インナードライ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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インナードライ    

つきたてられた 牙の轍 インクのにじみ 眠るには 早すぎる あおあおと茂る 夜 光がさして 目が乾く 眠りたくなかったから 眠らずにいた 星もないのに 苦い空気が ねばつく 蝶番が ひび割れている 真っ直ぐに立ちたい 窓に風があたり ごうごうと鳴る 求めている だれかが わたしであることを 恐れていても 根のない樹は たおれてしまう 冷えきったコーヒー ちらちらとすすり フローリングから 丸めたティッシュを拾う しろいましかくが ぱたんぱたんと 折りたたまれる 雨になりたい くるくると 回っているうちに 何者をも やめられてしまえば わたしの このかさついた肌は うるおうだろうか



インナードライ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 730.5
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-02-01
コメント日時 2023-02-02
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:730.5
2025/04/10 18時36分00秒現在
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    作品に書かれた推薦文

インナードライ コメントセクション

コメント数(6)
エイクピア
作品へ
(2023-02-01)

自同律の不快と言うのか、自同律の落ち着きのなさ、私が私であることから来る、どううしようもなさ。どうしようもなさに不満を持って今の「私」から乖離しようとする意志。私探しとはまた違った感じかもしれませんが、この詩からはそんな感覚が根底にあるのではないかと思いました。

1
鷹枕可
作品へ
(2023-02-01)

最近の投稿作品傾向と致しましては、散文詩がとても多い。 その中に於きまして、詩的凝縮が利いた詩文はとても貴重です。 例えば >蝶番が >ひび割れている 等、 こういったディテール、細部に着目する視点も素晴らしい(暗示的にも読み解けますから)。 とても、読み応えがございました。

1
あきら@ちゃーこ
エイクピアさんへ
(2023-02-02)

私が私であることに必然はあるのか、と考えていました。

0
あきら@ちゃーこ
鷹枕可さんへ
(2023-02-02)

あえて散文詩に行かないのも、いいんじゃないかなと思います。手がかかるのはそうですが。

0
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2023-02-02)

根のない樹は たおれてしまう ほんとにねえ。

1
あきら@ちゃーこ
田中宏輔さんへ
(2023-02-02)

個人的においしいところです。

0

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投稿作品数: 2