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マヨネーズをめぐる愛憎劇
花瓶にマヨネーズが活けてあった あれは おいしいやつだ カロリーハーフじゃないから 大切そうに活けてあるのだろう そう思っていたら 女が マヨネーズの方だけを燃やせないごみ用の袋に投げ入れた 私は女をとめられなかった 否、最初からとめる気はなかった 終わりかけたマヨネーズを 数日、見て見ぬふりをしていただけ 、の私に向かって空の花瓶が恨めしそうに佇んでいる 無理もない あれは おいしいやつなんだ カロリーハーフじゃないから カラスが喜ぶに違いない それだけが救いだ
マヨネーズをめぐる愛憎劇 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1197.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-20
コメント日時 2018-06-20
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
詩の言語的な側面から言うと、良い音、良いリズム。内容の面から言うと、奇想的で楽しく、平和な感じがして、癒される。
0マヨネーズの話なのにあっさりしてて面白かったです。 一つ一つの連が点のようにまとまっていて、そして”視線””思考””行動”が飛石みたいな感じでポンポンとバランスよく置かれてるようで、きれいな詩だと思います。
0小さな虫になったような感覚になりました。 花瓶を見上げる虫です。 虫の視点からだと「花瓶にマヨネーズが活けて」あるように見えるのかもしれないと、妙な説得力がありました。 マヨネーズに有り付ける瞬間をひたすら待ち続けていたような、いじらしさや逞しさを覚えます。
0こんばんは。これは、もう最初の一行で決まっていますね。でも、その場合タイトルに悩むかもしれない。 デュシャンが便器に「泉」とタイトルをつけて驚かせたように、花瓶にマヨネーズを活けて「生け花」というタイトルはありえるし、「薔薇」といってもいい。 マヨネーズにとっては花瓶とからすとどっちがよかったのか、花瓶には新しいマヨネーズが活けられたのか。 そして空の花瓶の恨めしい佇まい。これは恐ろしい。こんな女性の立ち姿は恐ろしい。
0好きってあんまり詩に使いたくないんだけど、好きだなぁ。
0絵本にしたくなりました。
0皆様コメントありがとうございます。 この、花瓶にマヨネーズ、は実話でして……私は見付けて(見守って?)書き留めただけ。 本当はもっと早く、個別に返信したかったのですが、コメントがうまくまとめられず……申し訳ないのですが、今回はお礼のみで失礼します。ありがとうございました。
0うわあ わたし この詩、大好きです。 まず、マヨネーズが 花瓶に生けてあるところが好きです。 うつくしい。(…んなはずはないか) 適正である。(マヨネーズは、口を下にして生けてほしい。) あれは おいしいやつなんだ ↑ ここ、奇跡的です。 わたしは その 美味しい奴を 何年購入してないかしら。 おいしいマヨネーズが生けてある愛憎。いいですわー。
0るるりらさん、コメントありがとうございます。 気に入って頂けて嬉しいです。
0カロリーハーフと言うとキューピーの福山雅治氏がCMをやっている、あれだろうかと思ったのですが、何か他にもありそうです。花瓶にマヨネーズが活けてあること自体衝撃的な事ですが、創作生け花ではあるのかもしれません。そうかと思うと分別ごみに基いた詩内容が出て来る。最後らへんはカラスが食べるの食べないのの話題もありました。
0エイクピアさん、コメントありがとうございます。 そういや、コレステロール0なんてのもありますね。瓶入りとか、油や卵に拘ったヤツとか……食べ比べてみたいけれど、結局いつも同じチューブを手に取ってしまいます。 余談ですが、私はカラスが好きです。
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