかと感じました。 髙橋先生、 僕は、人になれましたか? という問いが、厳然として未だにある秩序・倫理への語り手の憎悪のようで、人間っぽくて好ましくもありました。なぜならば、「人」という形があるようで無い、定義付けが時代によって変化する概念、それを真摯に考えるほどに人間らしさは増すように思うからです。テキトーに秩序・倫理をかぶり、人になることをえらぶより、問い続けることのほうが人間っぽいと思います。

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アラメルモ
(2017-12-16)

自虐ネタというのだろうか。架空の例を挙げて相手に対して問いかけている。 少し見慣れた印象ですね。高橋先生という人名で書かれていますが、どうなのだろう。花緒さんもコメントされているように、高橋という人物と語り手の関係が、先生と生徒であるということしかわからない。一方的な問いかけです。なので高橋という名称も活かされては伝わりませんね。高橋先生というタイトルならば、読み手としてはやはり高橋先生のことを思い描きたくなる。これが先生というタイトルであるならば、書きようによっては自虐ネタでも活かせるかもしれない。そんな印象がしましたか゛。

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shun kitaoka
(2017-12-16)

お読みいただきありがとうございます。 朝起きて、昨日ですけどね、三浦さんに、暗に投稿してよーと言われてる感が笑 したら、保育園の頃に君臨してた高橋先生の顔が浮かんで、とにかくあの先生は生徒の顔面にガムテープを貼る、弁当食べるの遅い子供を教室の外にぶん投げる、大人が抱えるくらいの木のブロックを吹っ飛ばしてくる、などのバイオレンスなババアだったのですが、なぜ彼女かと言われれば適当ですね、記憶から、うぃっすって出てきたから、ですね。朝の自由時間が五分くらいしかないので、そこで出てきた高橋先生、キュートじゃないですかって感じで。 花緒さんの、不幸かって言われると… んー… たぶんどっちでもですね、幸福も不幸も波的な。持続性はどっちもなく、どちらでもその時はそれしか知らんですもんね。知ろうとしないっていうね。 三浦さんの人の概念は、もうホント実際最近は適当に書いててこんなん書くのもあれなんですが、求肥でも人で、善人も悪人も人ですよね。でも、教育者然とした人達は善人でなければ人でない、と盲信してる節があって、でもそんなことないっていうか、善人も悪人の一面があるからこそ善人イェーイとしてられる、というか。 アラメルモさんのええ、自虐…自虐、でしたかね笑 ヒヨコと鶉を間違えてたんですよね…笑 これ、言い方は変えてるんですが、僕や知ってる人間が実際やったことが書いてあったりします、なかには。でも架空と思えていただけてよかったです! ぱぱぱー、んで、べくんっ!とした詩なので、一番きになるのが〝おかげ〟という言葉が二度出てくる所ですかね。片方のをこっちにしてやろ、ってろもってきて消してないって言う。まぁ、でもいいかって! ありがとうございました!

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survof
(2017-12-16)

理屈抜きでささりました。最終連「過去を引き伸ばしたおかげでまだら模様になった光が突き刺さってます」という表現、特にすきです。

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shun kitaoka
(2017-12-17)

survofさん どうもです、理屈抜きって、すごい褒め言葉です僕には、ですけどね、根本的に理屈が欠如欠落してしまってるからかもしれませんけど、本当なら詩ってそういう筋道がヤクザっぽく必要かもですが、元々軟派なもので、言いたいことをざらっと言ってしまう性分で、詩にならないもので、仕方ないから好きなようにってなってるものですが、それでも嬉しいですね! 蛾兆ボルカさんありがとうございます、源一郎さん、書いた後に、高橋源一郎さんはなんとなく僕も浮かんでさようなら、ギャングたちを読み返して、あの頭二つで片方に喋らせたみたいな文がもうわけわからんでした笑 高橋ってのは、僕の周りだと多い苗字で、色んな高橋が居て、高橋を括りでしたら一人でも多表情を持ったなんちゃら面相ですね。ですが、久しぶりにあった時なんか、あら久しぶり〜とか言って名前も覚えてない体たらくだしたし、あんたにとって俺は端かもしれんけど俺には長い間ど真ん中だったわ、って笑えましたね。笑 もうどんな高橋でもいいんです、こんだけ覚えてたら、愛ですね笑 ありがとうございました!

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百均
(2017-12-17)

先生と人っていう繋がりは、やっぱりあんのかなぁと。先生って言っても色々な先生がいますけど、一般的には学校の先生ですよね。という所から考えていくと、学校の先生は選べないから、選べない人について物の見方や考え方を学ぶという事に対する当てつけなのか、それともその先生以外に語り手の思いをぶつける人がいないからかなぁとか思いました。 僕の場合は間違いなく先生が父親になります。僕は怖くて出来ませんでした。せいぜい怒鳴るくらいしかやってませんでした。自分から敢えてタブーを破る事によって人じゃなくなるか尋ねる所が、中々上手く言えないですね。そしてこの詩の形式は高橋先生を通じて読み手に突き刺していますね。高橋先生は高橋先生ですが、高橋先生ではありません。語り手が犯したタブーを指さしてあれは人のする事ではないと言った人たち、あるいは思った事のある人たち全てをさしての高橋先生です。高橋の上から人じゃない物を見下ろしているみたいですね。という感じかなぁと思いました。僕は「ごめんな」としか言えないのですが。

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shun kitaoka
(2017-12-18)

hyakkinnさんどうもです、権威ですよね、人ってこう言ったどう言った社会で社会的に振る舞う場合にどうやっても重石がありましてそういうのが権威で、監視者でも法でも同じですね。権威が絶対に正しい悪法も法じゃーと強く生きられれば良いのですがなかなかそうもいかず人は罪を犯すという犯す原罪がありまして、そういうんを高い橋、高橋の高い橋っていう発想は凄いですね、高橋は如何にも偉そうな奴って感じが醸し出されますね笑 で、見下ろして断罪し、堕ちた者はいらんっ!ってやりますよね。したら僕らはどうもできず、届かない所に願いと赦しを届けることもできずにただの物質、朽ちて行く物質、添加物を多用した物質。 ありがとうございました!

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まりも
(2017-12-23)

いっぱいレスがついているので、遠慮しようかと思ったのですが・・・ 全体にユーモアのきいた、柔らかい語りになっているところが、好感度大だと思いました。 作者のレスのなかで、とんでもない高橋「先生」が居て・・・そういえば、私が唯一キライだった先生(小学2年の時の外山先生)も、教卓に腰かけてタバコ吸いながら授業したり、俺のクラスではトランプやってもいいぞとか、勝手気まま、気に入らないことがあると、連帯責任、と言って、その班全員を怒り、たたせてギロチン(耳の上あたりの髪の毛を左右に引っ張る)ムチャクチャな先生だったことをおもいだしました。 読書感想文で学校の代表に選出されることになったのですが、お前の文章は子供らしくない、と、わざわざ書き直させられ、しかも清書は、お前は字が下手だから、と、字のうまい子にやらせて、それを私は脇に立って見ていました。 おかしいと抗議したら、お前が授業をしろと教壇に立たせられて、気に入らないやつを指名して怒れ、と言われ・・・よそ見していた子を指名したら、田中(旧姓)は、お前のことがキライなんだってよ、といい放つ。今でも許せない(笑) それでも、その先生が保護者や先生方に支持されていた(らしい)のは、不良グループをうまく取り込んで、更正させたから、らしい。 すみません、脱線しまくりですね。 高橋先生は、自分の出世のため、成績向上のためなら、他者をどんどん蹴落とせ、と「指導」する、生徒の成績向上を自らの手柄としてのしあがろうとするような、人格教育を無視した先生、であるようなきがしました。 そして、大人になってその事に気づいた語り手が、皮肉をこめて、風刺的に、本当の人間らしさとは、どのようなものですか?と、問いかけているように感じました。高橋先生宛になって入るけれど・・・読者にも向けられている問でもあり、語り手自身が自らに問いかけているようにも読めますね。

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