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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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移り変わり得るものが、華やいでいる。 いろいろなものが古くなるが、消えはしない。 そして生まれるものが本当に新しいのか、僕には分からない。 時間という池に落ちる雨粒も、岩石も、同じように頼りなく沈む。 水面はみんなの限界であり境界であって欲しいのに、どこかおぼろげだ。 でも、それでいい。 かえって僕は自分の持ちものが古く汗染みたものであればいいと思う。 池の底に沈んでしまうならそれも楽しい。 池の一番さみしい魚が水面をつついている。 激しさを求めているのかもしれない。 僕は自分の持ちものを確かめようとする。 するとちょっとでも動けば今にも体が崩れてしまいそうだ。 怖いよ。 怖いから、下を向いて、もっと暗く、もっと小さく生きよう。 意識の灯は弱く、小さいままでいい。 闇にすべてを預ける僕は、どんな夢でも受け入れる。 人を好きになり過ぎて苦しい時には、人の醜さを思い起こそう。 子どものように危なっかしい僕も迷っている。 まだ行くと決めたわけではない。 俗世での成功に喜びを禁じ得ない時は、祈ることはできないだろう。 でもまた祈りたくなったらあそこへ行けばいい。 たぶんあそこはいつでも僕を受け入れてくれる。


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作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1799.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 6

作成日時 2019-03-23
コメント日時 2019-03-31
#テキスト
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性22
可読性11
エンタメ00
技巧22
音韻00
構成00
総合ポイント66
 平均値  中央値 
叙情性0.30
前衛性0.70
可読性0.30
 エンタメ00
技巧0.70
音韻00
構成00
総合21
閲覧指数:1799.0
2025/04/11 10時26分21秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ネガティブ コメントセクション

コメント数(4)
かるべまさひろ
(2019-03-29)

多くの詩人を経た人々が、社会的生活へ消えていくこと、 そのことに、また、それを目の当たりにする自身へ葛藤を覚えていらっしゃるような印象の作品でした。 秋のビーレビテンでも、そのような話にちらとなり、その記憶を呼び起こされました。 感情の構造を、丁寧に言葉にされていますが、 >池の一番さみしい魚が水面をつついている。 >激しさを求めているのかもしれない。 の連が何よりも直接表現できていると感じるのです。平和を大切に、と語るよりも、今なんとなくみかんを食べたい、と語った方がより切実になるのが僕の人間観なので、この連は少し泣きそうになりました。

0
完備
(2019-03-30)

思考を連ねているだけで詩ではない。と、断定しても差し支えないかと。ブログに書いた方がいい内容だと思います。「怖いから、下を向いて、もっと暗く、もっと小さく生きよう。 / 意識の灯は弱く、小さいままでいい。」・・・自己完結しています。それを詩にする必要があるのか、と。

0
yasu.na
(2019-03-31)

かるべまさひろ様、コメントありがとうございます。 文学というものに足がついていないで泳いでいるような状況にある私ですが、まだ何か書き続けていきたいと思います。 完備様、コメントありがとうございます。 まだどう答えるか考えている最中なのですが、あまり時間が経っても良くないと思うので、少し書きます。 自己完結という指摘には言いたいことがあります。 あまりにも多く感じ取ってしまって粉々になりそうな時が誰にもあると思うのです。 そういう時、あえて下を向き、暗く、小さく、意識の灯を弱くして生き抜こうと私はこれを読む人に話したかったのです。

0
エイクピア
(2019-03-31)

点数だけの送信も出来るかと思いやってみました。読みました。

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