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夜
ああ 泣いている人がいたら 涙を拭いてあげる 僕らは夜とても上手に踊る 目が悪いから 夜は僕らの鼓膜を最も静かに震わす 触れ合う手からは心しか伝わらないって 君が僕を殺した夜だよ 憶えてるかい 昨日の夜の20時に約束したばかりさ あれは嘘のような本当の善人たち 煙草も、セックスも、薬も、ビッグポケットも、虐待も、みんな犯罪だった 自分で死んでいくんだ、笑いながら ああ 傷付いている人がいたら 包帯を巻いてあげる 君がいつか君の子に助けられる時 これが愛だって 教えるつもりなんだろうが ああ 毒虫に噛まれた人がいたら 傷口を洗ってあげる 目も塞いで 耳も塞いで 出来るだけ早く僕らから逃げなよ 月も太陽も昇る 星々が運命を照らしている まるで一億年も決まっているその道の通り これは嘘のような本当の善人たち 人間のあるべき姿をした 人間になれなかった人間が幸せを歌っている夜 踊ってる光 眠ってる影 最も静かに鼓膜を震わす
夜 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1026.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 18
作成日時 2022-11-20
コメント日時 2022-11-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 6 | 6 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 18 | 18 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0.5 | 0.5 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1.5 | 1.5 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 9 | 9 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
- アメリカ人について (いすき)
彼らの為に肩身を狭くして、 荒っぽい言葉で傷付けないように、健やかに暮らしていけるように、 できるだけ悪事からは手を洗うように、 まるで善人みたいになりながら生きています。 私は悪いことをしたくない、ただの悪党なんですけど、 現実に存在されたら善人の方を信じたいですし。 私はまだまだ、未熟者です。有難うございます。
0> 僕らは夜とても上手に踊る > 目が悪いから これがいいと思いました。今の文化って、名前がきらいなんですよね。〜〜のやつ、みたいな言い方のほうが、気取ってなくて素直で良いって感じがする。たとえば「銀色のやつ」とか。これって、アサヒスーパードライのことね。私の父がアル中になったときのやつ。 なんていうんだろう、なんか比喩の仲間で換喩?みたいな、たとえばよく例に挙がるのは「赤シャツが来た」というときの「赤シャツ」、これと「銀色のやつ」は、文法上は似てる気がするのだけど、表現に対する姿勢が正反対だ。つまり赤いシャツをよく着る人を、今日から赤シャツと言おう!と呼びかける姿勢は、あきらかに提案的だ。しかし逆に、いやうちの父さんってけっこうアル中なんですけど……えと、なんか銀色のやつ飲んでます。という、この回答はとても消極的だ。 だいたい、語彙力という言葉がふつうにありふれているのが個人的にはちょっと違和感だ。これは最近の言葉だと思う。わたしたちは、いつの間にか、「語彙力」とは反対の場所に立っていたのだから、それでこういう言葉が生まれたのだと私は思う。 えっと、つまり、私みたいな人間にはこういう表現がすごく気持ちいいというお話なのね。理由は、えっと、日本人ってまずお肉食べるときはあぶらのとこが好きなのね?逆に、アメリカ人は脂とかあんま好きじゃなくて、鶏肉も、もも肉より断然胸派!でアメリカ人には赤身を味わう専用の感覚器官が日本人よりも遥かにずっと多いことがわかってるの。だからすごく美味しく感じるらしいんです。
0小学生の頃、自分を取り巻く環境を、なんと呼べばいいかで随分悩んだ記憶があります。 それが「孤独」と呼ばれることを知っていれば、自分だけが突然病んだ訳ではなく、 はるか昔から同じことで頭を悩ませてきた人がたくさんいると分かって安心できた筈なのに。 それでも、本は嗜好品です。読める人と読めない人がいて、私は後者です。たとえ答えが書いてあると分かっていても、手が届かない所にある。 言葉を多く知っている方を尊敬しますし、そうありたいとも思いますが、こんな書き方しかできないんですよね。 良くも悪くも、普通の世界に生きています。 一般的だってことが良いように受け入れられることもあるんだなぁ、と。異化していく自分に評価を求めるのと、どっちがいいか、それこそ脂身か赤身か、みたいな好みの問題なのかもしれませんが、自分が好きな食べたいものを自由に食べられる世界であればいいな、と思います。 コメント下さって有難うございます。嬉しいです。
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