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渚鳥を回転させる調教
微細な調教が必要 目視確認できないところまでの回転数 変動によるトルク値の破綻 中指による感触だけ 侵入する方を選択 経過時間おおよそ30sec 解放もないし逃避もない 錆びるより燃え尽きたい 愚かなことは なんて賢いことなんだろう 一般薬よりも効果 記載された錠剤は200mg インド人による日本人のため 快楽目的に開発されたジェネリック 中心からこみあがる145mm 物語は壊滅的な難波船に有効 新しい愛は愛に関係しない リップルの音を聴こう 憶えておくれ すべてのクリアは 不可能であることを ルーチンの組立てには摩擦抑制 潤滑油と痛みの混合物を くわえてだしてくわえてだして スローカーブする海辺 無造作にふるえる水面の上 いつかの涙が鳥の群れになって飛んでゆく 過昇値へ到達する密度が計算されない無力 じっとみている君の名は
渚鳥を回転させる調教 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 961.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-02-11
コメント日時 2017-03-03
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
初投稿させていただきました。わたしは、スタッフなので、どうぞ、酷評。 NOクレームNOリターンです。
0読んでいて何となく懐かしい感覚に包まれました。高校生の頃に学生向け雑誌に詩を投稿しはじめた頃に、こういう傾向の詩をたくさん書きました。でも、こちらの方がセンス良いな。第一連はあまりピンと来なかったですが、第二連が良い感じ。最後の一行は大ヒット中の映画が心理に影響したのか、終わり方としては弱い気がします。
0もとこさん コメント有難う御座います!もとこさんやみなさんの投稿に影響されまして、なんだか気分が高揚してきまして、思わず、バイアグラの紛い物を服用して書いてみました。 すみません、ウソです。←笑えないとかツッコミは勘弁してください!今後とも宜しくお願い致しますっ。
0「慣れ合い」に堕さないために・・・という心意気に一票を投じつつ、「スカスカポエム」という評が、果たして当たっているのか?ということに、疑問を呈したいですね。すかすか、という、語彙は、内容が空疎、という価値評価が加わって来るけれども・・・同時に、空間があいている、すき間がある、という状態説明でもある。 体言止めや言い切りの形で、散文に流れる文体に断裂を入れていく、そこに空間を作っていく。歩行ではなく、跳躍のリズムで進行させていく文体に、躍動感を感じます。 「カモメのジョナサン」を個人的には連想してしまう、そこに、ありがちな青春の咆哮を感じなくもない、のですが・・・二連目に持ち込まれた「薬品」による魂の飛翔(と読める部分)のイメージが、個人的には「全体」から浮いている印象がある。もう少し前後の「鳥」あるいは羽搏きのイメージに絡むと(あるいは、伏線的にイメージをちりばめると)もう少し全体に馴染むのではないか、という気がしました。 硬質な漢語の使用(使用語彙の物理的、技術的語感)が新鮮。 最終行に関しては(映画の題名とかぶる、という時期的な問題もありますし)花緒さんの評に同意したい。
0花緒さん コメント有難う御座います。 私が詩を書くのはなぜか。それは、自分が生きなかった実存の生を知る為です。それは、自分の本質が認識出来ないもどかしさからくるものであり、五十代を二年後に控えた焦りから出てくるものかもしれません。とは云っても、自分の本質を認識している人などいないことは、パスカルの言葉の通りです。 その立ち位置から詩を創作する起因として、私は確実なものー認識することが可能なものーを必要としました。 御察しだと思いますが、それは他者という鏡です。具体的な創作手法として開示しますと、自分が書く詩は、不特定な人への言葉ではなく、特定された人へ贈る言葉でありたいと。花緒さんの推察の通り、作品は、あおいうにさんへ宛てたものであります。しかし、じつは、もう一人、宛先となる女性が存在します。その人の名は明かすことができない。エンディングはそういう意味で置きました。 しかし、短時間で書きましたもので、という言い訳はNGですね。更に精進致します。 花緒さん、もし花緒さんの投稿作が、安全パイを撰びやがったなと、判明したら許しませんよ。。
0まりもさん コメント有難う御座います。 鳥に御注目いただきまして、とても嬉しいです。投稿後に、「鳥の視点」をもう少し展開すればよかったと、推敲が足らなかったことを反省しました。センテンスの切り方も、じつは、今までやったことのなかったことにトライしたのですが、なにか、中途半端になってしまっているかもしれません。まりもさんの投稿作品にも鳥が出ていますが、鳥の視点での世界観を私はいつか書いてみたいと密かに思っております。きのこ帝国の『夜鷹』のような世界観を。 今後とも宜しくです。
0三浦さん、こんにちは。 僕はこの作品をエロチックな現場を描いた詩であると解釈してしまったのですが、どうなんでしょうか?積み上げてきている社会的な関係性みたいなものが、脳内の快感物質の爆発的な分泌でふっと無化されてしまう瞬間が描かれているのです。 ただ、それはインド人によって開発された怪しげなジェネリック(ジェネリック薬品はオリジナルに対する後発薬品で、オリジナルから開示された薬効成分をもとに作られていると理解しているのですが、だとすると「開発された」というのではなく「模倣された」のでは?)によってもたらされたキッチュな快楽であるということが、詩自体の記述から自認されているのです。浅薄さを自覚しつつ陶酔を許容する、というニヒリズムがこの詩の主体にあるのだとしたら、そういうのは割と好みなんですよね。愛の実相なんて言うのは所詮わからないもので、カッコで囲んで取りあえずあるものとした上で、セックスや作詩が行われているに過ぎないのですから。キッチュな快楽に身を委ねる、その無力な有様がはかなく、脆く、醜いからこそ、逆説的に美しい、そう僕は思います。 この詩の主体をじっと見ているのは、性のピークにいるその主体が関係性の現実的ニュアンスを剥奪している相手の「君」かもしれません。だとしたら、「君」は作者の一方的な絶頂から距離を置く、最も辛辣な観察者となっているわけです。 もし「君」が自分の切り離された自意識の一部であるとすれば、世界を設定する傲慢な詩人としての作者のゴーストということになりますし、読者だとしたら我々は露出的なプレイの目撃者の立場に立たされて戸惑い続けるわけですね。こうやって、作品のよって立つ表現基盤そのものがぐらぐらと揺すられるのもまた、作品そのもののはかなさであり、脆さであり、醜さであるのだ、と僕は思っています。ゆえに、本作の属性は「美」なのだ、と考えます。 もう少し言葉に過剰な修飾があったなら、もっとよかったですね。
0migikataさん コメントありがとうございます
0>スローカーブする海辺 >無造作にふるえる水面の上 >いつかの涙が鳥の群れになって飛んでゆく > >じっとみている君の名は ここがすごくいいと思いました。これが僕にとってのポエジー。だから君の名は。というのが、最初見たときはギャグだと思ったけど、ちゃんと読んでみると綺麗にスカット嵌りました。一連二連は説明なので一度読めばいいし、もっと短く出来るだろうと思いました。最後の綺麗な情景に比べるとやっぱりだれてしまうなぁと思いました。やっぱり三浦さんの詩は瞬発力なのかもしれないですね。それが乗ってるくると大化けするという可能性を感じました。
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