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舞浜


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ろうそくの光で読みたい大人のための絵本のようですね。外国語を翻訳したようなぎこちなさが、この詩篇ではプラスに働いていて、世界をより深いものにしていると思いました。すてきな作品を読ませていただきました。 (フィラデルフィアの夜に XXⅢ)

2021-04-22

3,4連目が一番のこの詩の一番の肝だと思います。そこへ持っていくためにヒヤシンスの描写がある、と読みましたが、それであるのなら、ヒヤシンスのスケッチがかなり緩く感じられました。葉→茎→花弁→球根→根という視線の移動の仕方も、少し散漫だと思います。「花、美、愛」といういわば王道に切り込むのであれば、もっと花の描写に緊張感があるか、もしくは作者独自の見え方がこちらに伝わってこないと、なかなか印象的な作品にならないのではないか、と思います。ただ、題材にヒヤシンスを選ばれた(それも水耕栽培でしょうか)点には魅力を感じました。 (ヒヤシンス)

2021-01-13

私は第三連目をこの詩の核とみました。その前後のリアルと幻想と数字を絡めた描写は「肉付き」と読ませていただいたのですが、少しボリューム感がありすぎなのかな、という気もします。しかし、絵画的、映像的で、感覚に訴えかけてくるものは強烈だと思います。 (約束)

2020-02-02

言葉のリズムと間合いの感覚がすばらしいかったです。「続けていいですか」というフレーズが最大限に生かされるように構成されているのも秀逸だと思いました。 (envy.com)

2020-02-02

連の中のフレーズを次の連に移し替えつつ、展開させ、最後のリフレインにつなげていく構成の美しさを感じました。「もう波の音しか聞こえない」「誰かが祈る声が聞こえる、気がする」この対比もとても印象的でした。「聞こえる」と言い切らずに「気がする」としたところも、希望への不確かさ、のようなものが感じられ、味わい深いと思いました。 (船出)

2020-01-30

詩の部分は、あらまあ、と思いながら読ませてしまうパワーがありました。ボーナストラックの短歌は下品で陳腐な感じを受けたので、正直ないほうがよかったし、「ワォ。」がものすごく効いていた分、この言葉で終わらせて欲しかったです。 (.357マグナム弾(ワォ))

2020-01-30

単純にとても美しいな、読ませていただきましたが、「黒紋付」と「すみれ売り」でああそういうことか!と気づきました。特に三連目が甘さとエロティシズムがあって素晴らしい表現力だと思います。三連目までは「春」の甘さがたっぷり描かれているのに対し、最後の連はあっさりとしていて、(これが狙いなのかもしれませんが)、あともう少し「終わりぬ」の切なさを際立たせるフレーズや連があってもよかったのかもしれません。 (春は終わりぬ)

2020-01-30

言葉の配置が感覚的に計算されていて、特に二連目が特にうまい、心憎い、やられた、と思いました。 最後から3行、ここで今までの乾いた感じが一転して、湿った甘い感覚に転調するのはどきり、としましたが、「人魚」「死人」「梔子の花束」が(私には)ややロマンティック過ぎて、うーん、どうなんだろう、と思ったりもしました。 (美しい月とイエローニガー)

2020-01-15

歩道橋をのぼる→歩道橋上→歩道橋をおりるまでの思考が丁寧に書かれていて、ただそれだけでは終わらず、最後、嗅覚に落としこんだところが魅力的でした。「バニラ」も死臭との対比が効いていてよいなと思います。ただ「頬を赤らめ」が気になりました。自分の頬を赤らめる、という感覚がちょっとピンと来なくて。その時、自分の顔を鏡で見たとか、誰かの頬が赤らんでいる、とかならわかるんですが。比喩やひねり、にしてももっと最適な表現があるのでは、と思った次第です。 (幻惑)

2020-01-15

2連目まではいいと思うのですが、3連目、4連目がキマってないというか……。「言葉を掻い摘んで紡ぐ明日への光芒」ここに詩の頂点を持っていきたいのであれば、もっとこの3,4連目を整理して磨く必要があるように感じます。(「明日」というワードが多いのも気になります。)あと、体言止めをより生かすために、ときには言葉の流れをときには崩してみたり、ちょっくら遊んでみたりすると、さらにぐっとくる作品になるのではないでしょうか。フレーズ単体では光るものがあって、また他のものも読ませていただきたいです。 (光芒)

2020-01-15

この詩の主の目線が、読者の目線にすり替わってゆくような感覚を味わえた点、そして、最終的に目線を一番低い位置にあるものに落とした点はおもしろいと思います。三連目はアクセントとしての位置づけなのかもしれませんが、もう少し工夫の余地があると思います。そして、なによりもタイトルでネタばらししてしまっているのが残念です。「花」にオチがある、と思いながら読み進めてしまうと、最後の「見付けた」の詩情が薄まってしまうと感じました。 (冬のお花)

2019-12-25

「尺が足りない」ってテレビ業界の人がよく使う言葉かな、と。「ドキュメンタリー」のTV番組の編集者が、番組としてのおもしろさを求めて「ここで終わりじゃ~」と思ったり、「尺がたりないや」とぼやいたりしているようにも捉えられ、ダブルミーニングといいますか、そんな味わい方もできるのかな、と思いました。 (ドキュメンタリー)

2019-10-09

たいへんおもしろく読ませていただきました。「肉」の世界の中で硬質な「指輪」の存在がぎらりと生きているように思います。五連目からの「俎板の上」「テーブルの上」「テーブルの下」の流れは最高でした。それに比べて、一連目から四連目までの「市場」の描写がぼんやりとしているような。簡潔な言葉でもよいのでもっと鮮明な「市場」のイメージを詩の最初に読者に与えることができたなら、最後の「また市場へ、また市場へ」の意味するところの連鎖、がよりはっきりとするのでは、と思いました。 (ドナドナを聴きながら。)

2019-10-09

どきり、する書き出しに手を引かれて、生と死を行ったり来たりする「私」の浮遊感に取り込まれました。 二連目までの描写が秀逸で息を飲みました。ただ「そして、」以降が、急に幕を降ろされた感じがして「人を殺したことがある」というショッキングな告白が宙に浮いてしまっているような感じがしました。(それが狙いなのかもしれませんが)読み手としてはもう少し、読み解くなにかが欲しかったような気もします。 川のこちらとあちら、自分が居ると信じているのはどちらなのか、ぐらぐらする感覚を味わわせていただきました。 (Mはman。そして、Wはwacko。)

2019-09-10

すみません。1行目、「僕」→「ぼく」に訂正します。失礼いたしました。 (編み物)

2019-08-19

1、2連の「君」と「僕」の狂気、そして最後の連の狂気の描かれ方はとても鋭くこころを掴まれました。 「編み物」というあたたかい、言い換えれば、情念のこもったあつくるしいイメージを、最終的にどす黒いひんやりしたものに落とし込んでいるところが、とても良いです。そして、この作品を冬ではなく真夏に発表されているところにも、なんとなく狂気めいたものを感じてしまいました。 (編み物)

2019-08-19

1連で長い1文を読ませておいてからの「好き」が、効いてます。「それからずっと」と言い直しているのもとどめを刺していますね。すらっと書いてらっしゃって、すらっと読めるけれど、技あり!で好きな詩です。 (単純)

2019-08-18

読んでいて、ビートと音が頭の中でガンガン鳴りました。スピード感もすごくてどきどきさせていただきました。 (気まぐれな茜)

2019-08-09

民話を知らなくても、十分に美味しくいただきました。 あひーじょ、とひらがなになっているところも、チャーミングです。 食する者も、食される者もいきいきしていて愉快だし、民話の要素もスパイスになっていて、こういう詩がもっとあってもよいのになあ、と思いました。構成もいいし、私は好きですね。そして、いつかその缶詰を入手してアヒージョにしたいですね。 (金樽鰯のあひーじょ)

2019-08-09

水を吸った包帯にからまる「ぼく」の表現が素晴らしく、胸苦しくなりました。「たくちゃんやアーくんはとても 綺麗なフォームでクロールするんだ」という語りによって、この詩の主人公は幼いひと、なのかと思わせられるのですが、読み進めるうちにもう少し成熟したひと?という気もして、そこがうまく自分の中で処理できず残念でした。 後半、出会った「あなた」によって泳ぐことができ、包帯に別れを告げる、までとてもぐっとくる展開でした。なので最後の一行はもっとぐさっとトドメを刺して欲しかった、などと思います。 ただ、どこかせつなく好きな世界観です。ミイラ男シリーズ?としても興味深く読ませていただきました。 (ミイラ男は泳げない)

2019-06-08

とにかくタイトルにやられました。 キラーフレーズがあちこちにちりばめられていて、そこがふじりゅうさんの魅力だと思います。 全体的にみると、構成をもう少し練って、言葉を整理するともっともっとよいものになるのでは、という気がします。 (オウト・ロック!!)

2019-06-08

何度も読みました。感じることはいろいろあるのですが、それをしばらくは外に出さずに自分の中で熟成させておきたいような詩でした。とても魅力的でまた読ませていただくと思います。 (親父は暴走する列車に乗って)

2019-05-28

とてもきれいにまとまっていて、口触りといいましょうか、音にして読んだときにも心地よく「うたごころ」を感じました。 二行目の「レコードの溝に置き去りにしたおもいで」にはぐっときましたし、この詩に対しての期待値が上がりました。それに比べて「ひとりよがりのハウツーを信じて」が少し浮いているような気がします。特に「ハウツー」がもっと詩的な表現だとさらに「せつなさ」が際立ったのでは、と思いました。「光る薬指のまぼろし」もわかるんです!わかるんですが、他の表現はなかったのかなあ、と思うところです。あと、タイトルの「には」の解釈が自分にはできなかったのが残念です。しかしながら、シンプルな中に「甘苦しさ」が満ちていて、それを存分に味わえる作品でした。 (横には恋慕)

2019-05-27

「たまに森を散歩するのが また日課になっている」が、文として違和感を感じます。 最後の二行、「く」という韻を踏んでいるのかもしれませんが、「哀しく 哀しく響き渡る…」この1行がなくても読み手には十分に口笛の哀しい音が聞こえているのでは、と思いました。2連目の「哀しさ」との呼応を狙っているのかもしれませんが、もしかしたら、もっと効果的な、より胸を掴むような言い回しがあるのでは、と思いました。 などと書きましたが、殺し文句がところどころに散りばめられていて、心の奥底をきゅうとさせられる好きな詩です。 (懐かしの鷽の森)

2019-05-09

言葉、センテンスの組み合わせがとても面白く、リズムに独特のセンスがあって最後までぐいぐいと引っ張られました。全体としてみると、3行目が長くて少し読みづらい感じがしました。それにしてもタイトルが秀逸です。「ずっと」「火曜日」「ミモザ」きっと、他の曜日でも他の花でも成り立たない絶妙なバランスだと思いました。 (ずっと火曜日のミモザ)

2019-05-04