別枠表示
巨大な壁の残骸
ねえねえ変な色したコンクリート 凄いもんだよ、よく見つけたね かなり昔のものかしら 境界が今より多かった、そんな時代の象徴さ そんなに今と違ったの 檻で鎖に繋がれて、他人のために多くを捧げ、明日を友を奪われて、助けられるけど助けてもらえず、そんなことすら知らないで、そこに生まれたというだけで、同じ様には生きられない... 悲しい時代があったのね、でも、そんなに変なことかしら 君はそうは思わない? あなたが私といるように、他の誰かじゃないように、あなたのそばに生まれただけで、あなたにたくさん愛されて...それでもやっぱり悲しいことね、私も隣でみてあげる、あなたが作った内と外、その外側の光景を 拾ったものと捨てたもの、この苦渋の判断は 生きてる限りそこにある、僕の存在の国境線 あんたは壁から何をみる、その外側の光景を
巨大な壁の残骸 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 819.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-17
コメント日時 2017-09-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめましてだと思うのですが、はねひつじさんこんにちは。はねひつじさんのお名前が素敵過ぎて思わずコメントしてます。作者の名前って絶対に大事だと思う。作品がすべてという意見もあるだろうが、名前が併記される場なのだから、バッタひつじより、はねひつじの方が絶対に良いに決まってる。 近未来廃墟感、あるいは、「行った先は人類みんな死んでたよの初期の猿の惑星」をイメージしてしまった作品。人類みんな死んで五年後ぐらいの世界だと、おどろおどろしさがまだ残ってたりするだろう。骸骨がゴロゴロ転がって、みたいな。しかし、本作は150年後ぐらいじゃないかと思う。一世紀ぐらいだと、生き残った人類は「なんでこんな境界線なんてひいちまったんだよ!」的な罵り合いの議論に夢中だと思う。それから、50年ぐらい経つと、「もうしょうがないよねー」といった諦めモードと併せて、詩が立ち上がるのだと思う。 生き残った人たちは、立入禁止区域との境界線にある巨大な壁を前にして、詩を詠むのだ。
0三浦果実さん はじめまして 読んでいただきありがとうございます。 僕もこのPN気に入ってます。丸っこくてかわいいですよね← 時代背景について、完璧に理解していただいています。 現代の理不尽な部分をについてより配慮し、冷静に客観的にみられるのはいつなのだろうと考えて作りました。 近未来的廃墟、僕もアバウトな想像だったにもかかわらず、くみ取ってもらえてすごく嬉しいです。
0花緒さん 初めまして 良い所と悪いところを指摘していただき、非常に励みになります。ありがとうございます。 「境」という永遠のテーマを、国際個人的・過去未来的に考えてみました。 本人よりも広く深い視点からこの詩を考察していただき、むしろ驚きました。 後半三行については、僕も余分だと思います。 理解してもらえるように説明的な文章を付け加えたのですが、このサイトの方々には余計でしたね(^^; このサイトに出会えたことで、より自由に詩が書けると感じました。 またいつか書き直して投稿したいと思います。
0こんにちは。 僕は逆の考え方で後半三行があるからこそ、よりこの詩が深くて大きな存在感を持っているのだと思いますよ。 特に「あんた」という表現が最終行で初めて出てきます。 僕はこの「あんた」という突然出てくる言葉での詩の外界への語りかけに、ぶっ飛びましたね。 書き直し(推敲)もとても楽しく有意義な行為ですが、後半三行のずば抜けた表現の感性は大切にされるべきだと思う。
0森田さん こんにちわ まず、このサイトを教えていただきありがとうございます(^^)。 とても有意義な場で、楽しませていただいています。 後半三行についてですが、 「あんた」を出すことによって、読者も抱いているであろう、生きるうえでの取捨選択についての意見が欲しい。というねらいは逃したくない要素でもありますねー。 森田さんに気に入ってもらえて嬉しいです。 丸くなることなく洗練された文章が書かけるよう、皆さんの作品を読みながら腕を磨きたいと思います。 感想ありがとうございました!
0現代でも違和感がない近未来、として読みました。 > 悲しい時代があったのね、でも、そんなに変なことかしら >君はそうは思わない? > あなたが私といるように、他の誰かじゃないように、あなたのそばに生まれただけで、あなたにたくさん愛されて... 「君」の柔らかな感性が愛の言葉そのままに、壁という不思議な存在、そんなものをこしらえる人間を照らし出しています。 排他性(壁)が深いところで愛と関わっている、と「君」が直感しているとでも言うように。 「僕」の視線の先にある外界のいびつで不可解なあらゆるものも又、 人間の内側にあらかじめ存在し、それが形をなしたに過ぎないというように。 柔?と剛?そして会話と思考のバランスが良く、みじかいなかに書き込まれていると思うのに、息苦しくないなあ、 と繰り返し読ませていただきました。
0fiorinaさん こんばんわ そうですねー、愛の及ぶ範囲こそが壁なのかもしれません。 それが自分に対してでも、他人に対してでも。 「君」とは守るべき内側で、抑えられた「僕」の感受性、もしくは側に居てほしい柔らかな人とも思えます。 >「僕」の視線の先にある外界のいびつで不可解なあらゆるものも又、 >人間の内側にあらかじめ存在し、それが形をなしたに過ぎないというように。 考え深いですよね、手に届かないわけじゃない外界も、知らない・分からない・できてないことは多く、その取捨選択は難解です。 どうしようもないことは、誰かと見つめることしかできないかもしれません。 「文章の息苦しく無さ」良い表現ですね。そこはとても重視しました。 まだまだ未熟ですが、洗練させていきたいと思います。 読んでいただきありがとうございました。
0