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淡蒼球の夢
球体内部で 拡散と反射を繰り返す光束は 青と蒼の間の純粋な極限へと球を染めていく 淡蒼球は眠っている 風景を夢みている フットボール型の風吹く夜更け 青そよぐ夜明けのしじま レモン香る白昼の廃墟 光の在り処 夢からこぼれおちた色彩は 反響しあい歌になり 淡蒼球は目を覚ます
淡蒼球の夢 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 954.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-12-12
コメント日時 2017-12-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんばんはよろしくお願いします 瞳を題材にされてるのでしょうか キラキラ光るその瞳の中から見えた世界、心 躍動感ある表現で爽やかに綴られ 印象深い一遍に仕上げられていると感じました。
0李沙英さま はじめまして。初めて投稿させていただきました。ご感想いただき、ありがとうございます。 淡蒼球というのは、脳の中のある部分の名前で、そこが目覚めて働きだすと楽しさを感じることができるそうなのです。では、目覚める前、楽しさを感じる前には、どんな夢をみているのかなとイメージしてみたのですが、淡蒼球という言葉自体の響きから沢山のイメージが膨らみますよね! 地球のこと?と言ってくれた方もいらっしゃるし、なるほど、瞳、ととらえてもまた違った視点(瞳だけに笑)で読んでいただけると思いました! ご感想ありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
0花緒さま こちらこそ、IN言語でお会いでき、このサイトも教えていただき、ありがとうございました! 球体のイメージや色彩の描写に注目していただき嬉しいです。ありがとうございます。
0拝見しました。 一つ一つの言い回しがこだわっていると感じました。特に、「青と蒼の間の純粋な極限へと」に、この詩が練り込まれた詩であることを感じさせます。 幻想的な雰囲気作りが上手いと感じました。
0ふじりゅうさま はじめまして。ご感想ありがとうございます。色の名前が表す色合い以外の色も無限にあって、青 と 蒼 の間の名前のない色合いが、わたしは一番好きなんです。言葉は結構考えて取捨選択したので、お分りいただき嬉しいです!ありがとうございます。
0漢語の硬質な語感、色彩が生み出す透明感が印象に残りました。 ガラス細工で生み出された世界を覗き見ているような・・・氷の彫刻が、少し溶けかけたところに日の光が当たっているような印象。 少し溶けかけた・・・というイメージは、球体の持つ柔らかさや滑らかさからの印象だと思います。視覚的な印象が、質感に転換される、というべきか。 〈フットボール型の風吹く夜更け〉形あるものが、形の無い動きに変換される。 〈青そよぐ夜明け〉色彩が動きに変換される。 〈レモン香る白昼の廃墟〉ここも面白いですね。レモン色と白の色彩、味や香りがもたらすイメージ。直接的には、白昼夢として現れるような廃墟を満たす光の比喩なのでしょうけれど・・・一般に「廃墟」から喚起される「儚さ」への感傷というよりは、夢想世界への入口として捉えているようなニュアンスを受け取るのは、レモンが与える爽やかさのゆえだろうと思いました。
0脳が青いというイメージだけで、個人的には面白かったです。しかし単に青いだけでなく、「淡蒼球」と名指され、それは脳の一部の名称であるという所。そこから夢の話に持って行きながらフットボールのイメージも借りてくる。凄く短いながらも、仕事をしっかりこなしているイメージです。余韻が心地よい。青々としていて、綺麗だ。
0まりもさま ご丁寧に読み込んでくださり、ありがとうございます。 透明な色彩感や、儚いけど清冽な印象など、描きたかったイメージをすべて汲み取ってくださり大変嬉しいです!
0百均さま コメントありがとうございます! 仕事しっかり、とのお褒めの言葉、嬉しいです。 淡蒼球という言葉からイメージしたものを、読んでもらうことで、読んだ方から生み出されたイメージを教えてもらうのは素敵なことだなあと思いました。 どうもありがとうございます!
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