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ずっと火曜日のミモザ
まゆげの下の窓にはささやかな風が吹きまどう 昨日のミモザは罪になって トイレでいつまでもくるくる回っていたけど あからさまな天気は 音を立てているとも いないとも言える図々しさでしのびこむ どこかで見たようななりゆきばかり まだ鉱石が目を支配していたころ 探さなくても周りは光 まばゆさから逃げだしたくて そうめんみたいな清流を追いかけた 置いてけぼりの速度では あいさつしたってしなくたって ずっと遠くまでゆるやかに去って 目を細めていても まるみえの激走はうらやましいから 残った欠片も砕け散る視線で見つめられて 燃えつきそうな花火になりたい 地平のうらがわでは メデューサが地団駄踏んでる 騙されないよとため息飛ばした あそび散らかした雲が 夏の匂いにつられて帰った空を ひろびろとした気持ちで見るなら タイムリミットがかかせない 時限爆弾抱えてはしゃぐときを 窓が閉じるまでいつだって思い出してね
ずっと火曜日のミモザ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2098.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 18
作成日時 2019-04-30
コメント日時 2019-05-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 4 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 18 | 17 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0 |
前衛性 | 0.8 | 0.5 |
可読性 | 0.5 | 0 |
エンタメ | 0.8 | 0.5 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.8 | 0.5 |
総合 | 4.5 | 2.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
地平の裏側でメデューサが地団駄踏んでいるというフレーズが面白いと思いました。そのほか全体的に均質な感じ、詩表現にダレやゆるみ、失速が無いような感じがいいと思いました。
0エイクピアさん、こんにちは!言葉を繋ぎ合わせることが楽しかったので面白いと感じてもらえて良かったです。ありがとうございました。
0言葉、センテンスの組み合わせがとても面白く、リズムに独特のセンスがあって最後までぐいぐいと引っ張られました。全体としてみると、3行目が長くて少し読みづらい感じがしました。それにしてもタイトルが秀逸です。「ずっと」「火曜日」「ミモザ」きっと、他の曜日でも他の花でも成り立たない絶妙なバランスだと思いました。
0拝見しました。 言葉と言葉の繋がりの面白さがさすがだと感じました。ちらりと見える毒っぽさも相変わらず良いです。 >そうめんみたいな清流を追いかけた ここの直喩が特に面白く感じました。 子供の時を思い出して欲しいと言う場面(と思われる)最終連もいい味を出していると思います。
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