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imaginary
あねのぬれたてがまぼろしに現れ 繋がっているのかちよ しおさがして顕微鏡に光り 軟骨あまがむわたしはあねのないいもうと てくびの代わりにひとえの瞼へ浅いきずをつくる ふたえになれないかさぶたをせめてものしるしとして マイスリーの見せる幻覚だとしても わたしの名は いもうとの名 胎児の記憶に降りつづけるマリンスノーが 痛いほどのまどろみにいつまでも映写されていく
imaginary ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1746.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 23
作成日時 2019-03-25
コメント日時 2019-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 7 | 7 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 4 | 4 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 23 | 23 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0.1 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0.4 | 0 |
技巧 | 0.6 | 0 |
音韻 | 0.6 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 3.3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
カタカナのメジャーな薬の名は特別に扱うと、詩や台詞から個性が失われやすいと感じます。 その論拠を考えていたのですが、詩に限らず、「読者の遠ざけ方」としてあまりに世の中に溢れている手法だからだと辿り着きました。
0コメントありがとうございます。「カタカナのメジャーな薬の名は特別に扱うと、詩や台詞から個性が失われやすいと感じ」る感覚は残念ながら共有できませんし、「読者の遠ざけ方」が何を意味しているのかよく分かりません。附言しておきますが、これは私の全く個人的な感想であって、悪意や敵意は全く含意しておりません。 ところで、この作品は投稿後に改稿いたしましたので、参考程度に掲載しておきます: あねのぬれたてがまぼろしに現れ 繋がっているのか血よ シをさがして顕微鏡に光り 軟骨あまがむわたしはあねのないいもうと て首の代わりに ひとえの瞼へ浅いきずをつくる ふたえになれないかさぶたはせめてものしるしだから マイスリーの見せる幻覚だとしても わたしの名は いもうとの名 胎児の眼底に降りつづけるマリンスノーが 痛いほどのまどろみにいつまでも映写されていく
0改訂後の詩が 拝読できて よかったです。 二行めの 「血よ」は、改訂前では ひらがなであったので、「血」である可能性と「ちよ」という名前である可能性があるとして、拝読しておりました。漢字だと千代さんの物語としても、想像をしていた訳です。 改訂されたことで、世界観が 明確に かんじられるようになりました。 「しおさがして 」の部分も改訂前後で、かなり印象が違いますね。当初の作品では、潮を 想定して拝読しました。寒流と暖流が混じり会うかのような 大きな潮流を 顕微鏡の中に観ていると、作者は 表現しておられると 最初は 思いました。
0美しい映像が浮かんできて、と思い、題を振り返ると、「imaginary」で、なるほど。 ひらがな使いと、句読点のないスタイルを貫いておられて、作者のものである形を作ろうと されている、あるいは、自然にできるものであるのかといった点。このスタイルが、今のところ、 効果的な感じです。だから、前衛にもポイント入れました。
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