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秋
麗しい季節 夏が終わり枯れた落ち葉の さらさら流れる音を聴く 爽やかな風が金木犀の香りを 手土産に持ってくる 秋時雨は傘に色気のある音を響かせる 骨が透き通っていく サングリアを公園で飲む 今日は何ともさわやかな日だと思う 赤ワインも少し飲む 骨が透き通っていく 君の瞳がきらりと光る 僕の瞳は君の瞳のなかにあり 君の瞳は僕の瞳のなかにあり 反射し合って無限の大聖堂がそこにある 大聖堂は透明な骨でできている 夏に焼き尽くされた人々の骨で できている 骨は透き通っていく
秋 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1080.6
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2021-09-14
コメント日時 2021-09-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
相合傘をぐっと高級にして詩に仕立て上げたようなイメージが湧いてきました。見つめ合う瞳と瞳の大聖堂、ロマンティックです。詩は”愛してるよ~❤”、と言う言葉を使わずに如何に愛してるかを書くチャレンジにも似ていると思っているのですが、相合傘のイメージにそれを感じました。懸命に描くのは詩の本領かもしれません。
0さらさら流れる と 爽やかな風 を重ねてくる所で、この詩の秋が伝わってきます。他にも、サングリアとか、聖堂、透き通るというSによるイメージの統一性に、筆者の語感の良さを感じました。
0「今日は何ともさわやかな日だと思う」という修辞的ではないシンプルな一節がその前や後の記述の詩性によって活きている、素敵な詩だと思いました。
0瞳をお互いに見合っている、それが反射して映り込んでいるのでしょうか。 美しい表現ですね。 映り込んでいるのはどうして大聖堂なのかしらと色々と考えました。
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