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藁は掴めない
僕は自分の機嫌の取り方を忘れてしまった むしろ自ら沼にはまっている 沼の底に何かを求めている 底などないのにあってほしいと願っている 僕は自分の気分転換の方法を忘れてしまった 休んでも休んでも休み足りない 叫んでも叫んでも気が晴れない リフレッシュは忙殺と何ら変わらない気がしている 沈んでいく沈んでいく沈ん、で、いく かろうじて息をしている 助けが来るのを待っている 手も振らずに声も上げずに ただ生きながらえている 希望を捨てていないと言えば聞こえはいい その実惰性で浮いているだけだ 損切りをすべきかもしれない 何を切ればいいのか知らないが 切るなら早い方がいいらしい 死にたいとは思わない 愛は必要なものだと思う ただ僕には線引きが方法が環境がわからない まだ間に合うなら教えてほしい 不器用で傲慢な僕に
藁は掴めない ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1075.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2018-09-09
コメント日時 2018-09-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
僕はこういう詩をうたいたくなります。なにかさびしいのですが、充たされるのです。
0「沈ん、で、いく」の句読点の使い方が情動的で素敵した。溺れていく様が見えました。最後、自身を傲慢と称しているますが、まだ間に合えと願ってもいるようであり、ジレンマが垣間見れるところが好きです。
0かるべまさひろさん コメントありがとうございます。 存分に浸ってください。 ヤエさん 素敵とは嬉しい言葉をありがとうございます。そうですね、ジレンマに溺れているのかもしれません。
0「自分の機嫌の取り方を忘れてしまった」というのが、とても良いですね。非常に良い。僕もなぜ人の気持ちをケアしたりするのは簡単に出来るのに、自分の機嫌を取らないのかと思うことがままあります。自分の機嫌の取り方を思い出したら、大げさな言い方ですが「心の再生」につながるのかもしれませんね。最後の懇願も、自分のある程度の非を認めつつという印象だったのですんなり入ってきました。
0stereotype2085さん 一時期、自分の機嫌くらい自分で取れ、というのがバズっていたのですが、そんな簡単にできるなら全人類幸せですよね。すみません。ほんと、愚痴っぽくて。なんとかならねーかなーってかんじです。 ありがとうございました。
0モノローグではないですね、ダイアローグに近付いて居る詩だと思いました。内容的には他者が全く出て来ないのですが、どう考えても、この詩を読めば、永遠の恋人とか、不滅の恋人とか、そう言ったたぐいの用語が思い浮かびます。この詩を書いた動機まで考えるとそう想起出来そうですね。
0エイクピアさん 僕には永遠の恋人も不滅の恋人もいません。居たらもう少し「まとも」な人間になれますかね。
0「自分の機嫌は自分でとる」っては前にイッテQでみやぞんが言っていました。 これはそれを成せない詩中主体の状態を表した詩でありましょう。しかしそれを「沼の底に何かを求めている」など軽い比喩を混ぜる以外にはストレートに書きすぎているなと。これを読んで思考が拡がるわけでもなく、せいぜい共感をするしかないなと。状態をいかに豊かに書くかこそが詩だと思っております。
0渡辺八畳@祝儀敷さん そうですね。今回は淡々と書きすぎましたかね。豊かな表現、ああ、遠いなあ。
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