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ある詩
海だ。 空だ、 かさねた手のひら、 空と海、と、 わずかに吹く、 風を巻き込む、無限の白い帆、 蝶たちが縫っていく、 往還する眼、この網膜がとらえる、 ひとつひとつ、けして触れえない、 ふわふわ、散らばり、 隔てながら、 すり抜け、帆になる、 この海、空、 一艘のしがない船だ。 あいまいな季節、を、 船は進んだのだ。 無音の世界 彼方はうっすらと茜を染めていた、 光を放射し、 かすむものへ埋もれてゆく、 向かうように、 家路だった、 旅路だった、 * そらまめ。 青空に悠々と浮かぶ大きなそらまめ、 土手の叢に立ち、見上げている、 いまでも、 フェーヴ、 幸せの象徴。 鮮やかな緑と艶やかさ、 好きな植物のひとつ、 ぼくにはわからない、 詩や幸せについて 答えることができない。
ある詩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 922.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-06-14
コメント日時 2017-06-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こいつはかっこいいいな…。そらまめがいいパンチを効かせてますね。最初「きみのこと」の方にコメントを寄せようと思ったのですが、素晴らしいですね。白旗です。この作品が売れるかどうかとか、いうとある意味でキャッチーさみたいな物はもうちょっと欲しいのかもしれない。けれども、個人的に凄く好きになってしまったなぁ。多分僕が好きなツボを全て押されてしまったような感覚でしょうかね。なんというか傑作というよりは、受けてしまったみたいなもんかなぁ。 湯煙さんの持つ創作の幅というか、器用さは随一ですね。ビーレビに限って言えば、石窯パンから任侠もの、あるいはナンセンスなものや、ちょっとしたSFちっくなものまで、本当によく書かれるとおもいます。色々詩集として編み上げられた物も読んでみたいっすね。多分あとで再レスしますが、凄い読み終わっていい気分です。僕は感動しました。
0ひろがりの中にひかれていく 海と空との境目を あなたとわたしのてのひらでそっと つかまえる あわいから飛び立っていくもの ふたりの時が 1年また1年と重なっていく 記念日のたびに焼く 香ばしいケーキ そっとひそめる 小さな鼓動 みつけたら 君が王様 きっと世界の 真ん中に立つ ・・・返詩を記したくなりました。
0湯煙さん、こんにちは。 あるとき感じた風景の美しさ、というものは、本当に考えれば考えるほどに、そのとき限りの特殊な状況で、ピュアに言葉にすることは難しいですね。 どうしても、何らかの形で一般化してしまうことになります。そこをどう特殊なままに、どうしようもなく私的な感性のままに、他人に開いていくか。例えば俳句なんかの永遠の課題だろうと思うのです。 >風を巻き込む、無限の白い帆、 >蝶たちが縫っていく、 ここは、既成の詩語とぎりぎりのところで渡り合って、なんとか気持ちよさがダイレクトに伝わってくるところですね。僕の一番好きな部分です。 >けして触れえない、 古い人間だからでしょうか(健さんみたいにカッコよくはないですが)、「けっして」にしてもらいたいです。 >鮮やかな緑と艶やかさ、 >好きな植物のひとつ、 ここも、もう一工夫ないと僕には不安です。そのままではあまりにも芸がないというか、厚みに欠けるように思えてしまうのですね。 >ぼくにはわからない、 >詩や幸せについて >答えることができない。 共感しますね。僕はいつもこのことがいいたくて詩のようなものを書いています。結論はここ。ここに持って行くための物語を、無への過程として、どうやって構成しようか、いつも考えているような気がします。
0hyakkinさんありがとうございます。そうですか。そらまめは唐突すぎかもですが。元はキャッチー?な散文でしたが、冗長だったあれこれをデリートしましたから、わかりにくいかもしれませんね。たしかにいろいろ書いてはいます。うそみたいなオソロシイのもあることはありますが(汗。 遅くなってしまいました。失礼しました。
0まりもさんありがとうございます。返詩なんですね。あなたとわたしと。フェーブに重ねてでしょうか。陶器やプラスチック製など。私もいくつか所有していますが。王様になってこき使ってみたいようなないような。歯のフェーブなどもありますね。 遅くなってしまいました。失礼しました。
0花緒さんありがとうございます。そうですか。色相、色彩といいますか、は強くは意識していませんでしたが、曖昧さはたしかにあるかもしれません。ちなみにソラマメ云々の箇所はある作品の記憶から引用、リスペクトといった、そうした思いがあってのものとなりますね。おそらく知っているという方もおられるかなと。 遅くなってしまいました。失礼しました。
0Migikataさんありがとうございます。散文でなく詩や俳句といった形になるのか、とるのかといったことにもつながりそうですね。 そうですか。けして、ではだめですか。たしかに不自然かもしれませんね。 鮮やかな云々の箇所は元の散文からそのまま移したからでしょうか単調になっていますし、バランスも悪いかもしれませんね。なるほど。 遅くなってしまいました。失礼しました。
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