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アメリカ人について
> 僕らは夜とても上手に踊る > 目が悪いから これがいいと思いました。今の文化って、名前がきらいなんですよね。〜〜のやつ、みたいな言い方のほうが、気取ってなくて素直で良いって感じがする。たとえば「銀色のやつ」とか。これってアサヒスーパードライのことなんだけどね、私の父がアル中になったときのやつね。 なんていうんだろう、なんか比喩の仲間で換喩?みたいな、たとえばよく例に挙がるのは「赤シャツが来た」というときの「赤シャツ」、これと「銀色のやつ」は、文法上は似てる気がするのだけど、表現に対する姿勢が正反対だと思うの。 赤いシャツをよく着る人を、ある人が赤シャツと呼ぶ行為とは、今日から彼を赤シャツと言おう!と呼びかけるのと同じであり、その姿勢はとても提案的なものだと思うの。逆に、いや~うちの父さんってけっこうアル中なんですけど……えと、なんかいっつも銀色のやつ飲んでます。という、この回答は、とても消極的なのだ。 つまり、それをすることで東山コベニちゃんになれるということ。 私は東山コベニちゃんになりたいのだ。 愛してるから ねえ、みんなはどう思う? 名前を付けるのって、大胆だよね。なので、私たちは自分の詩情に名前を付けちゃダメなのかもしれないって思うんだよ。だれでもインターネットでゲームしたことがあれば1回は「卍ダークナイト卍」って名前を付けると思うんだけど、それは10人のコミュニティでやるべきことで、100人や1000人それ以上の集団では、かっこよくも面白くもなくなってしまう。ダークナイトは、あのひろいひろおいゴッサムシティにたったひとりしか要らない。 それに、今って少子高齢化の時代じゃん? 俺はそうなんだけどやっぱ仲間が少なくてさ、みんな子供ってのは原発のように管理されるのが当たり前の時代だった。スカイクロラで森博嗣が言った(らしい)ことなんだけど、大人ってのは子供がさあ自分から生まれたものだと勘違いする。数が少ないとその見当違いは増長する。でも、これって笑っちゃうことなんだよね。種をまいたらあたりまえの繁栄があると思い込んでいるのだから。私としては、うっせえわが流行ったのは、そんな思い上がりへの明確な意思表示だと思っている。NOの、今の10代の人達のね。 えっと、つまり、私みたいな人間にはこういう表現がすごく気持ちいいというお話なのね。理由は、えっと、日本人ってまずお肉食べるときはあぶらのとこが好きなのね? 逆に、アメリカ人は脂とかあんま好きじゃなくて、鶏肉も、もも肉より断然胸派!でアメリカ人には赤身を味わう専用の感覚器官が日本人よりも遥かにずっと多いことがわかってるの。だからすごく美味しく感じるらしいんです。 (つづき) つまり、私がこの作品について、すごいと思っていることを、今わかったので書きたいんだけど、あのね、あのね、これはすごい発見なのだけど、yatukaさんってたぶん夜に踊ったことないと思うんだよね。夜に踊ったことがない人間が、夜に踊ると書くというのが、コベニちゃん的な比喩なのだ。ってか、オマイラはあるのかい? 夜に踊ったことがよー。私なんてないもんね。夜に踊るのは特権階級の持つ"Power"であり、映画JOKERでもやってたけど、人間を撃った後にやる行為なのだ。そうそう、たとえば、デスノートでは夜神月くんが早々に家にカメラを仕掛けられたよね。で、こんなシーンがあったのを覚えているか? 月くん「ゴソゴソ」 パパ「なっ、うちの息子に限ってありえない!」 Lちゃん「健全な男の子にとって普通のことです」 このシーンは漫画表現上は月くんがグラビア雑誌を読んでいるというシーンなのだが、私はある日これってマスターベーションの文脈かもしれないのだと理解した。そう考えるとパパの焦りようはよく理解できる。月くんの覚悟も、普通と言い切ったLちゃんがちょっとすごい人だということも。(あ、インターネットで検索したらおんなじことを言ってる人はけっこうたくさんいるみたいだ。世界って広いんだなあ)
アメリカ人について ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 796.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
作成日時 2022-11-28
コメント日時 2022-12-01
文学と呼ばれるものに比べると、言葉は悪いですが、表現世界において(個人的にはそうは思いませんが)劣っていると見做されているような印象を受ける、漫画やアニメーション的な表現にも繊細に詩情を感知されているんだと思いました。 世代や文化、性格の違いによる価値観の隔たりに寛容なんだなと思います。 「名付け」という、厳格な輪郭?核?を与えて格別な存在にする事だけが尊いのではなく、「目が悪いから」ぼやけた輪郭でしか捉える事ができない感覚だって素晴らしい、という称賛なのかと解釈しました。 一方で、高踏的な表現に対しても、(見当違いかもしれませんが)歪んだ愛情というか関心を抱かれて、全ての表現に等しく目を向けて、詩を見つけてらっしゃるように感じます。 だからこそ、あえて投票はされていないのかなと思いました。
0ユーチューバーのきまぐれクックさんは、めちゃくちゃ笑顔で銀色のやつ飲んでますよ。
0Snydamさん、すみません、ありがとうございます。 たぶんボロクソに言われるか、完全スルーされると思っていたので、コメントいただけたことにとても驚きました。しかも、いろいろと、良い事を言ってもらえたので、嬉しいです。この場で補足するのは野暮なので、いろいろ、コメントいただいたことについて、リアクションするのは我慢します。でも、ありがとうございました。
1すみません、元チェンソーマンさん。 コメントいただき、ありがとうございます。 コメントいただいて、チェンソーマンさんも、お料理系のユーチューバーさんを見たりするんだというのが、なんか嬉しくなりました。実は、現実世界の友達とかがそうなんですが、私の好きな頭のいい人って、意外に料理の動画とか見てたりするんですよね。ということで、今回は、私がイメージする、頭のいい人が意外にやりがちなことランキングを、ここで発表いたします。 ~頭いい人が意外にやってることランキング~ 1位:歌う。これは本当に驚いたんだけど、超頭良くて、ふだん物静かな人が、じつはカラオケ好きでした。 2位:貯金。取得した賃金をすまし顔で余らせている。すごい忍耐だと思う。 3位:Vtuberの視聴。生きた人間という驚異的に複雑なコンテンツをいとも簡単に理解する。 4位:早寝早起き。私には理解できない。 5位:お料理の動画を観る(今回のはこれです)。たいてい自作も得意。 6位:犬。猫派じゃないんだ・・・という意外性。 7位:旅行。機械のような男だと思っていたが、彼は旅を愛していた。 8位:マスターベーション。ライトくんもしてると思う。 9位:離婚した家庭の子供。おそらく、望んでやっていたわけではない。 番外編:「絶対に要らない」と考える物が存在する。 人からそれを貰った場合、自分には不要のため、破棄することもいとわない。 Apexのバレルmodとかピンで教えてもフーンって感じ。
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