とても たのしかったのだけれど
ふっと つかれてしまって
でんしゃにゆられながら
じっと トンネルのかべをみています
いつも きづかされるのです
わたしは いきていたくはないのだと
無理やり理由をつけているのです
わたしは生きていたいのだと
いきている理由があるのだと
そう自分に呪いをかけつづけています
けれど ときたま
わたしはまっさらになってしまうのです
そうすると
耳の奥から
背骨の髄から
脳みその真から
音のない声がするのです
たえまない問い掛けに
目を瞑ると
世界は針に似ていて
ふるえるわたしの張点を
ぱちん、と
つきこわしてゆくのです
そのときだけ
わたしは
きっと本当に
息をしています
作品データ
コメント数 : 10
P V 数 : 1288.3
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-01-09
コメント日時 2023-01-22
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:1288.3
2024/11/23 18時49分16秒現在
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同じかわかりませんが、月に2度ほど同じような感覚があり、いまは息をしていますが、この詩のようなサイクルを死ぬまで続けていきていくのだと思うと、結論的には息ができることにほっとしながらも、音のない声は、毎回私を膨らませて、いつか、ぱちんとなることは、これまで何度も証明されているのに、今回こそはつきこわさずに死ぬに違いないと、毎回思うのです。
0リーディングテキストとしての文章として書いたので、そのニュアンスです。
1きっと人それぞれに、はじけてしまう瞬間があるのだと思いますが、わたしはそれにおびえているのかもしれません。
1答えがないですね。ある程度の正確性をもった答えを、一緒に見つけてくれていろいろ言い合える長い付き合いの関係性をこそ必要としているのかもしれませんね。と、(創作なのかもしれないけれど?)思わず書いてしまいました。 平仮名でイノセントな感じと丁寧さが合わさって、すっとせずにややもたついてくるかなあ、と、そこは個人の好みなのでしょう、ご勘弁を。 綺麗です。
1ただぼんやりとしていることも、ときに心地よく思えるようには、なりたいのです
1初めて拝見したのですが、なんとも言えない物悲しさと美しさ、僅かな共感を感じました。 ただきっとこの詩を読んだ私の共感と、あきらさんの感じている気持ちもまた違うものなのだろうな、というのがまた悲しいものですね。 酷い絶望より、ふとした瞬間に感じる虚無感こそ人を死に至らしめるのかもしれません。 個人的にとても好きです。 コメント失礼致しました。
1>いきている理由があるのだと >そう自分に呪いをかけつづけています 励ましではなく呪いですか、でもこの詩の肝とも思われる言葉なのかなと思いました。 どんどんどんどん近視になるわたしの世界が針で壊されるとも読めてただただ暗い詩では無いような気もします。 外連味が無く好感が持てる詩だと思いました。
1乗っているのは環状線ですか、単線ですか、とても堂々巡りの閉塞感があるようなそれでいて諦めが故の開放感があって好きです
1この作品に希望を持って読んでくださる方がいることは嬉しいです。
0山国の特急列車です。
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