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喰らふ
風のにおい 目を閉じれば 静かに脈打つ 秋の産声 かすかに響く 夏の歌声 秋は夏を喰い破る 夏が 少しずつ こぼれてゆく 全てが秋に染まってゆく かさり、と音を立てる柊の葉 秋の腹には もう冬が宿っている そしてまた 冬は秋を食い破る
喰らふ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 995.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-04-28
コメント日時 2017-05-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
あきらさん、投稿ありがとうございます。当掲示板は、月に1人が2作品まで投稿可となっております。初投稿以降、今回3回の投稿がありますが、いづれか2つの投稿作を削除させていただきますので、お手数ですが、どの投稿作品を削除すればよいか、該当します投稿作品のコメント欄にてお示しいただけますと助かります。
0あきらさんは、今月2作品投稿となりますので、次回投稿は5月以降に可能となります。また、推奨としましては、投稿するタイミングを1週間程度あけていただくことをお願いしております。予めご了承下さいませ。 後ほど、投稿作品を読ませていただきます。
0申し訳ありません。 こちらの操作ミスで三つの多重投稿となってしまいました。つきましては、この喰らふ以外は削除していただければ幸いです。アドバイスありがとうございます。これからもよろしくおねがいいたします。
0百均です。 コメントのついていない作品については、三浦さんとのやり取りから判断して、僕の方で消去させていただきました。 後ほど、感想を寄せさせて頂きたく思います。(個人的にツイキャスをやっている時に作品を拝見させて頂いて、単純に面白いと思い、僕から本作の投稿を勧めた経緯があります、という事を、一応ここに書き添えておきます。四月末ですしね) 投稿してくださってありがとうございました。
0コメントありがとうございます。私はこの詩のイメージのきっかけとして等とある本で読んだことがありました。それは、人間の女には、お腹の中にいる時点から、卵子があるということです。つまりは、親の胎内、ここでは秋が夏の腹にいる時には、秋の腹の中にはもう、冬は宿っているのです。そこに、始まりも、終わりもない、季節、というものを見出して書きました。そして、赤子は親の体の一部をいわば食らって生きる訳であって、内側から食われている、とある蜘蛛のイメージをそこに託しました。
0古風な均衡のとれた表現の中に、季節が季節を「喰い破る」という、強度を持った動詞が入って来るところが面白いと思いました。 どこかはるかなところからやってきて、食い尽くす、のではない。既に内包されているものが、皮を喰い破るようにして現れる、イメージ。 「喰う」と「食う」が共に用いられているのですが、意図的に言葉を変えたのか、単純なミスという可不統一なのか・・・小さなところですが、大事な言葉なので気になりました。
0>風のにおい 目を閉じれば > >静かに脈打つ 秋の産声 > >かすかに響く 夏の歌声 > >秋は夏を喰い破る まず風のにおいとくる、次に目を閉じて、そこから脈の鼓動、から産声、命のイメージ。から響く、ときて歌声に転じる。次に食い破るときて少し不穏なイメージが舞い込んでくる。 >夏が 少しずつ こぼれてゆく > >全てが秋に染まってゆく > >かさり、と音を立てる柊の葉 > >秋の腹には もう冬が宿っている > >そしてまた 冬は秋を食い破る あっという間に秋になって、柊で冬のイメージをまず植え付ける。「柊」の字が凄くポイントですね。かさりと、音でつないでいるのも注目に値すると思います。そこから「秋の腹」っていう風にちょっと変調していく。「冬が宿る」というイメージから「食い破る」のイメージにつないでいく。 ここで面白いのは、腹の内側から新しい次の季節が外側にある季節を食い破ってくる、円環のイメージ。こういう季節感覚が面白いなぁ。この作品は大きく二つに分かれていて、最初の夏と秋の話では、多分食い破るの種のなるような脈と歌声のイメージが「内」「外」で多分撒かれていて、それを少し不穏な感じで食い破るとおいてみる。(印象付け) そして次の季節では、その確信となるイメージを最初の展開では似た感じで表現しつついきなり腹をぶっ込んでいく。そこからネタばらしをしていく格好で確信の季節感を述べていく。 季節は巡ってくるものだから、来年も去年も春は春、夏は夏みたいに捉えがちですけど、ここでは毎回生まれ変わるんですよね。前の季節をもしゃもしゃと食べてその彩り方を身につけたり吸収したりして、膨れた蛇の腹を食い破るように新しい蛇が生まれる。という感じ。 凄くわかりやすい言葉で、これだけ鮮やかに季節の変容を独自の世界観を作りながら端的に描くというのは、中々にアクロバットな感じがします。個人的にちょっと押したい一作です。
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